栗(チェスナット)無垢フローリングとは
チェスナット(クリ / 栗)は日本でも古くから建材や家具材として利用されてきた広葉樹で、その美しい杢目と耐久性の高さから人気のある樹種です。特に無垢フローリングに使用される場合、タンニンを豊富に含むため耐水性・防虫性に優れ、和風建築から洋風住宅まで幅広い空間に適合する点が大きな魅力です。
ユニタイプのフローリングは、複数の無垢材をつなぎ合わせて一枚のフローリングに仕上げた仕様で、寸法安定性が高く、コストパフォーマンスにも優れています。

チェスナット特有の大きな導管による力強い杢目が一枚ごとに異なる表情を持ち、貼り合わせた際に空間全体へ豊かなリズム感を与えてくれます。
リボス「カルデット #270-062 ウォルナット色」で仕上げる栗
今回の仕上げに使用したのは、自然塗料ブランド リボス社のカルデットシリーズ。その中でも#270-062ウォルナット色は、「着色しました」という不自然さがなく、クリア塗装よりも一段階落ち着いたトーンを演出する点が特長です。

チェスナットは素地の状態では淡い黄褐色で、時間の経過とともに深みを増していきますが、このウォルナット色を施すことで初めから落ち着いた雰囲気を作ることが可能になります。
クリア塗装のままだとやや明るくカジュアルな印象に偏りがちですが、ウォルナット色を入れることで家具やインテリアの色合いとも調和しやすく、空間全体を落ち着いた印象にまとめることができます。
塗装後の質感
・導管の深さが際立ち、木目の立体感がより鮮明に浮き上がる
・光の角度によって色調が柔らかく変化し、自然なグラデーションを楽しめる
・無垢材ならではの質感を活かしつつも、濃淡のある落ち着いた高級感を演出
まさに「自然でありながら存在感を放つ」仕上がりといえるでしょう。
オーク(ナラ / 楢)との比較
無垢フローリングで最もポピュラーな樹種といえばオーク(ナラ / 楢)です。
オークの特長

・木目は比較的均一で落ち着いた雰囲気
・重厚感と堅牢性があり、ヨーロッパ家具や高級フローリングの代表格
・タンニンを含み、経年変化で飴色へと変化
チェスナットとの違い
オークもタンニンを含みますが、チェスナットの方が導管が大きいため、木目の迫力や存在感ではチェスナットが勝るといえるでしょう。一方でオークは表情が比較的安定しているため、落ち着きや調和を重視する空間に向きます。
チェスナットはより力強く、自然な荒々しさを楽しみたい方におすすめです。
アッシュ(タモ)との比較
もうひとつ比較対象として挙げられるのがアッシュ(タモ)です。
アッシュの特長

・明るい白色系の木肌で、北欧風インテリアに人気
・はっきりとした杢目でスポーティかつ爽やかな印象
・粘りがあり、野球のバットなどにも利用される堅牢さ
チェスナットとの違い
アッシュは明るく軽やかな印象が強く、モダンでスタイリッシュな空間に適しています。これに対しチェスナットは、温かみと落ち着きを前面に出せる樹種です。
また、アッシュは塗装色の発色が鮮やかに出やすいのに対し、チェスナットはタンニンの影響で深みのある落ち着いた発色となります。
どんな空間に向いているか
チェスナット無垢フローリングにカルデット・ウォルナット色を塗装した場合、次のような空間におすすめです。
- クラシックで重厚なリビングルーム
→ 落ち着いたブラウンが家具と調和し、年月を経たかのような趣を演出。 - 和モダンスタイルの住宅
→ 栗は日本建築とも馴染みが深く、和室や縁側に自然に溶け込む。 - カフェや店舗の床
→ 表情豊かな木目が視覚的なアクセントになり、温もりのある空間を提供。 - オフィスのリフレッシュスペース
→ 落ち着きと柔らかさを兼ね備え、居心地の良さを高める。
メンテナンスと経年変化
カルデットのような自然塗料で仕上げた場合、表面に塗膜を張らず木が呼吸できるため、経年とともに風合いが増していきます。小さな傷や凹みもオイルを塗り重ねることで味わいとなり、長期的に見れば「使い込むほど美しくなる床」へと変化していきます。

チェスナット特有のタンニンは日光や空気に触れることで色合いを深め、さらにウォルナット色がそれを後押しして、10年後にはより重厚な風合いを楽しむことができるでしょう。
栗(チェスナット)フローリングで叶える落ち着いた上質空間
オークやアッシュと比較しても、チェスナットには独自の存在感があります。特にリボス・カルデット #270-062ウォルナット色を施すことで、クリア塗装では出せない落ち着きと高級感を手軽に実現可能です。
- オーク → 安定感と普遍的な高級感
- アッシュ → 明るさとスタイリッシュさ
- チェスナット → 力強さと落ち着き、自然な高級感
住まいを「永く、豊かに楽しむ」ために、チェスナット無垢フローリングは最適な選択肢のひとつといえるでしょう。



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