国産無垢のジャストカット造作材

現場で切るほど、リスクは増える

無垢材の造作を現場で切るということは、粉塵・騒音・再加工・寸法ズレと隣り合わせ。
時間だけでなく、仕上がりの精度も削られていきます。

「ジャストカット」でも事故は起きる

寸法が合っていても、樹種の性質や含水状態を無視すれば、反り・隙・浮きは起こります。
切る前の判断が、すべてを左右します。

木を知らずに、木は扱えない

同じ国産材でも、樹種によって動き方は違う。
その前提を知らずに「正寸」で切ることが、最も危険な選択になることもあります。

エコロキアは「切る」前に、考えます。

複数の刃で一度に加工できるKUWAHARA製モルダー。無垢フローリングや家具材の成形に使用される木工機械。

ジャストカットは、ゴールではありません。
どこを基準に切るのか。
どこに逃げをつくるのか。
その判断が共有されて初めて、
現場で「迷わない造作」になります。

エコロキアは無垢フローリングや木製品を仕入れ、加工し、補修し、再生してきました。

だから、切れる。

なぜエコロキアは切れるのか

ジャストカットは「寸法を合わせるサービス」ではありません。無垢材は環境で動く前提だからこそ、切る前に“未確定を見つける目”と“逃げを設計する判断”が必要です。
エコロキアは、切る工程の前に、4つの手順で事故を減らします。

STEP1|図面を読む

「確定寸法」と「想定寸法」を分けて共有します。

図面は寸法を拾うためだけのものではありません。エコロキアが最初に見るのは、「どこがまだ決まっていないか」です。壁の仕上げ厚、床のレベル差、枠の見付・見込み、建具との取り合い。
未確定が残ったまま切ると、現場で“合わせる作業”が復活し、ジャストカットの価値が消えます。

STEP2|樹種を選ぶ

国産クリの耳付き板

樹種は“好み”ではなく“場所の条件”で決めます。

国産材といっても、樹種によって硬さ・縮み・粘り・割れやすさはまったく違います。
見た目の好みだけで選ぶと、窓まわりの温度変化や湿度の揺れで、反り・隙・段差が出ることがあります。エコロキアは「どこに使うか」から逆算し、動きが出やすい場所には安定性の高い樹種、触れる頻度が高い部位には硬めの樹種など、用途優先で選びます。

STEP3|逃げを決める

「ピタピタ」より「事故らない納まり」を優先します。

無垢造作の失敗の多くは、「寸法が合わない」ではなく「逃げがない」ことから起こります。壁の不陸、床のうねり、現場の湿度、取り付けの順番。これらは図面に出ない“現場の現実”です。そこで、どこにクリアランスを持たせるか、どこを現場調整に残すかを先に決めます。逃げを設計すると、現場で迷う箇所が減り、仕上がりの再現性が上がります。

STEP4|切る

現場の作業を「切る」から「納める」に変えます。

切る工程は最後です。未確定を洗い出し、樹種を選び、逃げを設計した上で切るからこそ、現場で「これ、どっちが正解?」が起きません。加工後は検品を行い、欠けやすい角は梱包で守り、現場直送にも対応します。届いたら“そのまま納められる”ことをゴールにする。エコロキアのジャストカットは、切り出しと同時に「迷わない段取り」までセットでお渡しします。

国産材という括りではなく、樹種で選ぶ

国産無垢材といっても、すべてが同じ性質ではありません。
硬さ、縮みやすさ、粘り、割れ方、色の変化、湿度への反応。
樹種ごとの違いを理解せずに「国産だから安心」と考えることは、造作材においては危険です。

エコロキアでは、見た目の好みだけでなく、「どこに使うか」「どんな環境で使われるか」から逆算して樹種を選びます。
樹種を語れること。それが、ジャストカットを成立させる前提条件です。

スギ

スギは軽く柔らかく、加工性に優れた代表的な国産材です。吸湿性が高く、空間の湿度変化に呼応しやすい一方で、動きが出やすい樹種でもあります。巾木や壁際など、比較的負荷の少ない部位に向いており、温かみのある表情が特徴です。強度よりも軽さや扱いやすさを重視する場面で真価を発揮します。

ヒノキ

ヒノキはスギに比べて安定性が高く、香りと耐久性を兼ね備えた樹種です。湿度変化による動きが比較的穏やかで、窓枠やドア枠など寸法精度が求められる部位に適しています。硬すぎず、割れにくい性質もあり、造作材としてバランスの取れた選択肢です。清潔感のある色味も空間を引き締めます。

マツ

マツは軽量で弾力があり、粘り強さを持つ針葉樹です。ヤニを含むため節や樹脂分の扱いには注意が必要ですが、構造材にも使われるほどの強度を持ちます。乾燥状態によっては動きが出やすく、施工環境を見極めた設計が重要です。素朴で力強い木目は、ナチュラルな空間に温かみを加えます。

サクラ

サクラは緻密でやや硬く、なめらかな木肌と穏やかな光沢を持つ広葉樹です。淡い赤みを帯びた色合いは経年とともに深まり、空間にやわらかな温度を与えます。収縮は中程度で、極端に暴れる樹種ではありませんが、直射日光による色変化は大きめです。意匠性を重視する窓枠や見切り材に適しています。

ナラ

ナラは硬く重く、耐久性に優れた広葉樹です。比重が高く、傷や衝撃に強いため、見切縁や框など負荷のかかる部位に適しています。一方で、乾燥や環境によっては収縮が大きくなるため、逃げの設計が重要になります。重厚感のある木目は空間に芯をつくり、存在感のある仕上がりを生みます。

タモ

タモは硬さとしなやかさを併せ持つ広葉樹で、均整の取れた木目が特徴です。衝撃に強く、狂いも比較的少ないため、造作材として非常に扱いやすい樹種です。明るい色味は空間を軽やかに見せ、和洋問わず調和します。安定性と意匠性のバランスが良く、枠材や見切り材として幅広く選ばれます。

クリ

クリはタンニンを多く含み、水に強い性質を持つ国産広葉樹です。湿気や水分の影響を受けやすい場所でも比較的安定し、玄関周りや水回り近くの造作材に向いています。硬さと粘りのバランスがよく、割れにくいのも特徴です。素朴で落ち着いた木目は、経年変化とともに深みを増していきます。

ケヤキ

ケヤキは強度と美しい木目を兼ね備えた高級広葉樹です。非常に硬く耐久性に優れますが、その分加工難易度は高めです。框や意匠性の高い部位に用いられることが多く、空間の主役になり得る存在感があります。動きも比較的大きいため、適切な含水管理と逃げ設計が不可欠です。

掲載している樹種は代表例です。国産材には他にも多様な広葉樹・針葉樹があり、縮み方や割れ方、含水変動への反応は樹種ごとに異なります。使用場所や環境条件を前提に最適な樹種を検討しますので、一覧にない材種も遠慮なくご相談ください。用途に応じた選定を行います。

対応アイテム

窓枠(四方・三方)

窓枠は、開口部の精度と空間の印象を同時に決める部材です。四方枠か三方枠かによって納まりは大きく変わり、窓台や壁仕上げとの取り合いも繊細な判断が必要になります。エコロキアでは、開口寸法だけでなく、仕上げ厚や不陸の影響まで確認し、現場で「どこを基準に納めるか」が明確な状態でジャストカットします。

ドア枠

ドア枠は、建具との取り合い精度がそのまま空間の完成度に直結します。見付・見込み寸法の設定を誤ると、壁との段差や隙間が目立ちやすくなります。エコロキアでは、壁厚のばらつきや床レベルを前提に逃げを設計し、建具が入った後まで見据えて加工します。単に枠を切るのではなく、「建具がきれいに納まる状態」をつくります。

巾木

巾木は、床と壁の境界を整える最後のラインです。入隅・出隅の処理や、不陸の吸収方法によって仕上がりの印象が大きく変わります。無垢材は湿度変化で動くため、過度にピタピタに設計すると後に隙や浮きが出やすくなります。エコロキアは、壁の状態と施工順を踏まえ、「事故らない納まり」を優先してジャストカットします。

見切縁

見切縁は、異なる素材や高さをつなぐ調整材です。床材の伸縮や仕上げの厚みを考慮しないと、段差や割れの原因になります。見た目以上に構造的な役割を持つ部材だからこそ、樹種選定と逃げの設計が重要です。エコロキアでは、素材同士の動きを見越して寸法を決め、時間が経っても破綻しにくい納まりを目指します。

框・役物

框や役物は、空間の要所に使われる意匠性と強度を兼ね備えた部材です。玄関框や段差見切りなどは負荷がかかりやすく、硬さや耐久性が求められます。一方で、環境変化による収縮も無視できません。エコロキアは用途に応じて樹種を選び、構造的に無理のない寸法で切り出します。見た目だけでなく、長く使える前提で設計します。

床柱

床柱は、和の空間において最も視線を集める存在です。木取りの段階から表情を見極め、乾燥状態を整え、据えた後の割れや動きまで想定する必要があります。エコロキアは、単に丸太を用意するのではなく、設置環境・湿度・下地条件まで踏まえたうえで提案します。床柱は「材料」ではなく「空間の芯」です。その前提で向き合います。

門扉

門扉は屋外環境にさらされるため、耐候性と構造強度が重要になります。湿度や雨、直射日光の影響を受けやすく、樹種選定と含水管理が仕上がりを左右します。エコロキアでは屋外使用を前提に樹種と寸法を検討し、動きを見越した設計で製作します。見た目の重厚感と、長期的な安定性の両立を目指します。

特注造作材

既製寸法では対応できない開口や特殊な納まりには、特注造作材が必要になります。図面段階で未確定な部分がある場合も、どこまで決めれば加工可能かを整理しながら進めます。エコロキアは「完璧な図面が揃ってから」ではなく、「決めるべきポイントを一緒に整理する」姿勢で対応します。切ることより、決めることを優先します。

導入フロー
  • 1
    図面・ラフ共有

    平面図や立面図、手書きラフでも構いません。まずは現状資料を共有いただき、確定している寸法と未確定部分を整理します。ここで方向性を揃えることが、事故防止の第一歩です。

  • 2
    寸法の基準決定

    どの寸法を“正”とするかを明確にします。開口寸法か、仕上がり寸法か、下地基準か。基準を決めないまま加工に進まないことが、ジャストカット成立の前提です。

  • 3
    樹種・仕上げ確認

    使用環境や納まりに合わせて樹種を選定し、素地か塗装仕上げかを決めます。色味だけでなく、動き方や耐久性まで踏まえて最終仕様を確定します。

  • 4
    加工

    確定した寸法と仕様に基づき加工します。無垢材特有の動きを考慮し、逃げを設計したうえで切り出します。検品を行い、欠けや割れがない状態で出荷します。

  • 5
    現場直送

    梱包・配送条件を確認し、現場へ直送します。荷受けや搬入経路も事前に整理することで、届いたらすぐ納められる状態を目指します。

よくある質問

Q
無垢材でもジャストカットは本当に可能ですか?
A

可能です。ただし前提条件があります。無垢材は湿度や環境によって伸縮するため、図面寸法だけで加工すると隙間や反りが出ることがあります。エコロキアでは、未確定寸法の整理・樹種の特性確認・逃げの設計を行った上で加工します。そのため、無垢材でも現場で迷わないジャストカットが成立します。

Q
図面が完全に揃っていなくても相談できますか?
A

はい、可能です。むしろ未確定部分がある段階での相談をおすすめします。どこが確定していれば加工できるか、どの寸法を基準にするべきかを整理することが重要です。エコロキアでは「切る前に決めるべきポイント」を共有しながら進めます。

Q
樹種はどうやって選べばいいですか?
A

見た目だけでなく、設置場所と環境条件で選ぶのが基本です。窓まわりや水回りなど環境変化が大きい場所では安定性の高い樹種を、衝撃が加わる部位には硬い広葉樹を選ぶなど、用途優先で判断します。エコロキアでは使用環境を踏まえて樹種をご提案します。

Q
現場直送は可能ですか?
A

可能です。加工後、検品を行い適切に梱包したうえで現場へ直送します。ただし、荷受け体制や搬入経路の確認は重要です。事前に配送条件を整理することで、現場でのトラブルを防ぎ、届いたらすぐに納められる状態を目指します。

Q
他社のジャストカット造作材との違いは何ですか?
A

最大の違いは、樹種の特性と納まりの設計を前提にしている点です。単に寸法通りに切るのではなく、無垢材の動きや施工順を踏まえて逃げを設計します。そのため、施工後の隙間や浮きが起こりにくく、長期的に安定した納まりを実現します。

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