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真光寺のシンパク(しんこうじのしんぱく) – 香川県小豆郡小豆島

あなたの街の大きな木

先週ご紹介した真光寺のクスノキと同じ境内にあるシンパク(イブキ)をご紹介したいと思います。

真光寺のシンパクの特徴

真光寺のシンパクは、樹高約15m、胸高幹囲約5.5mの堂々たる姿を誇ります。その幹はねじれた独特の形状を持ち、長い年月を経て風雪に耐えてきたことを物語っています。このシンパクは、小豆島町内でも最大級の巨木として知られ、訪れる人々に深い印象を与えています。

シンパク(イブキ)の生態と特徴

シンパク(学名:Juniperus chinensis)は、ヒノキ科ビャクシン属に属する常緑針葉樹で、日本各地に自生しています。別名「イブキ」とも呼ばれ、庭園樹や盆栽としても人気があります。樹形は多様で、直立するものや匍匐(ほふく)するものなどがあり、環境や品種によってさまざまな姿を見せます。葉は鱗片状で密生し、青緑色の美しい色合いが特徴です。

シンパクは耐寒性・耐乾性に優れ、痩せた土地や海岸の岩場など、過酷な環境でも生育します。そのため、庭園や公園の景観樹としてだけでなく、土壌の保全や防風林としても利用されています。また、木材は香りが良く、耐久性が高いため、建築材や家具材、さらには線香の原料としても重宝されています。

真光寺のシンパクと地域の関わり

真光寺のシンパクは、地域の人々にとって特別な存在です。その壮大な姿は、日々の生活の中で心の拠り所となり、四季折々の風景とともに親しまれています。また、真光寺の境内には同じく樹齢約400年とされるクスノキもあり、これらの巨樹は寺院の歴史とともに地域の文化や自然環境を象徴する存在として大切にされています。

アクセス情報

真光寺へは、小豆島町内を運行するバスを利用し、馬木バス停で下車します。バス停から東へ約300メートル進むと、小高い丘の上に真光寺が見えてきます。徒歩で約5分程度の距離です。

訪問時の注意点

真光寺は浄土真宗の寺院であり、小豆島八十八ヵ所霊場には含まれていません。そのため、普段から参拝者は多くありませんが、訪問の際には寺院の静寂と荘厳な雰囲気を尊重し、マナーを守って参拝してください。また、境内の巨樹は貴重な自然遺産であるため、樹木や周囲の環境を傷つけないよう注意が必要です。

まとめ

小豆島・真光寺のシンパクは、約400年の歴史を刻む貴重な巨樹であり、地域のシンボルとして親しまれています。その壮大で美しい姿は、訪れる人々に深い感動を与え、自然と歴史の織り成す調和を感じさせてくれます。小豆島を訪れた際には、ぜひ真光寺のシンパクを訪れ、その魅力を直接感じてみてください。

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