無垢フローリングを彩る表面特殊加工|スプーンカット・アローカットなど多彩なデザイン

表面特殊加工とは、床の「見た目」をつくる仕上げです

表面特殊加工とは、無垢フローリングの表面に彫りや凹凸をつける仕上げのことです。
床を均一に整えるのではなく、あえて表情を残すことで、見た目や触感に変化を持たせます。

光の反射がやわらかくなったり、素足で歩いたときの感触が変わったり。
機能というより、床の印象をデザインするための加工と考えると分かりやすいかもしれません。

どんな表面特殊加工があるのか

アローカット

無垢フローリングのアローカット加工。矢羽模様が直線的に刻まれた木材表面。

矢羽のような直線的な模様が連なる、シャープな印象の加工です。
木の表情にリズムが生まれ、空間全体が引き締まって見えます。
無垢材の温もりを残しながら、少し都会的な雰囲気を加えたいときに映える仕上げです。

ウェーブカット

無垢フローリングのウェーブカット加工。波打つような柔らかな曲線模様。

緩やかな曲線が連続する、やわらかい表情の加工です。
光の当たり方によって陰影が変わり、床に自然な動きが生まれます。
落ち着いた空間や、やさしい雰囲気を大切にしたい場所に馴染みます。

スピンドルカット

無垢フローリングのスピンドルカット加工。規則正しい紡錘形の彫り模様。

規則的な彫り模様が並ぶ、整った印象の加工です。
直線と曲線のバランスがよく、クラシカルで落ち着いた雰囲気をつくります。
空間に上品さや重厚感を持たせたい場合に選ばれることが多い仕上げです。

スプーンカット

無垢フローリングのスプーンカット加工。丸みを帯びた凹凸模様。

スプーンですくったような、丸みのある凹凸が特徴の加工です。
不規則でありながらやさしい表情があり、光を柔らかく受け止めます。
素朴さや温かみを感じさせる床に仕上がります。

ヘキサゴンカット

無垢フローリングのヘキサゴンカット加工。六角形を並べた幾何学的模様。

六角形の模様を規則的に刻んだ、幾何学的な加工です。
床全体にパターンが広がり、アートピースのような存在感があります。
シンプルな内装の中で、床をアクセントにしたい場合に映える仕上げです。

リーフカット

無垢フローリングのリーフカット加工。二枚の葉が連なるように連続する模様。

葉が連なったような、有機的な模様が特徴の加工です。
規則性がありながらも硬さを感じさせず、自然なリズムが生まれます。
ナチュラルテイストや、穏やかな空気感の空間と相性が良い仕上げです。

リップルカット

無垢フローリングのリップルカット加工。水面の波紋のように連続する模様。
水面に広がる波紋をイメージしたリップルカットは、見る角度によって表情が変わる奥行きある加工です。

水面に広がる波紋を思わせる、連続した曲線の加工です。
主張しすぎず、見る角度によって表情が変わります。
静かで落ち着いた印象の中に、さりげない動きを加えたい場合に向いています。

見た目だけじゃない、表面特殊加工の話

スプーンカット加工による凹凸模様が美しいバーチ無垢フローリングの拡大写真

表面特殊加工は、床の印象を大きく変える仕上げですが、実際に使い始めると、見た目以外の部分にも違いが出てきます。
たとえば、表面に凹凸があることで、光が一方向に反射せず、床全体がやわらかい表情に見えるようになります。
日中と夜、照明の種類によって印象が変わるのも特徴です。

また、凹凸があることで、足裏との接地が増え、フラットな床に比べて踏みしめたときの感触が異なります。
歩いたときの音が抑えられたり、空間に落ち着きが出たと感じる方もいます。

もちろん、すべての人に向いているわけではありません。
掃除のしやすさや、将来のメンテナンスまで含めて考える必要があります。

表面特殊加工は、機能を足すための加工というより、床との付き合い方を少し変える仕上げだと考えると選びやすくなるかもしれません。

表面特殊加工が向いているケース・向かないケース

向いている

  • 床もインテリアの一部として楽しみたい
  • 少し表情のある床が「格好いい」と感じる
  • 光の当たり方や陰影の変化を楽しめる
  • 多少のムラや個体差も、素材らしさだと思える
  • 使い込むことで床の雰囲気が深まっていくのが好き

向いていない

  • 掃除のしやすさを最優先したい
  • 常に均一でフラットな見た目を保ちたい
  • 将来、表面を削ってフラットに戻す可能性がある
  • 床はできるだけ手をかけずに使いたい
  • 見た目の変化が出ることに不安を感じる

表面特殊加工のご注文方法と対応範囲

表面特殊加工は、㎡あたり3,600円(税別)で承っています。
エコロキアで無垢フローリング・ウッドデッキ・羽目板などをお選びいただき、仕上げ工程のひとつとして追加加工を行う形です。
表面特殊加工のみを単独で請け負うのではなく、素材選びとセットでご提案しています。

加工が可能な製品について

以下の条件を満たす製品であれば、表面特殊加工が可能です。

  • 長さ2m未満の無垢フローリング
  • 無垢の羽目板
  • 無垢材のウッドデッキ
  • 表面単板が4mm以上ある複合フローリング

一方で、パテ埋め補修を多く施しているラスティックグレードや、埋木のある普及品の無垢フローリングについては、加工中にパテや埋木が砕ける可能性があります。
そのため、これらのグレードについては、仕上がりの安定性を踏まえたうえで慎重な判断が必要となります。

塗装仕上げについて

表面特殊加工を施した床材は、加工後はいったん無塗装の状態になります。
ご希望に応じて、

  • オイル仕上げ
  • ウレタン塗装仕上げ

を行ったうえでの納品も可能です。
仕上げ方法によって見た目や触感が変わるため、用途や好みに合わせてご相談いただけます。

ご相談・ご発注について

表面特殊加工のご相談・ご発注はお電話またはお問い合わせフォームより承っています。

「この床材で加工できるか」
「どの加工が合いそうか」

といった段階からでも問題ありません。
条件を整理しながら、一緒に判断していきます。

表面特殊加工のコラムについて

ウッドデッキは「どの素材を選ぶか」だけでなく、どう使い、どう付き合うかによって満足度が大きく変わる場所です。

このコラムでは施工や販売の現場で実際に見てきた事例をもとに、ウッドデッキの考え方、素材選びの注意点、そして「やってよかったこと」「やらなくてよかったこと」を整理しています。

ハウツーやスペック比較ではなく、判断のヒントになる読み物としてまとめていますので、迷ったときの参考としてご覧ください。

よくある質問

Q
表面特殊加工は見た目以外にどんな違いがありますか?
A

見た目の印象が一番大きな違いですが、光の反射や足触り、床の存在感も変わります。凹凸があることで陰影が生まれ、空間がやわらかく見えることがあります。使い心地の感じ方も、人によって違いを感じやすい仕上げです。

Q
表面特殊加工はすべての無垢フローリングにできますか?
A

基本的には多くの無垢フローリングに対応できます。ただし、パテ埋め補修が多いラスティックグレードや、埋木のある普及品では、加工時に欠けが生じる可能性があります。仕上がりの安定性を優先する場合は注意が必要です。

Q
浮造り(うづくり)と他の特殊加工はどう違いますか?
A

浮造り加工は木目そのものを強調する仕上げで、比較的自然な表情になります。一方、スプーンカットやヘキサゴンカットなどは、意匠として模様をつくる加工です。どちらが良いかではなく、目指す雰囲気によって選び方が変わります。

Q
表面特殊加工は掃除がしにくくなりますか?
A

フラットな床に比べると、凹凸部分に埃が溜まりやすいことはあります。ただし、日常的な掃除で大きな支障になるケースは多くありません。掃除のしやすさを最優先したい方には、向かない場合もあります。

Q
ペットや子どもがいる家庭でも使えますか?
A

条件によっては問題なく使えます。凹凸のある床は滑りにくく感じることもありますが、爪やおもちゃが引っかかる可能性もゼロではありません。暮らし方や床への考え方に合わせて判断することが大切です。

Q
表面特殊加工をすると傷が目立ちやすくなりますか?
A

加工の種類によって感じ方は異なります。フラットな床よりも、もともと表情がある分、小さな傷が目立ちにくいと感じる方もいます。一方で、凹凸部分に汚れが溜まりやすい場合もあります。

Q
将来、フラットな床に戻すことはできますか?
A

基本的には難しいと考えた方が安心です。表面特殊加工は材を削って凹凸をつくるため、再研磨で完全にフラットに戻すには板厚に余裕が必要です。将来的な変更の可能性がある場合は注意が必要です。

Q
表面特殊加工の価格はどのくらいかかりますか?
A

エコロキアでは、表面特殊加工は㎡あたり3,600円(税別)で対応しています。無垢フローリングやウッドデッキなどをお選びいただいたうえで、追加加工として施します。詳細は内容によって変わるため、事前相談がおすすめです。

Q
表面特殊加工はどのタイミングで相談すれば良いですか?
A

床材を選ぶ段階で相談するのが理想です。加工の可否は材の種類やグレードによって左右されるため、後から判断すると選択肢が限られることがあります。「少し気になる」段階で相談して問題ありません。