コラムフローリング・床材塗料施工・納品事例

無垢フローリングのカビは削っても戻らない!梅雨前にやるべき「オスモ防カビ下地」という現実的な対策

コラム

無垢フローリングのカビ相談が増える理由

梅雨時期にカビが発生しやすい条件

最近、無垢フローリングのカビに関するご相談が増えています。
特に梅雨時期は、湿度が高い状態が長く続くため、木材にとって非常に過酷な環境になります。昼間は晴れていても、突然のゲリラ豪雨によって窓から雨が吹き込み、床が一時的に濡れてしまうケースも少なくありません。無垢フローリングは表面だけでなく内部まで湿気を吸い込むため、乾燥が不十分だとカビが発生しやすくなります。

一度発生したカビが厄介な理由

無垢フローリングのカビは、表面だけの問題ではありません。
見た目上は表面を削れば消えたように見える場合もありますが、実際には木材内部に菌が残っていることが多く、時間が経つと再発するケースが少なくありません。特にラスティックグレードのように導管が開いている材では、カビが入り込みやすく、完全な除去は困難になります。そのため「発生してから対処する」よりも「発生させない」ことが最も重要です。

オスモカラーの防カビ下地剤とは何か

ウッドプロテクター(防カビ用下塗り)の役割

今回使用したのは、ドイツ製自然塗料オスモカラーのオスモカラー ウッドワックス(内装用)#4006 ウッドプロテクター(防カビ用下塗り) です。

この製品は、無垢フローリングや木部に浸透し、カビや藻の発生を抑制する目的で使われる下地剤です。塗膜を作るタイプではなく、木材内部に浸透することで効果を発揮します。

無色透明で使いやすい理由

ウッドプロテクターは無色透明のため、その後に塗装するオイルやワックスの色味を邪魔しません。透明つや消しオイルや着色オイル、どの仕上げとも組み合わせることができます。そのため、窓際やキッチン周りなど、特に湿気が気になる部分だけに部分塗りすることも可能ですし、部屋全体に施工しても問題ありません。

実際の施工と注意点

「塗る」のではなく「浸透させる」意識

オスモの塗料全般に言えることですが、施工のポイントは「塗る」ことではなく「浸透させる」ことです。

刷毛やコテバケで塗布した後、余分なオイルは必ずウエスでしっかり拭き取ります。表面にオイルを残したままにすると、乾燥不良やベタつきの原因になります。見た目にあまり塗った感が出ないのは、正しく施工できている証拠でもあります。

乾燥時間とその後の仕上げ

拭き取り後は、最低でも半日はしっかり乾燥させる必要があります。乾燥後に、透明つや消しオイルなどの仕上げ塗装を行うことで、表面保護と意匠性を両立できます。

今回の事例では、ラスティックグレードのバーチ(樺)の濃淡が際立ち、木の表情がはっきりと蘇りました。

DIYでできる範囲とできない範囲

DIYで可能な梅雨対策

ウッドプロテクターの塗布自体は、DIYでも対応可能な作業です。部分塗りであれば、養生も比較的簡単で、施工難易度も高くありません。梅雨前の予防策として行う価値は十分にあります。

既にカビが出ている場合の判断

一方で、すでに黒ずみや斑点状のカビが発生している場合、DIYでの対応には限界があります。表面処理だけでは根本的な解決にならず、再発リスクが高いためです。この段階では、研磨・再生を含めたプロの施工を検討するべきタイミングだと言えます。

エコロキアとしての考え方

カビ対策は「保険」ではなく「準備」です

防カビ下地剤は、問題が起きてから使うものではありません。湿気が多くなる前に、リスクの高い場所へ先手を打つための準備です。特に無垢フローリングは、一度ダメージを受けると回復に手間とコストがかかります。

長く使うための現実的な選択

日当たりや風通しが良い住宅であっても、梅雨時期の湿気は避けられません。素材の特性を理解し、適切な下地処理を行うことで、無垢フローリングと長く付き合うことができます。

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