レジンと聞くと、多くの方が「レジンテーブル」を思い浮かべるかもしれません。木と透明素材を組み合わせた存在感のある家具。それは間違いなくレジンの代表的な表現です。
しかし、レジンの可能性はテーブルに限りません。
この春、ワンちゃん関連のイベントに参加させていただくことになり、展示用としてレジン製のワンちゃんフィギュアを制作しました。透明感のあるアンバー色のレジンで、犬種ごとの毛並みや表情を細部まで表現しています。
レジンは「家具素材」でもあり、「造形素材」でもあるのです。
レジンは“空間をつくる素材”から“想いをかたちにする素材”へ
レジンテーブルで培った立体表現の技術
エコロキアではこれまで、レジンテーブルの制作を通じて、流動性・透明度・気泡処理・色調整・硬化収縮など、素材としてのレジンと真剣に向き合ってきました。テーブルは面積が大きく、失敗が許されない世界です。流し込みの厚み、硬化熱、木材との相性、湿度管理まで含めて制御する必要があります。
この精度管理の延長線上にあるのが、今回のような造形物制作です。

自然光が差し込むと、内部から灯るような柔らかい輝きを見せます。
小さなフィギュアであっても、立体の中で光がどう透過するか、どこに陰影が生まれるか、どの角度で美しく見えるかを計算します。単に“固める”のではなく、“内部に光を閉じ込める”という発想です。
レジンテーブルで培った技術は、造形作品にもそのまま活きます。
フィギュアは「記憶を保存する装置」
ワンちゃんのフィギュアは単なる装飾品ではありません。
ペットは家族です。日々の散歩、寝顔、吠える姿、尻尾の動き。その記憶をどのように残すかは、多くの飼い主様にとって重要なテーマです。
レジンは透明です。内部に光を通し、時間とともに色味が深まっていきます。つまり、経年変化すら作品の一部になります。

毛並みの質感まで表現した展示用作品です。
写真とは違い、触れられる記憶。立体として存在する思い出。それを実現できるのがレジン造形の強みです。
ワンちゃん関連イベントでの展開予定
フィギュアだけでは終わらない
今回制作したのは展示用のワンちゃんフィギュアですが、今後はさらに展開を広げていく予定です。
具体的には、
- レジン製キーホルダー
- ワンちゃん用のカトラリー
- 持ち運び可能な犬小屋のデザイン提案
などを構想しています。
キーホルダーは日常的に持ち歩ける“想いのかたち”。カトラリーは生活空間に溶け込む小さなアート。犬小屋は「住まい」と「造形」の融合です。
レジンは小物から建築スケールまで対応可能な素材です。
木とレジンの組み合わせという強み
エコロキアは無垢材の専門家でもあります。だからこそ、単なる樹脂製品にはなりません。
無垢材とレジンを組み合わせることで、温度を感じる作品になります。例えば犬小屋であれば、構造体は天然木、アクセント部分にレジンを用いる。カトラリーであれば、持ち手に木とレジンを融合させる。
木の呼吸と、レジンの透明感。
この二つを理解しているからこそ生まれる造形があります。
レジン造形はどこまで可能なのか?
小物から大型構造物まで対応可能
レジンは、適切な設計と硬化管理を行えば、小型フィギュアから大型テーブル、さらには建築パーツまで対応可能です。ただし、用途によって配合や施工方法は大きく変わります。

無垢材の上に置くことで、透明感のあるアンバー色がより温かく輝きます。
屋外使用の場合は耐候性。キーホルダーの場合は耐衝撃性。カトラリーであれば安全性や強度。
用途を明確にすることで、適切なレジン設計が可能になります。
「レジンで作れるか?」ではなく、「どう設計すれば最適か?」が重要です。
オーダー制作という選択肢
将来的には、愛犬をモデルにしたオーダーフィギュア制作も視野に入れています。写真から造形を起こし、毛色に合わせて着色レジンを調合し、透明感を保ちながら再現する。
これは量産品ではなく、一点ものの世界です。
レジンは工業素材でありながら、アートにもなり得る。その境界線に立つ制作を目指しています。
よくある質問
- Qレジンでどんなものまで制作できますか?
- A
レジンは小型フィギュアからテーブル、建築パーツまで制作可能です。ただし用途によって使用するレジンの種類や設計が異なります。屋内装飾か屋外使用か、触れるものかどうかによって最適な配合が変わります。
- Qペットをモデルにしたオーダー制作は可能ですか?
- A
将来的に対応予定です。写真やサイズ情報をもとに造形設計を行うことで、オリジナルフィギュアの制作は可能です。ただし精度やサイズによって制作期間は変わります。
- Qレジンは経年劣化しますか?
- A
適切なレジンを選定すれば屋内使用では長期安定します。ただし紫外線に長期間さらされると変色の可能性があります。そのため用途に応じた耐候性レジンを選択することが重要です。
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