
パーシモン(カキ / 柿)
パーシモン(カキ / 柿)は家具のために育てられた木ではありません。
実をならせ、人の暮らしを支え、役目を終えたあとにようやく素材として現れます。
まっすぐでもなく、均一でもない。
その不揃いさこそがパーシモン(カキ / 柿)という木の本質です。
パーシモン(カキ / 柿)の特徴
パーシモンは果樹として育てられることが多く、材としての流通量は非常に限られています。
剪定を繰り返されながら育つため、幹や枝には曲がりや節、不規則な厚みが現れます。
パーシモン(カキ / 柿)の主な性質
- 木目は素朴で不規則
- 色味は淡褐色〜やや赤みを帯びる
- 比重は中程度で粘りがある
- 直材が取りにくく個体差が大きい
- 果樹特有の温度感を持つ
工業材とは正反対の生活の痕跡を残した木です。
パーシモン(カキ / 柿)が向いているケース・向かないケース
向いている
- 素材の背景や物語を大切にしたい
- 一点物であることを価値と感じる
- 整いすぎない表情が好み
- 静かな存在感のあるテーブルを求める
- 他と被らない素材を探している
向いていない
- 均一で整った木目を求める
- 大型・量産前提のテーブル
- 強いコントラストや迫力重視
- 工業的な精度を優先したい
パーシモン(カキ / 柿)×レジンテーブルの制作事例について
パーシモンは一枚板として完結する素材ではありません。
節、割れ、曲がりや空洞。
それらを受け止め、使える形に留めるためにレジンが加わります。
木の輪郭は固定さればらついた表情は一枚の中で整理される。
レジンは飾りではなく素材を成立させるための接合部です。
よくある質問
- Qパーシモンはレジンテーブル向きの木ですか?
- A
はい。ただし一般的な一枚板材とは考え方が異なります。パーシモンは果樹特有の癖が強く、割れや節を含むことが前提です。レジンと組み合わせることで構造的な安定性が生まれ、素材の個性を活かした一点物テーブルとして成立します。
- Q強度や耐久性は問題ありませんか?
- A
極端に硬い木ではありませんが、粘りがあり、適切にレジンで補強すれば日常使用に十分耐えます。素材に無理をさせない設計を行うことで、長く使えるテーブルになります。
- Q木目や色味にばらつきはありますか?
- A
はい。個体差は非常に大きく、同じ表情のものはほとんど存在しません。色味・節・曲がり方まで含めて一枚ごとに異なる点が、パーシモン最大の特徴です。
- Qサイズはどの程度まで対応できますか?
- A
材の出どころや形状によりますが、サイドテーブルから中型テーブル程度が中心です。大きさよりも、素材の流れや節の配置を活かせるサイズで設計します。
- Q制作体験でもパーシモンは使用できますか?
- A
使用は可能ですが、難易度は高めです。直線的な素材ではないため判断が多く、その分、素材と向き合う時間が増えます。完成形をなぞるのではなく、創作そのものを楽しみたい方に向いています。
パーシモン(カキ / 柿)のコラム
果樹は実をならせるために育てられます。
材として評価されることはほとんどありません。
けれど、長い時間、人の暮らしのそばにあった木は、切り出されたあともその気配を残します。
パーシモンは用途よりも背景を背負った木です。
空間に、時間の痕跡を残したい方へ
パーシモン(カキ / 柿)のレジンテーブルは目立つための家具ではありません。
けれど、使うほどに意味を持つ家具です。