オーク(ナラ / 楢)オーク(ナラ / 楢)施工事例お役立ち情報プラネットカラー施工事例

芦屋市岩園町邸|オーク(ナラ)無垢フローリングを再生。グロスクリアオイルでよみがえる木の艶

KREIDEZEIT(クライデツァイト)グロスクリアオイルの2.5L缶。無垢フローリングの自然塗料として使用。 オーク(ナラ / 楢)
今回の仕上げに使用したのは、ドイツ製の自然塗料「KREIDEZEIT グロスクリアオイル」。無垢材の質感を損なわず、やわらかな光沢を与える高品質オイルです。

オークの魅力を再び。芦屋市岩園町の無垢フローリング研磨プロジェクト

木の呼吸を取り戻すための第一歩

芦屋市岩園町の邸宅で行ったオーク(ナラ)無垢フローリングの再生工事。
今回の現場では、以前の居住者様が樹脂ワックスを塗布していたため、足触りにわずかな違和感がありました。一見すると美しく見えるワックス仕上げも、実は無垢材にとっては「呼吸を止めてしまう」存在。
木の表面に膜を作ることで湿度の調整機能が損なわれ、ザラつきや汚れの堆積を引き起こしてしまいます。

本来の木の質感を取り戻す研磨作業

通常であれば、樹脂ワックス除去後に再研磨を行うのが理想的ですが、今回は工期とコストの兼ね合いから、荒めのサンディングで表面のワックス層をしっかり削り落としました。目視ではわかりにくいワックスの残りも、サンダーの摩擦熱で浮き上がってくるため、職人の経験がものをいいます。
研磨後は木目がくっきりと浮かび上がり、まるで新材のような美しい表情に。ここで初めて、オークが持つ「呼吸する床」がよみがえりました。

KREIDEZEITのグロスクリアオイルで仕上げる、自然な艶と耐久性

ドイツ生まれの自然塗料、KREIDEZEIT

仕上げに使用したのは、ドイツの自然塗料ブランド「KREIDEZEIT(クライデツァイト)」のグロスクリアオイル。
化学樹脂を一切使わず、植物油や天然樹脂を主成分とするオイルで、木の繊維に深く浸透して内部から保護します。塗膜を作らず、木材の質感をそのまま残すため、足裏に伝わる感触はしっとりとやわらか。
無垢材との相性も抜群で、経年変化を楽しみながら長く愛用できる仕上げです。

自然な光沢が生む“深み”と“陰影”

塗装後の床は、光の当たる角度によって表情が変わり、まるで一枚のアートのよう。
ワックスのようなベタつきは一切なく、さらりとした仕上がりながらも、オークの木目が立体的に浮かび上がります。時間が経つほどに色合いが深まり、住まいとともに成長していく。これこそが、KREIDEZEITの自然塗料が支持される理由です。

無垢フローリング再生のポイント|ワックスとの違いとメンテナンス性

「塗る」より「育てる」という考え方

樹脂ワックスは簡単に塗れて一時的な光沢が得られますが、時間が経つとムラや黒ずみの原因になります。
一方で自然オイル仕上げは、塗り重ねるほどに木の中へと浸透し、表面の小傷や乾燥を防ぎます。今回のように荒研磨から仕上げ直すことで、木が再び呼吸を始め、空間全体の湿度バランスも整っていきます。
これは単なる「床の塗装」ではなく、「素材と暮らしを再生する」作業なのです。

定期メンテナンスで末永く美しく

オイル仕上げの最大のメリットは、部分補修が可能なこと。

芦屋市岩園町の住宅2階ホール。オーク無垢フローリングをグロスクリアオイルで再生。
樹脂ワックスによる違和感を解消し、無垢材の持つ本来の美しさを取り戻した施工例。
自然塗料ならではの経年変化も楽しめます。

傷や乾燥が気になる部分だけ軽く研磨し、同じオイルを再塗装するだけで新品同様の美しさを取り戻せます。
樹脂ワックスのように全剥離が必要になることもなく、環境にも身体にもやさしいメンテナンス方法です。
今回の施工でも、施工後の空気感が一変し、木の香りと温もりが広がる心地よい空間に生まれ変わりました。

本物の木の艶を取り戻すなら、プロの研磨と自然塗料の力を。

自然の美しさを最大限に引き出すには、正しい知識と丁寧な手仕事が欠かせません。
エコロキアのムクリペでは、無垢フローリングの研磨・再塗装を通じて、住まいに再び“木の呼吸”を取り戻すお手伝いをしています。
樹脂ワックスのベタつきや汚れにお悩みの方、床のくすみを感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
無垢材本来の艶と香りが戻るその瞬間を、きっと体感していただけるはずです。

よくある質問

Q
樹脂ワックスを塗ってある無垢フローリングは、そのまま再塗装できますか?
A

そのまま上から再塗装するのはおすすめできません。樹脂ワックスは木の表面に膜を作るため、自然塗料が木の内部に浸透せず、ムラや剥がれの原因になります。理想的にはワックスを剥離剤で除去した上で研磨し、表面をリセットしてから自然塗料を塗布することが大切です。今回の芦屋市岩園町邸のように、工期やコストの関係でワックス層を荒研磨で除去する方法もありますが、職人の技術が必要となります。

Q
KREIDEZEIT(クライデツァイト)のグロスクリアオイルとはどんな塗料ですか?
A

KREIDEZEIT(クライデツァイト)はドイツ発の自然塗料ブランドで、化学樹脂を使用せず、植物油や天然樹脂を主成分としています。グロスクリアオイルはその中でも最も艶やかに仕上がるタイプで、木の繊維に深く浸透して保護しながら、自然な光沢を与えます。表面に膜を張らないため、木が呼吸を続けられる点が最大の特徴です。ナチュラルな艶感と心地よい足触りを両立します。

Q
無垢フローリングの研磨を行うタイミングはどれくらいが目安ですか?
A

一般的には10〜15年に一度が目安とされていますが、生活スタイルやメンテナンスの方法によって変わります。万が一誤って樹脂ワックスを塗ってしまった場合はお早めにご相談ください。今回の施工でも、樹脂ワックスの層を削り取ることで、オーク材本来の滑らかな質感と香りを取り戻すことができました。

Q
無垢フローリングの研磨を行うタイミングはどれくらいが目安ですか?
A

一般的には10〜15年に一度が目安とされていますが、生活スタイルやメンテナンスの方法によって変わります。万が一誤って樹脂ワックスを塗ってしまった場合はお早めにご相談ください。今回の施工でも、樹脂ワックスの層を削り取ることで、オーク材本来の滑らかな質感と香りを取り戻すことができました。

Q
オイル仕上げとウレタン塗装では、どちらが長持ちしますか?
A

耐久性だけを比較すればウレタン塗装の方が長持ちします。しかし、無垢フローリングの魅力を活かすならオイル仕上げがおすすめです。オイルは木に浸透して内部から保護するため、部分補修が容易で、傷がついても上から塗り重ねるだけで再生できます。一方、ウレタン塗装は表面が硬く、剥がれや割れが起きた場合は全面再塗装が必要になります。自然な経年変化を楽しむなら、オイル仕上げが理想的です。

Q
自然塗料を使うと、日常の掃除やメンテナンスは大変ですか?
A

いいえ、むしろシンプルです。普段の掃除は乾拭きか、固く絞った雑巾での水拭きで十分。市販の強い洗剤やワックスは使わず、汚れが気になる部分だけ専用のメンテナンスオイルを薄く塗布します。自然塗料仕上げは「塗り重ねて育てる」スタイルなので、時間とともに艶が増し、より味わい深い風合いへと変化します。暮らしの中で手をかけるほど、美しく育つのがオイル仕上げの魅力です。

コメント