エコロキア家具コラム

レジンはテーブルだけじゃない。造形作品という新しい可能性

アンバー色のレジン製ワンちゃんフィギュア3体を無垢フローリングの上に並べて展示した写真 エコロキア家具
それぞれ異なる表情を持つ3体のワンちゃん。木とレジンの組み合わせが生む温かさを、イベント会場でご覧いただけます。

レジンと聞くと、多くの方が「レジンテーブル」を思い浮かべるかもしれません。木と透明素材を組み合わせた存在感のある家具。それは間違いなくレジンの代表的な表現です。

しかし、レジンの可能性はテーブルに限りません。

この春、ワンちゃん関連のイベントに参加させていただくことになり、展示用としてレジン製のワンちゃんフィギュアを制作しました。透明感のあるアンバー色のレジンで、犬種ごとの毛並みや表情を細部まで表現しています。

レジンは「家具素材」でもあり、「造形素材」でもあるのです。

レジンは“空間をつくる素材”から“想いをかたちにする素材”へ

レジンテーブルで培った立体表現の技術

エコロキアではこれまで、レジンテーブルの制作を通じて、流動性・透明度・気泡処理・色調整・硬化収縮など、素材としてのレジンと真剣に向き合ってきました。テーブルは面積が大きく、失敗が許されない世界です。流し込みの厚み、硬化熱、木材との相性、湿度管理まで含めて制御する必要があります。

この精度管理の延長線上にあるのが、今回のような造形物制作です。

透明感のあるアンバー色レジンで制作したプードル犬フィギュアを天然木の上に展示した写真
くるくるとした毛並みをレジンで再現。
自然光が差し込むと、内部から灯るような柔らかい輝きを見せます。

小さなフィギュアであっても、立体の中で光がどう透過するか、どこに陰影が生まれるか、どの角度で美しく見えるかを計算します。単に“固める”のではなく、“内部に光を閉じ込める”という発想です。

レジンテーブルで培った技術は、造形作品にもそのまま活きます。

フィギュアは「記憶を保存する装置」

ワンちゃんのフィギュアは単なる装飾品ではありません。
ペットは家族です。日々の散歩、寝顔、吠える姿、尻尾の動き。その記憶をどのように残すかは、多くの飼い主様にとって重要なテーマです。

レジンは透明です。内部に光を通し、時間とともに色味が深まっていきます。つまり、経年変化すら作品の一部になります。

半透明のレジンで制作したシュナウザーの犬フィギュアを木目の美しい無垢板の上に置いた展示写真
凛とした横顔。レジン特有の透過性が光を受けて立体感を生み出します。
毛並みの質感まで表現した展示用作品です。

写真とは違い、触れられる記憶。立体として存在する思い出。それを実現できるのがレジン造形の強みです。

ワンちゃん関連イベントでの展開予定

フィギュアだけでは終わらない

今回制作したのは展示用のワンちゃんフィギュアですが、今後はさらに展開を広げていく予定です。

具体的には、

  • レジン製キーホルダー
  • ワンちゃん用のカトラリー
  • 持ち運び可能な犬小屋のデザイン提案

などを構想しています。

キーホルダーは日常的に持ち歩ける“想いのかたち”。カトラリーは生活空間に溶け込む小さなアート。犬小屋は「住まい」と「造形」の融合です。
レジンは小物から建築スケールまで対応可能な素材です。

木とレジンの組み合わせという強み

エコロキアは無垢材の専門家でもあります。だからこそ、単なる樹脂製品にはなりません。

無垢材とレジンを組み合わせることで、温度を感じる作品になります。例えば犬小屋であれば、構造体は天然木、アクセント部分にレジンを用いる。カトラリーであれば、持ち手に木とレジンを融合させる。

木の呼吸と、レジンの透明感。

この二つを理解しているからこそ生まれる造形があります。

レジン造形はどこまで可能なのか?

小物から大型構造物まで対応可能

レジンは、適切な設計と硬化管理を行えば、小型フィギュアから大型テーブル、さらには建築パーツまで対応可能です。ただし、用途によって配合や施工方法は大きく変わります。

透明アンバー色のレジンで制作したラブラドールの犬フィギュアを無垢フローリングの上に展示した様子
この春のワンチャン関連イベントに向けて制作したレジン製フィギュア。
無垢材の上に置くことで、透明感のあるアンバー色がより温かく輝きます。

屋外使用の場合は耐候性。キーホルダーの場合は耐衝撃性。カトラリーであれば安全性や強度。
用途を明確にすることで、適切なレジン設計が可能になります。

「レジンで作れるか?」ではなく、「どう設計すれば最適か?」が重要です。

オーダー制作という選択肢

将来的には、愛犬をモデルにしたオーダーフィギュア制作も視野に入れています。写真から造形を起こし、毛色に合わせて着色レジンを調合し、透明感を保ちながら再現する。

これは量産品ではなく、一点ものの世界です。

レジンは工業素材でありながら、アートにもなり得る。その境界線に立つ制作を目指しています。

よくある質問

Q
レジンでどんなものまで制作できますか?
A

レジンは小型フィギュアからテーブル、建築パーツまで制作可能です。ただし用途によって使用するレジンの種類や設計が異なります。屋内装飾か屋外使用か、触れるものかどうかによって最適な配合が変わります。

Q
ペットをモデルにしたオーダー制作は可能ですか?
A

将来的に対応予定です。写真やサイズ情報をもとに造形設計を行うことで、オリジナルフィギュアの制作は可能です。ただし精度やサイズによって制作期間は変わります。

Q
レジンは経年劣化しますか?
A

適切なレジンを選定すれば屋内使用では長期安定します。ただし紫外線に長期間さらされると変色の可能性があります。そのため用途に応じた耐候性レジンを選択することが重要です。

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