けんしんビジネスマッチングで「触れるレジン体験」にチャレンジします
作品を見るだけでなく、実際に手を動かして楽しんでほしくて
エコロキアではこれまで東京ビッグサイトやインテックス大阪でのレジンテーブルの展示を中心に「見る楽しみ」をお届けしてきましたが、今回のけんしんビジネスマッチングでは、もう一歩踏み込んで「触れる楽しみ」まで味わっていただきたいと考えています。
完成品を眺めるだけでは伝わりにくいのが、ものづくりの本当の面白さです。
レジンを型に流し込むときのとろりとした感触や、気泡が抜けていく様子、光を受けてキラッと輝く瞬間は、実際に手を動かしてこそ感じられる体験です。
そこで今回は、レジンテーブルの展示に加えて、その場で簡単に楽しめるレジンコースターづくりのワークショップを企画しました。お子さま連れのご家族はもちろん、普段はDIYをしない方にも気軽にご参加いただける内容にしたいと考えています。「見て終わり」ではなく、「自分でも作れた」という喜びを持ち帰ってもらうことが今回の目標です。
当日お持ち帰りいただける“ミニレジン体験”を目指して
ワークショップを企画するうえで大切にしたのは、「その場で完成品を持って帰っていただくこと」です。
いつものレジンテーブルで使っている2液性エポキシレジンは、厚みがある作品でも透明度高く仕上がり、家具づくりには最適な素材ですが、硬化に数日から一週間ほどかかってしまいます。
それではイベント当日にお渡しできません。
そこで今回は、紫外線を当てることで短時間で固まるUVレジンを採用することにしました。ただ、素材を変えるということは、一からやり方を組み立て直すということでもあります。どのくらいの厚みならきちんと硬化するのか、どのくらいの時間ライトを当てればよいのか、来場者の方にスムーズに体験してもらうためには、事前の検証が欠かせません。「さっと作って、さっと持って帰れる」ミニレジン体験を実現するために、現在、実験の日々が続いています。
紅葉を閉じ込めたUVレジンコースターの試作
秋らしい“もみじコースター”に込めた思い
どうせなら季節を感じていただける作品にしたいと思い、今回の試作では秋の象徴でもある紅葉の葉をコースターに閉じ込めることにしました。

透明感のあるUVレジンに沈む紅葉が美しく、完成形への期待が高まりますが、この段階では硬化前の状態。
UVレジンは厚みがあると硬化が難しく、今回の検証につながりました。
薄く繊細なもみじの葉は、そのままでも美しいのですが、透明なレジンの中に浮かべることで、まるで時間が止まったかのような印象になります。光に透かすと葉脈が立体的に浮かび上がり、テーブルの上に小さな秋の景色が生まれます。紅葉の色味や形も一枚一枚異なるため、同じデザインは二度と作れません。まさに「世界にひとつだけのコースター」です。ワークショップに参加した方が、自分で選んだ葉を好きな位置に配置し、思い思いの秋を閉じ込める。そんな体験をしてほしくて、まずは自分自身で何枚も試作を重ねているところです。
わずか3mmの厚みでも“厚すぎる”と知ったUVレジンの世界
ところが、実際にUVレジンを使って紅葉コースターを作ってみると、思わぬ難しさにぶつかりました。シリコンの丸型にレジンを流し込み、もみじをそっと沈めてUVライトを当てると、表面はみるみるうちに固まっていきます。

見た目には進んでいるようでも内部まで光が届きにくいため、厚みが3mmを超えると硬化不良が起きがち。
今回も縁が縮むなど、UVレジンならではの癖が明確に。
ところが、しばらくして型から外してみると、縁がギュッと縮んで波打ってしまい、ところどころに硬化していない部分まで出てきました。どうやらUVレジンの場合、わずか3mmほどの厚みでも光が奥まで届きにくく、内部の硬化が追いつかないようです。
普段、数センチ厚のレジンテーブルを作っている感覚からすると「コースターなんて十分薄いだろう」と思っていたのですが、UVレジンにとってはこれでも“厚すぎる”ということがよく分かりました。素材が変われば常識も変わる、その奥深さを改めて実感しています。
UVレジンの“クセ”と向き合いながら、より良い体験を探る
硬化不良や歪みをどう防ぐか、実験を重ねる毎日
型から外したコースターをよく観察すると、縁だけが縮んでいたり、中央と外側で透明度が違っていたりと、いろいろな“クセ”が現れていました。

UVレジンは短時間で一見固まったように見えても、厚みがあると内部の硬化が追いつかず縮みや歪みの原因に。
ワークショップの最適解を探すための大切な学びの工程です。
これは表面だけ先に固まり、内部のレジンが引っ張られてしまう「表面硬化」の典型的な症状です。そこで、レジンを一度に厚く流すのではなく、薄く何層かに分けて硬化させる方法を試し始めました。まず薄くベース層をつくり、しっかり硬化させてから紅葉を配置し、その上にまた薄くレジンを重ねていくイメージです。

2液性レジンとはまったく違う特性を持つUVレジンの難しさを実感。
薄く流す・分割して硬化させるなど、改善方法を模索しています。
また、UVライトの距離や照射時間もさまざまに変えながら、収縮が少なく透明感の高い条件を探っています。こうした地道なテストの積み重ねが、イベント当日に「誰が作ってもきれいに仕上がる」ワークショップへとつながっていくのだと思うと、失敗も含めて楽しく感じられます。
初めての方でも安心して楽しめるように、工程もシンプルに
ワークショップに参加してくださる方の多くは、きっとレジンに触れるのが初めてのはずです。
せっかくの体験が「難しくてよく分からなかった」で終わってしまっては本望ではありません。そこで、工程はできるだけシンプルに、しかし仕上がりはきちんと美しくなるようなバランスを目指しています。
たとえば、紅葉の葉が浮き上がらないように最初に薄くレジンで固定しておくことや、1回で流し込むレジンの量をあらかじめ計量しておくこと、ライトを当てる時間をスタッフが横でカウントしてサポートすることなど、細かな工夫を検討中です。
参加される方には「ここにレジンを流して、ここに置きたいものを置いてください」とお声がけしながら、一緒に作品を仕上げていくイメージです。はじめての方でも安心して楽しんでいただけるよう、当日までブラッシュアップを続けます。
「不便を楽しむ」エコロキアらしいワークショップにしたい
うまくいかない時間も含めて、ものづくりの醍醐味
今回のUVレジンコースターづくりは、正直に言えばなかなか一筋縄ではいきません。
厚みが少し変わるだけで仕上がりが違ったり、入れるものの種類や状態によって気泡の出方が変わったりと、試してみないと分からないことばかりです。
でも、その「うまくいかない時間」こそが、ものづくりの醍醐味だと思っています。エコロキアが大切にしている「不便を楽しむ」というコンセプトは、まさにこうした試行錯誤の中にこそ生きています。
すぐに正解にたどり着かなくても、ああでもない、こうでもないと工夫を重ねていく過程が、結果的に味わい深い作品を生み出します。今回のワークショップでも、そんな“遠回りの楽しさ”の一端を感じていただけたら嬉しいです。
完成したコースターは、思い出ごと持ち帰っていただきたい
レジンコースターそのものは小さな作品ですが、そこには「自分で選んだ素材」「自分で配置したレイアウト」「自分の手で仕上げた時間」といった、さまざまな思い出が詰まります。
テーブルの上に置いてふと眺めたときに、「あのイベントで作ったな」「あのとき子どもがこんな色を選んだな」と思い出していただけたら、それだけで今回のワークショップは成功だと思っています。
エコロキアのレジンテーブルと同じように、コースターも使うほどに愛着が湧いてくる存在になってくれるはずです。少しちいさなスケールではありますが、「自分だけのレジン作品を手にする喜び」を感じていただけるよう、最後の仕上げまで丁寧にお手伝いします。
ぜひ会場で、レジンに触れてみてください
レジンテーブルの実物とあわせて、手のひらサイズのレジンの世界へ
当日は、エコロキアが普段制作しているレジンテーブルの実物も展示します。
写真やSNSだけでは伝えきれない杢目の表情や、レジンの奥行き感、天板に触れたときのひんやりとした質感など、ぜひ実際に体験してみてください。そして、その隣では今回ご紹介した紅葉入りレジンコースターづくりのワークショップを行う予定です。
大きなテーブルと手のひらサイズのコースター。スケールは違っても、どちらも「天然木とレジンが出会うことで生まれる唯一無二の世界」を感じていただけるはずです。テーブルに興味のある方も、単純にものづくりを楽しみたい方も、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
試行錯誤の真っ最中ですが、みなさまに楽しんでもらいたい一心です
この記事を書いている今もUVレジンの配合や厚み、ライトの当て方などを変えながら、より良いワークショップの形を探っています。正直なところ、まだ「これで完璧!」という答えにはまだたどり着いていません。
それでも、みなさまに楽しんでいただきたい一心で、ぎりぎりまで試行錯誤を続けるつもりです。
当日は、レジンに初めて触れる方も、すでにハンドメイドを楽しんでいる方も、きっとワクワクしていただけるはずです。ぜひ、けんしんビジネスマッチングの会場でお会いしましょう。「ちょっと覗いてみようかな」という気軽なお気持ちで大丈夫ですので、どうぞ遊びに来てください。スタッフ一同、みなさまと一緒にレジンの世界を楽しめることを心から楽しみにしています。


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