杉無垢フローリングの再生依頼について
今回ご紹介するのは、兵庫県神戸市東灘区の分譲マンションで行った「杉 一枚もの 無垢フローリング【普及品】15×110×2000mm」の補修事例です。
工務店様からのご発注で、リノベーションして再販される物件において、既存の杉の床をムクリペで再生しました。
補修前の状態と課題

長年の使用による色調の変化
杉の無垢フローリングは柔らかく温もりある素材ですが、年月が経つと全体的に色調が濃くなり、暗い印象を与えることがあります。今回の床も経年変化で濃くなりすぎ、空間全体がやや重たい印象になっていました。

水染みと細かな傷

大きな傷は見受けられなかったものの、日常生活の中でついた水染みが目立ち、部分的に白っぽいシミや色ムラが広がっていました。杉やパインなどの針葉樹は柔らかいため、椅子の引きずりや落下物で小さな傷が無数に発生してしまいます。

ムクリペによる補修の流れ
アイロンでの膨らまし補修
まずは軽微な凹み傷をアイロンを使って膨らませ、木の繊維を回復させます。針葉樹ならではの柔らかさを利用し、無理なく自然に補修できます。

サンディングで白木の状態へ
次に全体をサンディングし、表面の水染みや汚れを研磨。木肌を白木の状態に戻すことで、新築時のような明るさを取り戻します。研磨の段階では、床全体の色味が均一になり、自然な風合いがよみがえっていきます。

こちらの物件は工務店様からのご発注で、分譲マンションをリノベーションして再販する際にこのスギの無垢フローリングの補修を承りました。
大きな傷はありませんが、長年使用したことで全体的に色調が濃くなっており、至るところに水染みがありました。
軽微な傷はアイロンで膨らませて補修し、あとは全体的に水染みが消える程度までサンディングをして白木の状態に戻します。
針葉樹フローリングの再生の特徴
柔らかさゆえの傷と再生しやすさ
杉や桧、パインといった針葉樹は柔らかいため傷がつきやすいですが、その分、研磨による再生がしやすいという大きなメリットがあります。施工期間も比較的短く、マンションや戸建てのリノベーションにおいて効率的です。

広葉樹との違い
一方で、オーク(ナラ / 楢)やウォルナットといった広葉樹は傷がつきにくいものの、研磨には時間と労力がかかります。針葉樹はメンテナンスを前提に選ばれることが多く、再生による美しさの復活を楽しめるのも魅力です。
ムクリペの魅力とは?

新しい床に張り替えるよりもコストを抑えられる
無垢フローリングを新しく張り替えるとなると、材料費や施工費が大きな負担となります。しかしムクリペなら既存の床を活かしながら表面を再生できるため、費用を大幅に抑えつつ新品同様の美しさを取り戻せます。
自然素材を無駄にしないサステナブルな選択
無垢フローリングは本来、何十年と使える素材です。研磨と再塗装を繰り返すことで世代を超えて受け継ぐことも可能。ムクリペは張り替えではなく「再生」を選ぶことで、木材を大切に使い続けるサステナブルな住まいづくりを実現します。
空間の印象が一新される
今回の事例でも、研磨によって暗くなっていた床が明るい表情を取り戻し、室内全体が広く爽やかに感じられるようになりました。無垢材の経年美と再生技術の融合が、住まいに新たな価値を与えます。
施工事例の詳細
- 所在地:兵庫県神戸市東灘区
- 物件種別:分譲マンション
- 樹種:杉
- 形状:一枚もの 無垢フローリング
- グレード:普及品
- サイズ:15×110×2000mm
- 施工内容:水染み補修・アイロンによる膨らまし補修・全面サンディング
無垢フローリングを長く使うために
無垢フローリングはメンテナンス次第で数十年と使える資産です。特に杉やパインなどの針葉樹は定期的な再生で本来の美しさを取り戻せます。ムクリペを取り入れることで、思い出が刻まれた床を大切に守りながら、これからの暮らしにも寄り添わせることができます。