無垢フローリングの伸縮とは、木材が周囲の湿度や温度の変化に応じて膨張したり収縮したりする現象を指します。
これは施工不良や品質不良ではなく、木が本来持っている性質によるものです。本ページでは、無垢フローリングがなぜ動くのか、その仕組みと注意点を中立的に整理します。
無垢フローリングの伸縮の定義
無垢フローリングの伸縮は、木材内部の含水率が変化することで起こります。
木は周囲の空気中の水分を吸収したり放出したりしながら、環境に適応しようとする性質を持っています。この含水率の変化に伴って木材の寸法が変わり、膨らんだり縮んだりする動きが生じます。
なぜ季節によって伸縮が起こるのか
日本の住環境では、夏は湿度が高く、冬は暖房の影響で乾燥しやすい傾向があります。
湿度が高い時期には木材が水分を吸収して膨張し、乾燥する時期には水分を放出して収縮します。この季節変化が、無垢フローリングの伸縮を感じやすくする主な理由です。
伸縮はどの方向に起こるのか
無垢フローリングの伸縮は、木材の繊維方向によって起こり方が異なります。
長さ方向の変化は比較的小さく、幅方向や厚み方向の変化が大きくなる傾向があります。そのため、床では板と板の間に隙間が生じたり、逆に押し合って盛り上がったりする現象が見られることがあります。
伸縮と割れの関係
無垢フローリングの伸縮は、割れと密接に関係しています。
乾燥によって収縮が進むと、木材内部に応力が生じ、その力が逃げきれない場合に割れとして現れることがあります。伸縮と割れは別々の現象ではなく、同じ木材の性質の延長線上にあるものです。
伸縮が起こりやすい条件
無垢フローリングの伸縮は、急激な湿度変化がある環境や、冬場に強い暖房を使用する住宅、床暖房の使用、幅の広いフローリング材などの条件が重なると、より顕著に現れる傾向があります。これらは欠点というより、環境との相互作用による結果です。
伸縮は止まるのか
多くの場合、無垢フローリングの伸縮は、住環境に順応することで次第に落ち着いていきます。含水率が安定すると動きも緩やかになり、季節ごとの変化は続くものの、初期ほど大きく感じられることは少なくなります。
伸縮を問題と感じにくいケース
木の性質を理解し、季節による変化を前提として床を使える場合や、多少の隙間や動きを素材の特性として受け止められる場合には、無垢フローリングの伸縮は大きな問題になりにくいといえます。
伸縮を許容しにくいケース
一方で、床に寸法の変化を一切求めたくない場合や、見た目の変化が強いストレスになる場合、隙間や段差が気になる場合には、無垢フローリングは慎重に検討する必要があります。無垢フローリングは動かない床を求める人には向いていません。
エコロキアの立場
エコロキアでは、無垢フローリングの伸縮を避けるべき欠点とは考えていません。重要なのは、伸縮が起こる理由を理解したうえで、その特性を含めて素材を選ぶことだと考えています。
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更新方針
本ページは、無垢フローリングの性質に関する理解を正確に保つため、必要に応じて内容を更新します。