奈良県磯城郡田原本町薬王寺514に鎮座する八幡神社は、地域の人々に深く信仰されてきた歴史ある神社です。境内には、奈良県指定天然記念物である樟(クスノキ)の巨樹があり、その壮大な姿は訪れる人々を魅了しています。

八幡神社の歴史
八幡神社の創建時期や由緒については明確な記録が残っていませんが、主祭神として誉田別命(ほんだわけのみこと)を祀る旧村社であり、地域の鎮守としての役割を果たしてきました。
安政四年(1857年)の社殿屋根修理の際の「奉願上書」には、当時の社殿の規模や無住の神宮寺が存在していたことが記されています。
樟の巨樹
境内にそびえる樟の巨樹は、幹回り約6メートル、高さ約30メートル、樹齢はおおよそ500年と推定されています。その広がる枝葉はまるで1本の木で森を形成しているかのようで、遠くからでもその茂りを見ることができます。しわのようなひび割れた樹肌は、長い年月を経た歴史を物語っています。










この樟は昭和33年(1958年)3月20日に奈良県の天然記念物に指定されました。
アクセス情報
- 住所:奈良県磯城郡田原本町薬王寺514
- 最寄り駅:近鉄橿原線「西田原本駅」から徒歩約14分
終わりに
八幡神社の樟の巨樹は、地域の歴史と自然の力強さを感じさせる貴重な存在です。その壮大な姿に触れることで、日常の喧騒を忘れ、心が洗われることでしょう。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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