セランガン バツ

セランガン バツの特徴

セランガン・バツは東南アジア原産のフタバガキ科(Shorea属)に属する広葉樹で、複数種のショレア材を総称した流通名です。

「バツ(Batu)」はマレー語で“石”を意味し、その名の通り、非常に硬く重い材質を持っています。

セランガン・バツの主な性質

  • 高密度・高硬度で摩耗に強い
  • 腐朽・白蟻に対する耐性が高い
  • 比較的安定した供給量
  • 色味は赤褐色〜ダークブラウン
  • 加工後は重厚で締まった印象

ウリンやイペほどの“最強感”はありませんが、コスト・耐久・安定供給のバランスが非常に現実的な木です。

セランガン バツが向いているケース・向かないケース

向いている

  • 耐久性を最優先したい
  • 商業施設・集合住宅・土足使用
  • 公共性のある屋外空間
  • メンテナンスを最小限にしたい
  • 実績の多い樹種を選びたい

向いていない

  • シルバーグレーへの美しい経年変化を重視
  • 裸足でのやさしい足触りを求める
  • 軽量デッキを希望
  • DIY施工を前提としている

セランガン バツの商品

ウッドデッキ

セランガン バツの施工事例

施工直後のセランガン・バツは赤みを含んだ濃い褐色で、重厚で落ち着いた印象を与えます。
時間の経過とともに表面は紫外線の影響で徐々に退色し、グレー寄りの色調へと変化しますが、木質が荒れにくく、“朽ちていく感じ”は出にくいのが特徴です。

また、比重が高いため、人の往来が多い場所でも摩耗が進みにくく、商業施設や集合住宅で長年使われている事例が多く見られます。

よくある質問

Q
セランガン・バツはウリンやイペの代替になりますか?
A

用途によっては十分に代替になります。
ウリンやイペは耐久性の面で非常に優れていますが、価格や供給の不安定さが課題になることがあります。セランガン・バツは、それらに次ぐ耐久性を持ちつつ、安定供給とコストの現実性を備えています。公共性の高い場所や面積の大きいデッキでは、総合バランスで選ばれるケースが多い樹種です。

Q
灰汁(タンニン)は出ますか?
A

はい。セランガン・バツはタンニンを含むため、施工初期には雨水とともに褐色の灰汁が流れ出ることがあります。これは材の劣化ではなく、木材成分による自然な現象です。コンクリートや外壁への着色を防ぐため、排水方向や取り合いを考慮した施工計画が重要になります。時間の経過とともに灰汁の発生は落ち着きます。

Q
素足で歩いても大丈夫ですか?
A

歩行自体に問題はありませんが、材が非常に硬いため、足触りは決してやさしい部類ではありません。裸足での快適性を最優先する場合は、ソフトな樹種や表面加工の工夫が必要です。セランガン・バツは「耐久性重視の床材」として考えるのが適切です。

Q
反りや割れは起きませんか?
A

高密度材のため、乾燥や施工条件によっては反り・割れが起こる可能性はあります。適切な含水率管理、下地間隔、ビス留め位置など、施工精度が仕上がりに直結する樹種です。実績のある施工方法を前提に扱うことが重要です。

Q
メンテナンスは必要ですか?
A

耐久性だけを目的とする場合、無塗装でも使用可能です。ただし、色味を保ちたい場合や退色を緩やかにしたい場合は、屋外用保護塗料を定期的に塗布することで表情をコントロールできます。長持ちさせたいのか、見た目を保ちたいのかでメンテナンス方針が変わります。

セランガン バツのコラム

最強ではない。でも、弱くもない。
セランガン・バツは、ウッドデッキに求められる現実をよく分かっている木です。

長く使えて、過剰に気を遣わなくていい。
それは、現場で信頼され続ける理由でもあります。