スギとヒノキで迷う人が最初に立ち止まるところ
価格差だけで決めようとすると迷いが深くなる理由
スギとヒノキを比べると、多くの方がまず価格の違いに目が向くと思います。一般的にはスギの方が手に取りやすく、ヒノキは少し高価に感じられることが多いです。
僕自身も最初は、価格差があるならどちらが正解なのかと考えていました。ただ実際に相談を受ける中で、価格だけを軸にすると、かえって判断が難しくなる場面を何度も見てきました。
価格差には理由がありますが、その理由が自分の暮らし方に合うかどうかで、納得感は大きく変わります。まずは価格以外の部分を整理してみる方が、結果的に選びやすくなることが多いです。
国産材という安心感だけでは決めきれない理由
スギもヒノキも国産材として知られており、安心感を持たれる方が多い素材です。ただ国産だから安心という理由だけでは、住み始めてからの満足度までは見えてきません。

触ったときの感触や歩いたときの音、傷の付き方、香りの感じ方などは、カタログの数字では分かりにくい部分です。迷っているということは、すでに自分の暮らしに合うかどうかを考え始めている証拠でもあります。
スギ無垢フローリングの特徴を整理する
足触りのやさしさが日常に与える影響
スギはとても柔らかい木です。裸足で歩いたときの感触は、初めて体験すると印象に残る方が多いと思います。
冬場でも冷たさを感じにくく、足裏に伝わる感触がやさしいため、床で過ごす時間が長い暮らし方には相性が良いと感じます。一方で、この柔らかさは別の特徴にもつながっていきます。
傷やへこみとの付き合い方をどう考えるか
スギは使っていくうちに、どうしてもへこみや擦り傷が増えていきます。最初は気になる方も多いですが、時間が経つにつれて生活の跡として受け止められるようになる方もいます。
ただし、常にきれいな状態を保ちたいと考えている場合は、ストレスになる可能性もあります。スギは、変化をどう受け止めるかで評価が分かれる素材だと思います。
ヒノキ無垢フローリングの特徴を整理する
香りと硬さがもたらす安心感
ヒノキと聞くと、香りを思い浮かべる方が多いと思います。施工直後は特に、空間全体にやさしい香りが広がります。
スギと比べると適度な硬さがあり、歩いたときに安定感を感じやすい素材です。柔らかすぎず硬すぎないバランスを好まれる方には、心地よく感じられることが多いです。
水回りや長期使用で見えてくる違い
ヒノキは耐水性が高い木として知られており、洗面まわりや脱衣室で使われることもあります。もちろん万能ではありませんが、適切な施工とメンテナンスを前提にすれば、長く使いやすい素材です。
長期間使うことを前提に考えたとき、安心感を重視する方には選択肢に入りやすい木だと思います。
スギとヒノキの違いがはっきり出る場面
暮らし方によって評価が変わるポイント
スギとヒノキの違いは、性能表よりも暮らし方の中で強く感じられます。ここは一度整理しておくと、考えやすくなります。
- 床に座る時間が長いかどうか
- 傷やへこみを味と感じられるか
- 香りを楽しみたいかどうか
- メンテナンスにどこまで関われるか
このあたりを自分なりに言葉にしてみると、自然と候補が絞られていきます。
見た目の変化をどう受け止めるか
スギもヒノキも、時間とともに色味が変わっていきます。白っぽい状態から、徐々に落ち着いた色合いへと変化します。
その変化を味と感じるか、劣化と感じるかで印象は大きく変わります。どちらが正しいという話ではなく、自分がどちらを心地よいと感じるかが大切だと思います。
どちらを選ぶか迷ったときの考え方
相談の中でよく整理する順番
迷っている方と話すとき、僕は素材の話より先に、どんな暮らしを想像しているのかを聞くようにしています。床は毎日触れるものだからです。スギとヒノキの違いは、数字だけでは決まりません。過ごし方が見えてくると、自然と選択肢が整理されていきます。
最後は感覚を信じてもいい理由
理屈を整理したあと、最後に残るのは感覚です。実際に触ったときや見たときに、なんとなくいいと感じるかどうかは意外と外れません。迷ったまま無理に決めるより、納得できる材料に出会うまで時間をかけるのも、一つの選び方だと思います。
よくある質問
- Qスギの無垢フローリングは傷だらけになりますか?
- A
スギは柔らかいため生活傷は付きやすい素材です。ただ、それをどう受け止めるかで評価は変わります。傷を含めて経年変化として楽しめる方には向いています。
- Qヒノキは香りが強すぎませんか?
- A
施工直後は香りを強く感じることがありますが、時間とともに落ち着いていきます。常に強く香り続けるわけではありません。
- Qペットと暮らす場合はどちらが向いていますか?
- A
どちらにも向き不向きがあります。傷の目立ちにくさを重視するならヒノキ、足触りのやさしさを重視するならスギが検討対象になります。





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