ロシアによるウクライナ侵攻により、国際的な森林認証である「PEFC認証」と「FSC認証」がロシア産とベラルーシ産の木材の全てを『紛争木材』と解釈するとする声明を発表しました。
これにより影響を受ける無垢フローリング、複合フローリングなどの樹種はオーク、レッドパインあたりの樹種で、同業他社や輸入商社の間でもどうするか混乱が続いています。
制裁措置としてロシア産、ベラルーシ産の木材が輸入禁止になっても、それを中国で製材、加工した製品だから大丈夫!…とここぞとばかりビジネスチャンスと捉えている方も居ますが、『ロシアおよびベラルーシを起源とする木材』が紛争木材と定義されているためこれはアウトです。
こう云った紛争木材の取り扱いは制裁が解除されるまで残念ながらストップさせて頂きます。
先月はロシア材のオファーが多数来ておりましたが、まぁ「紛争木材」として指定される前からウチのような会社が無理をしてリスクのある商品を売らなくても、売る会社はあるでしょうし、欲しい方はそこから買って下されば良いでしょう。
またこの制裁措置により『ロシアおよびベラルーシを起源とする木材』以外の木材にも当然影響が出てきており、欧州産や北米産のホワイトオークやレッドパイン、SPF材あたりは品薄で価格は高騰しています。

まぁ安さが魅力のレッドパイン無垢フローリングの価格が高くなってしまうと無理して売らなくても良いか…と云う気分ですが、SPF材や構造材などは大変ですね。
またホテルなど公共事業は2年ほど前に多くの現場でホワイトオークの複合フローリングが決まっており、こちらの方も大混乱になってきており、当然為替の影響もあって床材以外にも価格の再考をしなければならずゼネコンの方々も頭を痛めているようです。

そんなワケでホワイトオークは北米産、もしくは欧州産、原木の出所が分からないものはしばらく取り扱いを辞めようと思いますので、代替品をご提案させて頂きます。
何卒ご了承下さいませ。

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