出雲大社のご利益を感じた夜|懇親会で広がるご縁の輪
木を通じて結ばれる不思議な出会い
「神々の国 出雲神在祭木製品大市」2日目の朝。
昨夜は、島根県を中心とした林業・木工関係の皆さまと懇親会で交流する貴重な時間をいただきました。
その中で、僕が長らく探していたような“理想の無垢フローリング”を生産されている製材所の方とお会いすることができたのは大きな収穫。

また、以前エコロキアがレジンテーブルを納品させていただいた広島県廿日市市の「リストランテトーマス」さんで学生時代にアルバイトをされていた方、さらに関西テレビ「となりの人間国宝さん」で僕を観て覚えてくださっていた方まで。
まるで導かれるように“木を通じた縁”が次々とつながっていく夜でした。
やはりここは「縁結びの神様」が鎮まる出雲。出会いのひとつひとつに温かい意味を感じます。
言葉よりも“縁”が先に動く夜
人と人のつながりは、打算や目的ではなく、想いで引き寄せられるもの。
懇親会での会話の中には、木に対する情熱や、次世代に技をつなぐ覚悟が込められていました。名刺交換を終えて帰路につく頃には、出雲の夜風の中にほんのりと木の香りと、まだ見ぬ未来の可能性を感じていました。
島根県の木製品に込められた技と想い
手仕事の美しさに魅了されて
本日はいよいよ木製品大市の本番。
会場には、島根県内の製材所や木工所が手掛ける多彩な製品がずらりと並びました。名刺入れや知育玩具、木のカトラリーなどの小物から、家具・建材に至るまで、どの作品にも作り手の丁寧な手仕事が宿っています。

なかでも印象的だったのは、地元のスギやクリを活かした繊細な木工品。節や木目を活かした意匠は、まさに“自然と共に生きる”島根の文化そのものでした。
木とともに生きる人たちの誇り
展示会場では、どの出展者も自らの製品に強い誇りを持っており、その表情には共通して“木を愛する眼差し”がありました。それぞれが地域の森林を守り、持続可能な形で木を活かそうとしている。

言葉ではなく、木そのものが「誠実さ」を語っているように感じました。
無垢フローリングとの新たな出会い
探し求めていた“理想の木”に出会う
今回の出雲訪問の目的のひとつは、新たな仕入れ先の発掘でした。
これまで日本各地でさまざまな製材所を訪ねてきましたが、今回お会いした島根県内の工場の方々には、他では感じられない“木への真摯な姿勢”がありました。特に無垢フローリングの品質管理や乾燥技術の話を伺う中で、共感できる考え方が多く、ものづくりの方向性に深く通じるものを感じました。
来月、現地の製材所を訪問予定
今回の展示会では何も購入しませんでした。
しかし、焦ることなく、じっくりと信頼関係を築く時間こそ大切だと思っています。
ご縁をいただいた製材所の方々とは、来月、現地を訪問させていただく約束をしました。木の声を直接聞き、現場の空気を感じながら、これからのエコロキアの新たな木の物語が始まる予感がしています。
出雲大社のご利益──まさにそんな言葉がしっくりくる一日でした。
出雲で得た学びと感謝の気持ち
木の文化を未来へつなぐために
島根の木工業者の皆さまの姿勢に共通していたのは、「木を使うことは森を守ること」という考え方。
持続可能な森林経営を続けながら、地域材の魅力をどう発信していくか──。
その課題に対して、各社が真摯に取り組んでおられました。

僕自身、木を扱う仕事を続けてきた者として、改めて学ぶことの多い時間でした。
“呼ばれて行く場所”に理由がある
今回の出雲行きは、誰かに頼まれたわけでもなく、自ら選んだ道でもない。
ただ、自然とその流れに導かれたような気がしています。それが“ご縁”というものなのかもしれません。
これからも木を通じて人とつながり、地域とつながり、そして未来へとつないでいく。
出雲での二日間は、そんな思いを改めて胸に刻む時間となりました。


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