框・巾木の選び方ガイド|床と壁の境界をどう考えるか

オーク無垢フローリングに合わせて施工されたオーク材の框
玄関框もオーク材で統一し、自然なつながりを持たせたデザイン。

框・巾木を選ぶ前に知っておいてほしいこと

框や巾木は床材や壁材の「ついで」で決められがちです。
でも実際には、素材・寸法・納まり方によって空間の印象が大きく変わります。

  • 主張しすぎると、線がうるさくなる
  • 弱すぎると、床と壁がちぐはぐに見える

框・巾木は、目立たせないために、ちゃんと考える部材です。

床材との相性だけでなく、壁の色・厚み・建具との関係まで含めて考えることで空間に無理のないつながりが生まれます。

框・巾木が向いているケース・向かないケース

框・巾木をきちんと考えた方がいいケース

  • 無垢フローリングを使う
  • 床と壁の素材差をきれいに納めたい
  • リノベーションや部分改修を行う
  • 空間の完成度を重視したい

框・巾木は、仕上げの質を底上げする役割を持っています。
「ここまでやる必要ある?」と思われがちな部分ですが、完成後に効いてくるのは、こうした細部です。

框・巾木を簡略化しても問題ないケース

  • 量産的な内装を前提としている
  • 将来的に大きく内装を変える予定がある
  • 境界を目立たせない設計を採用している

すべての空間で框・巾木に力を入れる必要はありません。重要なのは、省略するか、整えるかを意識的に選ぶことです。

框・巾木の商品

L字リフォーム框

玄関框

玄関巾木

R框(曲線框)について

直線の框では納まりきらない場所があります。
玄関框の角をやわらかくつなげたいとき。曲線の壁や造作と合わせたいとき。空間全体の印象を少しだけやさしくしたいとき。
そういったケースでは、R框(曲線框)が有効な選択肢になります。

既製品の框材は基本的に直線前提でつくられています。
そのため、R框が必要な場合は特注対応となります。

滑らかに仕上げられたオークのR框。玄関框や階段框などにも使用可能。

エコロキアでは、樹種・寸法・曲率を整理したうえで、用途に合わせたR框をお作りしています。

無理に曲げた部材を使うのではなく、最初から曲線として成立する納め方を前提に製作します。

図面が固まっていなくても問題ありません。
「こういう納まりを考えている」
「ここを丸くつなぎたい」
といった段階からご相談いただけます。
まずは状況をお聞かせください。

框・巾木に関するコラムについて

框・巾木は、施工後にやり直しがききにくい部材です。
このコラムでは、

  • 框の高さで空間がどう変わるか
  • 巾木を出す/出さない判断基準
  • 無垢床との相性
  • リノベーションで失敗しやすいポイント

などを実例をもとに整理しています。
仕様に迷ったときの判断材料としてお読みください。

ご相談から発注までの流れ

1)床材・壁材との関係を整理する(無料)

框・巾木単体の相談よりも床材・壁材・建具との関係整理から始めます。

図面や写真があれば、より具体的な提案が可能です。

2)寸法・形状・樹種を相談する(無料)

框や巾木は数ミリの違いで印象が変わる部材です。

  • 高さ
  • 厚み
  • 見付け

を整理しながら空間に合う仕様を一緒に考えます。

3)数量・仕様を確定し、見積を確認する

仕様が固まった段階で、

  • 予算
  • 納期
  • 施工方法

を含めて最終確認を行います。
必要以上に装飾的な提案は行いません。

4)発注・納品へ

内容に納得いただけたら正式発注となります。
納品後も、

  • 施工時の注意点
  • 納まりの考え方

について、必要に応じてサポートします。

対応エリア

框・巾木の販売は全国対応

框・巾木・見切り材は、全国への販売に対応しています。
関西圏については、対面でのご相談や実物確認も可能です。

施工については、地域や内容によって対応方法が異なるため、まずは素材選定までのサポートを基本としています。

よくある質問

Q
框とは何のためにある部材ですか?
A

框は、床の始まりや段差の縁を整えるための部材です。単なる段差隠しではなく、玄関と室内を切り替える役割や、床の高さをどう見せるかを調整する役割も持っています。空間の第一印象に静かに影響する重要な部材です。

Q
框は床材と同じ樹種にした方がいいですか?
A

必ずしも同じ樹種である必要はありません。同材にすると統一感は出ますが、あえて框だけ表情を抑えた樹種を使うことで、床を引き立てる納まりになる場合もあります。空間全体のバランスで判断することが大切です。

Q
框の高さはどのくらいが適切ですか?
A

適切な高さは、床の厚みや段差寸法によって異なります。高すぎると重く見え、低すぎると頼りなく見えるため、床の仕上がりと視線の高さを考慮して決めます。数ミリの違いで印象が変わる部材です。

Q
無垢フローリングには必ず框が必要ですか?
A

必須ではありませんが、段差や床の切り替えがある場合は框を設けた方が納まりがきれいになります。特に無垢フローリングは動きが出る素材のため、框を設けることで収まりと耐久性の両方が安定します。

Q
既製品の框と特注框は何が違いますか?
A

既製品は寸法や形状が決まっており、一般的な納まり向けです。一方、特注框は床厚や段差条件、空間の印象に合わせて寸法や形状を調整できます。納まりに違和感を残したくない場合は特注が有効です。

Q
R框(曲線框)はどんな場合に使いますか?
A

R框は、玄関の角をやわらかく見せたい場合や、曲線の壁・造作と合わせたい場合に使われます。直線框では硬く見える空間に、視覚的なやさしさを加える効果があります。基本的に特注対応となります。

Q
框は後から交換ややり直しができますか?
A

理論上は可能ですが、床材や周囲を傷めるリスクが高いため、簡単ではありません。框は施工後にやり直しがききにくい部材のひとつです。そのため、床施工前に納まりをしっかり検討しておくことが重要です。

Q
リノベーションでも框は新しく作れますか?
A

可能です。既存の段差や床厚を確認したうえで、新しい床材に合わせた框を製作します。既製品が合わないケースも多いため、リノベーションでは特注框が選ばれることも少なくありません。

Q
框に塗装や仕上げは必要ですか?
A

無塗装でも使用できますが、床材と仕上がりを揃えたい場合や汚れ防止を考えると、自然塗料などでの仕上げが有効です。仕上げ方法によって、見た目や経年変化の出方が変わります。

Q
框の仕様はいつ決めるのがベストですか?
A

床材の仕様が固まる段階で、一緒に決めるのが理想です。床施工直前や施工後に検討すると、選択肢が限られることがあります。床の始まりをどう見せたいかを早めに整理しておくと、納まりがきれいになります。