お役立ち情報チェスナット(クリ / 栗)表面特殊加工

木の表情が変わる瞬間!スプーンカット加工で生まれた栗材のアートな扉

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無垢材に、もう一歩踏み込んだ美しさを

木材はただの「素材」ではありません。
無垢の木は、削れば削るほど、その奥に潜む表情を見せてくれます。そして今回ご紹介するのは、栗の無垢材に「スプーンカット加工」という独特のテクスチャーを施した事例です。

ご依頼いただいたのは、キッチンの扉にこのスプーンカット加工を取り入れたいというお客様。そこでエコロキアでは、お客様の要望に合わせて、信頼のおける木材加工工場にて特殊加工を依頼しました。仕上がりの品質や仕上げのニュアンスにも細かく配慮しながら、素材の持つ力を最大限に引き出すお手伝いをしています。

スプーンカット加工とは?

スプーンカット加工とは、その名の通り、まるでスプーンでひとすくいしたような凹凸を無垢材の表面に施す技法です。工芸の世界では「彫り」や「手斧目(ちょうなめ)」のような技術として知られており、木の柔らかさと力強さを同時に感じさせる仕上がりになります。

この加工を施すことで、木の導管や年輪がさまざまな角度で光を受け、陰影が豊かに生まれます。つまり、光の入り方や見る角度によって表情が変わる、まさに“動きのある木の表面”となるのです。

今回使用したのは栗材

このプロジェクトでは、丈夫で美しい木目が特徴のチェスナット(クリ / 栗)を使用しました。栗は耐久性が高く、水に強い性質があるため、昔から建築材や家具材として重宝されてきました。

それに加えて、栗の木は彫り加工との相性がとても良く、スプーンカットを施すことで、素朴ながらも個性的な印象に仕上がります。ナラ(オーク)やブナ(ビーチ)などと比べても、栗特有の導管の粗さが陰影をより際立たせ、立体感のある美しい表面に仕上がります。

加工はキッチン扉に限らず、幅広く対応可能

今回のご依頼はキッチンの扉でしたが、エコロキアではこのような特殊加工を以下のような製品にも対応可能です。

壁材

アクセントウォールとしてスプーンカット仕上げを施せば、空間の質感がぐっと高まります。照明との相性も抜群で、ホテルライクなインテリアに。

テーブル天板

手触りと見た目に驚きがあるダイニングテーブルに。ナチュラルな仕上げにこだわる方にこそおすすめです。

ベンチや椅子の座面・背もたれ

木の感触をダイレクトに感じられるベンチや椅子にもスプーンカットは有効です。意匠性だけでなく、滑り止めの役割も果たします。

ウッドデッキ

外部空間にも対応可能です。スリップ防止にもなりつつ、自然と馴染む美しいデザインに仕上げられます。

無垢材だからこそできる、唯一無二の仕上がり

このような表面加工は、無垢材でなければできません。集成材やプリント合板では、表層が薄すぎるため、彫り込みや削り込みが困難です。

無垢材は、素材の厚みと芯の強さがあるため、削っても割れたり剥がれたりせず、むしろ木目がより際立つのが特徴です。加工の深さや角度によって一枚一枚異なる仕上がりになるため、同じものは一つとしてありません。

お客様のこだわりを、エコロキアがカタチにします

エコロキアでは、お客様のイメージや用途に応じて、素材選びから加工方法、仕上げの塗装まで一貫してご提案しています。スプーンカット加工以外にも、浮造り(うづくり)、ノコ目加工、バーナー仕上げなど、多彩な表面加工に対応可能です。

今回のように「こんな風にしてみたい」という想いを、ぜひ一度ご相談ください。無垢材に新しい命を吹き込むお手伝いをいたします。

まずは無料相談からどうぞ

木のこと、加工のこと、塗装のこと──どんなご相談でも大歓迎です。

今回ご紹介したスプーンカット加工の実物を見てみたいという方には、サンプルの制作(※有償)も可能です。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

スプーンカット加工は、無垢材の可能性をさらに広げてくれる技法のひとつです。栗材の素朴な美しさと陰影のある仕上がりが融合した今回のキッチン扉は、まさに“アートピース”のような存在になりました。

無垢材のプロとして、皆様のこだわりに寄り添いながら、世界にひとつだけの空間づくりをサポートしてまいります。

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