ヴィンテージ加工とひとことで云ってもダメージやエイジング、ハンドスクレイプ、浮造り、サンドブラストなど様々な手法があります。
海外工場で無垢フローリングにヴィンテージ加工を施す場合、機械で加工するようなものもありますが、パターン化してしまうので手作業の方が好みです。
そんな手作業でのヴィンテージ加工はそれ程難しいモノではないのでDIYでもやってやれないコトではありません。

用意するものは電動グラインダーで砥石は木工用だけではなく、金属用や錆落としなど3種類ぐらいあると良いでしょう。
電動グラインダーで傷を付けたり、削ったりするのですが、ヴィンテージ加工のコツは、通常の無垢フローリングの角は綺麗に面取りがされているので、ここを電動グラインダーでランダムに削って丸めると良い感じになります。

『簡単にできる』と書きましたが、室内でするなら粉塵が猛烈に出るのでしっかり養生しなければなりません。
因みに樹種はオーク(ナラ / 楢)の無垢フローリングに加工をしておりますが、電動グラインダーは結構パワフルなので材の硬さはあまり問題ではありません。

用意するモノは防塵マスクとゴーグルも必要ですね。
さて、程々に削ったり、傷がついたところで塗装です。
コレも色々手法があり、傷がついた部分に濃いめの色で、今回はワトコオイルのエボニーを先に入れる『墨入れ』をしてから、全体に同じくワトコオイルのダークウォルナットを塗装して、仕上げにBRIWAXです。

BRIWAXの光沢はウレタン塗装の光沢とは違い、使い込まれた木が自然に放つような光沢感なのでヴィンテージ系にはおススメですが、滑るので床には不向きです。
今回は壁面への使用とのコトなのでBRIWAXを使いましたが手垢もつきにくくなり家具などでヴィンテージ感を出したいなら是非使ってみて下さい。

DIYでヴィンテージ加工にチャレンジ、簡単に出来ないことはないですが、やはり室内で作業するのは相当の覚悟が必要ですね。

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