アピトン / クルイン

アピトン / クルインの特徴

アピトンは東南アジア原産の広葉樹で現地名ではクルイン(Keruing)とも呼ばれています。
日本では主にトラックの荷台、構造材・土木材、そしてデッキ材として知られてきましたが、近年では耐久性重視の無垢フローリング材としても使われています。

最大の特徴は、非常に高い密度と重さ。
手に取った瞬間に「硬い木」だと分かる重量感があります。

アピトン(クルイン)の主な性質

  • 非常に硬く、耐摩耗性が高い
  • 比重が重く、踏み応えがはっきりしている
  • 木目は比較的おとなしく、実用的な表情
  • 油分(樹脂分)を含み、水に強い性質がある

無垢材の中でも、「タフさ最優先」の樹種です。

アピトン / クルインが向いているケース・向かないケース

向いている

  • 傷や凹みを極力気にしたくない
  • 店舗・事務所・人の出入りが多い空間
  • 土足・半土足で使用する床
  • 重厚感のある落ち着いた雰囲気を求めている
  • 実用性を最重視したい

向いていない

  • 明るく軽やかなナチュラル空間をつくりたい
  • 北欧・可愛らしいインテリア
  • 無垢材の柔らかさ・温かみを重視したい
  • 床の経年変化(色の変化)を楽しみたい

アピトン / クルインの商品

アピトン / クルインの施工事例

実際の施工現場では、店舗・オフィス・ワークスペースなどで採用されるケースが多く「床を気にせず使いたい」という要望がはっきりしている現場で選ばれています。

施工直後はやや赤みや濃さを感じる色味ですが、時間とともに落ち着いたダークブラウン〜赤褐色へと安定します。一方で、アピトンは非常に硬く油分が多いため、加工・施工には技術が必要です。
この点は、施工者の経験が仕上がりを大きく左右します。

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よくある質問

Q
アピトンとクルインは同じ木ですか?
A

はい、基本的には同じ木です。
「クルイン(Keruing)」は現地名で、日本では流通上「アピトン」と呼ばれることが多くなっています。
名称は異なりますが、材質・性質は同系統と考えて問題ありません。

Q
アピトンは無垢フローリングとして硬すぎませんか?
A

確かに、無垢材の中でもかなり硬い部類に入ります。
そのため、足触りの柔らかさや温かみを重視する方には不向きです。
一方で、店舗や公共施設など土足での重歩行が想定される場合や、凹みや摩耗を極力避けたい空間では、大きな安心感があります。「床を道具として使う」感覚の方に向いています。

Q
傷は本当に付きにくいですか?
A

完全に傷が付かないわけではありませんが、一般的な広葉樹と比べると、圧倒的に傷が入りにくいのは事実です。椅子の引きずりや人の往来による摩耗も、比較的目立ちにくい傾向があります。

Q
経年変化はどのように起こりますか?
A

アピトンは、経年変化が比較的穏やかな樹種です。
色は徐々に落ち着き、赤みのある褐色〜濃色へと安定しますが、オークやパインのような大きな変化は起こりにくいです。
「変化を楽しむ」というより、「安定した状態を保つ」タイプの床材です。

Q
土足で使えますか?
A

はい。アピトンは土足使用にも耐えうる性能を持っています。
実際に、倉庫・工場・店舗などで使われてきた実績があります。
ただし、砂や小石による摩耗を完全に防ぐことはできないため玄関マットなどの併用が望ましいです。

アピトン / クルインのコラム

アピトン / クルインは、決して万人向けの無垢フローリングではありません。
しかし、「床に気を遣い続ける暮らし」から解放してくれる木でもあります。

派手さや流行ではなく、使われ続けることそのものに価値を置く。
そんな考え方を選ぶ人にこそ、アピトンは応えてくれます。