オーク(ナラ / 楢)ヘリンボーン無垢フローリングの価値とは
時を重ねるほど美しさが増す“無垢材”の魅力
オーク(ナラ / 楢)は、日本でも長く愛されてきた広葉樹で、その堅牢性と美しい木目が特徴です。
特にヘリンボーン張りは、床そのものがインテリアの主役となるほど存在感があり、上質な住まいを求める方の支持を集めています。しかし、日常生活の中で表面には必ずキズや汚れが蓄積していきます。とくにキッチン周りでは油汚れ、水シミ、調味料の飛び散りなどで、徐々に黒く変色してしまうケースがよく見られます。
今回のご依頼もまさにその典型で、長年蓄積した油汚れが床全体を暗くしてしまい、せっかくのヘリンボーンの美しさが隠れてしまっていました。しかし無垢材には「削って蘇らせる」という最大のメリットがあります。一度リセットすることで、新品のような美しさが取り戻せるのです。
ヘリンボーンが持つ唯一無二の空間演出力
ヘリンボーン張りは一般的なフローリングとは異なり、職人の手仕事による高い施工技術が必要です。
その分、完成後の美しさは圧倒的で、光の当たり方によって陰影が生まれ、部屋の奥行きや表情が豊かになります。今回のご自宅でも、廊下からキッチンへ続く広い範囲にヘリンボーンが配置されており、研磨後に明るい木肌が現れることで、空間が大きくリフレッシュされました。
ヘリンボーンは年月が経つほど味わいが出るため、再塗装によってツヤと色味をコントロールできる点も魅力のひとつです。無垢材の床を長く使いたいと考える方にとって、ヘリンボーンはとても相性の良い工法なのです。
今回は大阪市阿倍野区の一戸建てで施工
キッチン周りの黒ずみが特に深刻だった理由
今回の施工場所は大阪市阿倍野区の一戸建て。キッチン〜廊下にかけてヘリンボーン無垢フローリングが敷かれており、生活の中心となる導線に位置しています。
そのため、もっとも汚れや摩耗が生じやすい場所でもあります。油汚れは塗膜の奥まで浸透し、黒ずみとして蓄積していくため、一般的な掃除では取り除くことができません。

写真のように、床全体が暗く沈み込み、本来のオークの明るさが消えてしまっていました。この状態を改善するには、「表面の塗膜ごと削り取る研磨(サンディング)」が最適です。無垢材であれば数回の研磨に耐えられるため、長年使った床もリセットして再び新築同様の状態に戻すことが可能です。
養生と機材搬入を慎重に行うプロの現場対応
施工に入る前には、キッチン設備や壁、建具などを丁寧に養生します。特に今回のようにキッチン設備がある場合、水性ウレタンの塗膜や研磨粉が付着しないよう二重の養生を施します。また、ヘリンボーンは方向転換が多く、研磨機の走行ラインが難しいため、現場職人の技術が問われる施工です。

ムラを出さないよう慎重に作業を進め、まずは粗削り → 中研磨 → 仕上げ研磨の順に段階的に整えていきます。下地が整うにつれ、黒ずんでいた床が徐々にオーク本来の明るさを取り戻していく過程は、無垢材の醍醐味そのものです。
研磨によって素地が再び現れ、見違えるほど明るい床に
黒ずみ・油汚れ・傷を一気にリセットするサンディング作業
研磨作業(サンディング)が進むにつれ、床の表面がみるみる変化していきます。最初は黒ずみが強かった部分も、表面の古い塗膜と汚れを削り落とすことで、美しい素地が姿を現します。

特にキッチン横の濃い変色部分は、古い塗膜の下に油が浸透していたため、丁寧に研磨していくことで新しい木肌が均一に整っていきました。これは無垢材だからこそ実現できるリセット力で、複合フローリングやシートフローリングでは同じ効果は得られません。今回のように広範囲のヘリンボーンでも、機材の使い分けと職人の経験によってムラなく均一に研磨することができます。
素地のオークが持つ柔らかい色味が空間を明るくする
研磨が完了すると、まるで新品に張り替えたかのようなオークの色味が蘇ります。オーク材特有の虎斑(トラフ)模様も適度に現れ、木目のコントラストが美しく浮き上がりました。ヘリンボーンの形状は光の反射で陰影が生まれるため、さらに立体的な仕上がりに見えます。
研磨直後の素地の状態は非常に明るく爽やかで、既存の家具や建具との相性も良く、一気に住空間全体がリフレッシュされる印象を与えます。この状態から、次にどの塗装仕上げを選ぶかによって全体の雰囲気が大きく変わります。
仕上げはナチュラルな艶の水性ウレタンで保護
ウレタンでも“テカテカしない”自然な光沢が実現
ウレタン塗装と聞くと、「ツルツル・テカテカで不自然な質感」というイメージを持つ方が多いですが、近年の水性ウレタンは進化しており、自然なマット〜セミマットな質感に仕上げることができます。

今回使用した水性ウレタンも、光沢を抑えたナチュラル仕上げで、無垢材の美しさを損なうことなく耐久性を大幅にアップできます。特にキッチン周りでは、油汚れや水シミへの強さが求められるため、水性ウレタンはとても相性が良い塗装です。ペットがいるご家庭や小さなお子さまがいる住まいでも安心して使える点も魅力です。
乾燥後は美しいヘリンボーンの陰影がさらに際立つ
水性ウレタンを塗布すると、オークの木目がほどよく引き締まり、ヘリンボーン特有の陰影がより鮮明になります。光が当たる角度によって濃淡が変化し、空間全体に奥行きが生まれます。塗装後の写真でも分かる通り、テカリすぎない自然な艶が上品で、生活空間として非常に使いやすい仕上がりとなりました。

また、ウレタン塗膜が汚れをブロックするため、今後のお手入れも格段にラクになります。掃除機と乾拭きのみで美しい状態が長く続くのは、水性ウレタンならではの利点です。
オークのヘリンボーンを長持ちさせるためにできること
定期的なメンテナンスと適切な掃除が寿命を延ばす
無垢フローリングを長持ちさせるためには、日常的な掃除と定期的なメンテナンスが不可欠です。特にキッチン周辺は油や水分が飛びやすいため、固く絞った雑巾でこまめに拭き掃除をするだけでも状態は大きく変わります。また、家具の脚にはフェルトを貼ることで傷を防げます。
ウレタン塗装は耐久性があるため、今回のような施工後であれば数年間は再塗装の必要がありません。とはいえ、生活スタイルによって摩耗は変わるため、気になるタイミングで再研磨や部分補修を行うことで、ずっと美しい状態を保つことができます。
エコロキアでは全国対応の研磨・再生サービスを展開
エコロキアでは無垢フローリングの研磨・再塗装サービスを全国で行っており、今回のようなヘリンボーンや寄木張りなどの複雑な床材にも対応しています。メーカーや施工業者を問わず補修が可能で、数十年前の床でも再生することができます。特にオーク・ウォルナット・バーチなどの広葉樹フローリングは研磨による効果が大きく、リフォームの中でも満足度の高い施工のひとつです。「床を張り替えたいけれど費用を抑えたい」「黒ずみやシミが気になってきた」という方には、研磨再生は最適な選択肢です。
よくある質問
- Q施工中の匂いや安全性は大丈夫ですか?
- A
水性ウレタンは溶剤系に比べて匂いが少なく、安全性が高い塗料です。換気をしながら施工するため、お住まいの方にも負担がほとんどありません。
- Qヘリンボーンでも研磨は可能ですか?
- A
はい、可能です。ヘリンボーンは方向が複雑なため通常のフローリングより難易度は高いですが、専門の研磨機材と職人技術により、ムラなく均一に研磨できます。
- Q黒ずみや油汚れは本当に取れますか?
- A
ほとんどの場合、研磨によって除去できます。表面に染み込んだ油汚れや長年の黒ずみも、古い塗膜ごと削ることで素地が現れ、新築時のような明るさを取り戻せます。
- Q水性ウレタンはテカテカした仕上がりになりますか?
- A
いいえ。最近の水性ウレタンはツヤを抑えた自然な仕上がりが選べます。無垢材の風合いを損なわず、耐汚れ性と耐水性を両立した人気の塗装です。
- Q張り替えと研磨ではどちらが安いですか?
- A
ほとんどの場合、研磨の方が費用を抑えられます。張り替えは材料費・解体費が発生しますが、研磨なら既存の床を活かしながら新品同様に蘇らせることができます。
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