
ライブオーク(カシ / 樫)
硬く、重く、簡単には折れない。
樫は、日本で「強さ」を託されてきた木です。
その思想は、世界のオークへとつながっています。
ライブオーク(カシ / 樫)の特徴
カシ(樫)は、日本に自生する常緑広葉樹の総称で、アラカシ・シラカシなど複数の樹種を含みます。
古くから非常に硬く、摩耗に強い木材として知られ、生活道具から武具、建築の要所まで幅広く使われてきました。
木材としての最大の特徴は、密度の高さと耐久性です。
同じブナ科の中でも特に硬く、衝撃や圧力に耐える力が強いため「壊れにくさ」「減りにくさ」が求められる用途に適しています。
海外に目を向けると北米には同じオーク系の常緑種としてライブオークが存在します。
樫とライブオークは地域こそ異なりますが、「常緑で、硬く、重く、耐える」という思想は共通しています。
ライブオーク(カシ / 樫)の主な性質
カシ材は比重が高く、非常に硬いのが特徴です。
刃物に対する抵抗が強く、加工には時間と技術を要しますがその分、摩耗・衝撃・圧縮に強い木材として高く評価されます。
色味は淡褐色〜やや赤みを帯びた褐色系で、経年とともに落ち着いた深みが増します。
木目は比較的詰まっており、派手さはありませんが、「密度感」「重さ」を視覚的にも感じさせる表情を持ちます。
一方で注意点も明確です。
- 乾燥に時間がかかる
- 含水率管理を誤ると割れやすい
- 重量があり、施工性は高くない
そのため、内装全体に多用する木材というより
負荷が集中する部分・耐久性を優先した部位向きの樹種です。
よくある質問
- Qカシ(樫)はフローリングに向いていますか?
- A
非常に硬いため使用は可能ですが、施工性や足触りの点から一般住宅ではほとんど使用されていません。
- Qカシとオークの違いは何ですか?
- A
カシは主に常緑オーク、日本の在来種を指し、オークは落葉種を含む広い総称です。
- Qライブオークとカシは何が違いますか?
- A
ライブオークは北米原産の常緑オークで、思想や性質は近いですが、樹種・生育環境が異なります。
- Qカシはなぜ昔から使われてきたのですか?
- A
摩耗に強く、壊れにくいため、道具・武具・構造部材に適していたからです。
- Q現代でもカシを使う意味はありますか?
- A
耐久性を最優先する場面では、今でも非常に合理的な選択肢です。
ライブオーク(カシ / 樫)のコラム
樫は、美しい木ではありません。
少なくとも、装飾性を第一に語られる木ではない。
それでも日本では、
「壊れないこと」
「耐えること」
「長く使えること」
が求められる場面で、繰り返し選ばれてきました。
海外のライブオークも同じです。
気候も文化も違うのに、人は同じように常緑で、密度が高く、簡単には屈しない木を選んだ。
それは、木材に求める価値が時代や国を越えて共通している証拠でもあります。
カシは、主役にならなくてもいい。
目立たなくてもいい。
ただ、最後まで役割を果たす。
そんな価値観を今も静かに伝えている木です。
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