バーチ(カバ / 樺)塗料

バーチ(カバ / 樺)の着色は要注意!

バーチ(カバ / 樺)

無垢フローリングに色を付けたいとき、着色のノリが良い樹種もあれば、悪い樹種もあります。

着色のノリが良い無垢フローリングはオーク(ナラ / 楢)やアッシュ(タモ)あたりで、塗料の染み込み方にも大きなムラは出にくい樹種です。

逆に着色のノリが悪い無垢フローリングは今回ご紹介するバーチ(カバ / 樺)や同種のシルバーチェリー(カバザクラ / 樺桜)です。

この「着色のノリが悪い」と云うのは塗りつぶしの塗料なら問題ありませんが、杢目を活かした半透明の着色の場合で、塗料の染み込みにムラが出やすい樹種です。

バーチ(カバ / 樺)にワトコオイル W-13「ダークウォルナット」を塗ると…

ご覧のように良く染み込む箇所は濃くなります。

これは主に節の周辺で起こるのですが、バーチ(カバ / 樺)の場合、それがどの場所で濃くなるのかが分かりにくくクリアであれば問題ありませんが着色するとまだらになります。

素材が節のあるラスティックグレードだからより一層節の周りなど顕著に濃くなっておりますが、節のないプレミアムグレードでも同様にまだらなシミのように濃淡差が出来ます。

まぁこのような表情も「むしろヴィンテージ感」と云う言葉で済む方もおられますし、先入観で「これはダメ」と言い切ることはできませんが、個人的にはバーチ(カバ / 樺)や同種のシルバーチェリー(カバザクラ / 樺桜)あたりは塗装をするなら着色ではないクリアがオススメです。

逆にヴィンテージ感を前面に出すのであれば、この1色濃淡よりもブラウン系で2色使ってより一層深みのあるヴィンテージ感を出せますのでそれはそれでご相談下さいね。

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