突然の現代アート?子どもの純粋な創作意欲に驚かされた日
「ママ、見て!お絵かきしたよ!」
無邪気な笑顔とともに、カラフルなクレヨンを手に駆け寄ってくる我が子。その背景には……無垢フローリング一面に広がる壮大な“アート作品”。

子どもたちは純粋です。
そして無垢フローリングを、本物のキャンバスだと信じています。子どもの描いた絵をよく見れば、これはウォーホルかバスキアか?「現代アート」だと思ってそのままに…というワケにもいきません。冷静に考えると無垢フローリングは大切なもの。クレヨンの成分は油性が多く、木材に染み込む可能性もあるため、放置は禁物です。
親としては苦笑い。心中は複雑ですが、まずは深呼吸して冷静に。この記事では、クレヨンで描かれた無垢フローリングの落書きを安全に落とす方法をご紹介します。
無垢フローリングの運命やいかに?
子どもの描いた絵をよく見れば、これはウォーホルかバスキアか?「現代アート」だと思ってそのままに…というワケにもいきません。冷静に考えると無垢フローリングは大切なもの。クレヨンの成分は油性が多く、木材に染み込む可能性もあるため、放置は禁物です。
幸いにも、適切な対処法で無垢フローリングは元の美しさを取り戻せます。むしろ、クレヨンとの戦いを通じて、木の素晴らしさを再確認するきっかけになるかもしれません。
まずは「素材」と「種類」を確認しよう
怒る前にチェック。まずはクレヨンの種類を見極めて
「なんてことを…!」と怒りたくなる気持ちは分かります。
でも、まずは使われたクレヨンの種類を確認しましょう。
クレヨンのタイプと落としやすさ
- 水性クレヨン:比較的落としやすい。ラッキーです。
- 油性クレヨン:少し手間はかかりますが、対処可能です。
状況に応じて、次の「フローリング救出作戦」に入りましょう。
無垢フローリングのクレヨン汚れを落とす方法
実践!優しく、そして確実に対処する5ステップ
1. 乾いた柔らかい布で軽く拭く
表面に残っているクレヨンを、傷をつけないようにやさしく拭き取ります。
2. 中性洗剤を使って拭き取る
水に中性洗剤を数滴垂らして薄め、布を湿らせて拭き取ります。
軽い水拭きなら、オイル仕上げの無垢フローリングでも問題ありません。
3. お酢を薄めた「酢水」で油分対策
油性成分が強い場合は、酢水で拭くことで油分を落としやすくなります。
4. 細かい部分には消しゴムを
意外ですが、文房具の消しゴムが活躍します。軽くこすってみましょう。
5. 最後は乾拭きで仕上げ
水分が残ると木材が傷む原因になるため、しっかり乾いた布で拭き上げて終了です。
それでも落ちないときの「奥の手」
オイル仕上げで目立たなくするという選択肢も
どうしても跡が残る場合は、メンテナンスオイルを塗布することで目立たなくなることがあります。
オイルが木に浸透し、クレヨンの色素をなじませることで自然な色合いへ。
プロに相談するのも手です
それでも落としきれない場合は、無理せず専門家に相談することをおすすめします。エコロキアでは、無垢フローリングの補修や再仕上げのご相談も承っています。
「事件」を防ぐ予防策も大切です
子どもの創作意欲を尊重しつつ、無垢材を守るには
専用の“お絵かきスペース”をつくる
ホワイトボードやクラフト紙など、自由に描けるスペースを用意しましょう。
床に透明マットを敷く
キッチンマットのようなビニール素材のカバーでフローリングを守れます。
「木は自然から来たんだよ」と伝える
「ここは自然の木でできてるから、大切に使おうね」と伝えることで、意外にも子どもは納得してくれるものです。
無垢フローリングとともに育つ、子どもの記憶
「成長の証」と「素材の力」に目を向けてみる
クレヨンの跡にイラっとする気持ちはよく分かります。
でも、振り返ればそれは子どもの成長の証でもあります。
そして無垢フローリングは、手をかければ美しさを取り戻せる素材です。
傷もシミも、きちんと手入れすれば、やがて“味わい”となってその家に刻まれます。
「育てる床」と「育つ子ども」
無垢フローリングは、単なる床材ではありません。年月とともに深みを増し、住む人と一緒に“育っていく”存在です。

子どもたちの創作意欲と、天然木の温もり。このふたつをうまく共存させながら、大切な毎日を楽しんでいきましょう!


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