和室の壁を取り払って、開放的なワンルーム空間に
今回ご紹介するのは、神戸市須磨区にあるマンションのリフォーム事例です。もともとはLDKと和室が壁で仕切られていた間取りでしたが、壁を取り払うことで大きな一体空間のLDKへとリフォームを実施しました。

限られた面積でも、空間の仕切りをなくすことで想像以上の開放感が生まれ、光の入り方も柔らかく、気持ちの良い空間へと生まれ変わりました。
吉野杉の「上小節」グレードで、明るく上質な床に
床材には、奈良・吉野産の杉無垢フローリング(上小節)を採用。節の少ない美しい表情と、赤身と白太のコントラストが印象的なフローリングです。

柔らかく足あたりが良い杉材は、素足で歩くとその良さが特に際立ちます。時間が経つごとに深まる飴色の経年変化も楽しみの一つ。無垢材ならではの「育てる床」です。
遮音規定L40対応、ふわふわからしっかりとした踏み心地に
マンションの管理規約により、床材にはL40相当の遮音性能が求められていました。既存の床はL45の遮音フローリングで、若干ふわふわとした踏み心地だったため、今回のリフォームでは「乾式二重床構造」を採用。
これにより遮音性能を向上させただけでなく、床の安定感も格段にアップ。無垢フローリングの良さを損なわず、マンションでの静音性にも十分配慮しています。
プロジェクター付きの天井と、窓からの眺望が映える空間に
天井には天吊り式のプロジェクターが設置されており、夜は映画鑑賞や音楽ライブ映像なども楽しめる仕様。リビングの窓からは緑が望め、昼夜問わず心地よい時間を過ごせます。
木の温もりと自然光が調和し、リビングが「暮らしの中心」として機能する設計となっています。
天然木だからこそ、長く使える価値を
今回使用した吉野杉は、何百年にもわたって育てられた歴史ある素材。無垢の木は、貼って終わりではありません。キズがついても削ればよみがえり、年を重ねるごとに風合いが増していきます。

また、杉の調湿性や断熱性は高く、夏はサラリと涼しく、冬はぬくもりを保ってくれる優れた床材。化学物質を含まない自然素材で、赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心してご利用いただけます。
「住まいを育てる」暮らしへ
マンションという制限のある構造のなかでも、無垢材を活かしたリフォームは可能です。遮音規定や施工方法など、丁寧にプランニングすることで、安心と快適を両立させた空間づくりが実現できます。


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