こんな木、見たことありますか?

おそらく、この記事をご覧になっているあなたも驚かれたのではないでしょうか。まるで自然が彫刻したかのような、不規則に空いたポコポコとした穴。木肌は滑らかで美しく、そしてなによりこの存在感。
これ、じつはオリーブの無垢板なんです。
日本ではあまり馴染みのないサイズ感と表情を持つこの木材。今回は、そんな希少なオリーブの無垢一枚板をご紹介します。とくにレジンテーブルをお考えの方にとっては、創作意欲を掻き立てられる素材になること間違いなしです。
オリーブの無垢板とは?
日本の“オリーブ”とは一線を画す
オリーブというと、日本では観葉植物や庭木として育てられる比較的小ぶりなイメージがあります。しかし、今回ご紹介するオリーブの板はモザンビーク産のもの。なんと直径が70cm以上もある一枚板も存在し、もはや“巨木”といって差し支えありません。
オリーブは地中海沿岸やアフリカなど温暖な地域に多く分布していますが、特にモザンビークの乾燥した気候で育ったオリーブは、年輪が非常に詰まり、木目のコントラストも際立ちます。
ポコポコとした穴の正体は?

天然のアートピース
今回ご紹介している板の最大の特徴は、無数に空いた天然の穴。虫食いや腐朽によるものではなく、オリーブ特有の木質と成長過程で生まれる空洞によるものです。
板の内部から空洞が現れ、まるで“呼吸しているかのような”造形を生み出します。レジンを流し込めば、それぞれの穴が異なる表情を見せ、見る角度や光の入り方でまったく違う印象になるのです。
レジンテーブルとの相性が抜群な理由
アートとしての再解釈
このオリーブの板を目にした瞬間、多くの方が「これでレジンテーブルを作ったらすごいものができそう!」と感じるはずです。
なぜなら…
- 穴の形状がランダムで美しく、レジンの流し込み
- 明瞭な木目と色の濃淡がレジンとの対比で際立つ
- 独特な輪郭と表情が唯一無二の作品に仕上がる
たとえば、透明なエポキシレジンで埋めれば「光を通すアートテーブル」に。顔料を混ぜて色を加えれば「宇宙のような幻想的なデザイン」に。使い方次第で無限の可能性が広がる木材なのです。
海外では“床材”としても人気
ヘリンボーンのフローリングにも使われるオリーブ材
実はオリーブは、ヨーロッパでは高級フローリング材としても人気があります。特にフランスやイタリアでは、ヘリンボーン張りで仕上げられたオリーブフローリングがヴィンテージ住宅に多く採用されており、独特の木目と光沢感が非常に評価されています。
その美しさは、ブラックウォルナットやチークに匹敵するほど。しかも耐久性も高く、油分が多いため仕上げも美しくまとまります。
エコロキアにて展示・販売中
今回ご紹介したオリーブのポコポコ板は、奈良県御所市の「エコロキア」アトリエにて展示中です。実際に手で触れることができるので、木目の立体感や穴の深さなど、写真では伝えきれない魅力をぜひ体感してください。
もちろん、レジンテーブルのオーダー制作も可能です。木材選びからデザイン、仕上げまで、プロと一緒に作り上げていく「制作体験」も大好評です。

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