待ち時間を味方につけたセランガンバツデッキ施工
朝一番の期待は崩れ去るも、段取りでカバー
「朝一番にデッキ材が届けば、すぐに作業に取り掛かれる」——そんな思いとは裏腹に、待てど暮らせどデッキ材は届かない。
だが、不幸中の幸いというか、こういう時こそ段取りを詰めるチャンスだ。手をこまねいて待つのではなく、入念に割り付けの調整をすることにした。
スタート位置の決定と根太チェック
デッキ施工では「どこから貼り始めるか」が仕上がりに大きく影響する。
- 基準となるラインの設定
- 根太の配置とレベルの確認
- 仕上がりを想定しながら、どこで微調整するかの検討
これらをじっくり見直しながら、根太に印を入れていく。朝のうちにシミュレーションを繰り返せたことで、実際の施工時のロスを減らせる確信が持てた。
待ちに待ったセランガンバツ、昼前に到着
時計を見ると、すでに昼前。ようやくセランガンバツのデッキ材が到着した。

セランガンバツはウッドデッキ材として人気の高いハードウッドで、耐久性に優れ、屋外でも長持ちする。ただ、その硬さゆえに加工には手間がかかるのが常。
しかし、今回の材は手前味噌ですが当然、質が良い。
反りや割れがほとんどなく、色ツヤも申し分無し。
結果的に、加工ロスがほぼゼロに近く、思いのほかハイペースで施工を進めることができました。
怒涛の施工開始!切っては貼り、切っては貼り
準備が万端だったことに加え、材の品質が良かったおかげで施工は驚くほどスムーズに進みました。

- 材のチェック:反りや割れがないか確認(今回の材はほぼ完璧)。
- 長さの調整:現場で必要なサイズにカット。
- 仮留め:全体のバランスを見ながら配置。
切っては貼り、切っては貼りを繰り返し、夕方には仮留めまで完了。

やはりセランガンバツは硬いので、ビスを打つ前の下穴開けは必須。ここは友人たちに託せる部分なので、あとはお任せできる。

宿なしの夜、高速を西へ
施工完了後、「今日はどこに泊まる?」という話になったが、そもそも終わりの時間が読めなかったので宿の手配はしていなかった。
「とりあえず、高速に乗って西へ行こう」
そう言いながら、疲れた体を引きずるように車を走らせ駿河湾沼津サービスエリアへ。
仕事を終えた達成感はあるものの、体力は限界。どこか良さそうな宿がないか検索しつつ、温かい風呂と美味い飯を求めて夜のドライブへ。
デッキ施工のポイント
今回の施工を振り返り、重要だった点をまとめる。
- 材の到着が遅れることを想定し、できる作業を事前に進める
- スタート位置を慎重に決めることで、仕上がりに差が出る
- 硬い木材(セランガンバツ)は下穴加工が必須
- 仮留めまで終わらせれば、あとは誰でも施工を進められる
- 材の品質が良ければ、ロスが減り施工スピードが格段に上がる
- 宿の手配は早めに。終わりの時間が読めないときは要注意
今回の現場では、待ち時間を無駄にせず段取りを詰めたことで、結果的にスムーズに進められました。
そして何より、セランガンバツの品質に助けられた一日でした。良い材を使うことの重要性を改めて実感するとともに、次回も質の良いものを見極めて仕入れたいと強く思いますね。

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