今回ご紹介するのは、大阪府でのムクリペケア施工事例です。
床材はピノアース。
無垢フローリングではなく、挽き板構造の製品です。
ご相談のきっかけは、お引越し前のリフォームの一環として“整えてから住み始めたい”というご判断でした。
引越し前に床を整えるという考え方
張り替えではなく「活かす」という判断
今回の現場は築年数相応の経年変化はあるものの、基材が露出するような深刻な損傷はなく、床そのものはまだ十分に活かせる状態でした。そこで選ばれたのがムクリペケアです。

艶ムラや色味の抜けが見られますが、基材露出はなく再塗装で整えられるコンディションでした。
張り替えれば確かに新品になります。しかし廃材も出ますし、コストも大きくなります。今ある床を活かしながら印象を整えるという選択は、合理的であり、環境的にも優しい判断です。
入居後ではなく入居前に行う意味
床の再塗装やメンテナンスは、家具が入る前が最も効率的です。動線確保や養生の手間が減り、仕上がりも安定します。
今回も空室状態での施工だったため、全体を均一に整えることができました。住みながらの施工と比べ、作業時間も短縮できます。引越し前のタイミングで床を整えるというのは、非常に賢い選択です。住み始めてから気になるのではなく、「住む前に整える」。この発想が、空間の満足度を大きく変えます。
ピノアース(挽き板)でもムクリペケアは可能か
無垢ではない床のメンテナンス判断基準
ピノアースは挽き板フローリングです。表面は天然木ですが、下地は合板構造です。そのため、無垢と同じように何度も深く削ることはできません。しかし今回の床の状態は、主に表層オイルの劣化と軽微な擦り傷でした。突板剥離や基材露出は見られません。

状態を見極めれば再塗装で整えられるケースがあります。
この状態であれば、全面研磨ではなく再塗装中心のムクリペケアで対応可能です。重要なのは「無垢かどうか」ではなく「どこまで傷んでいるか」です。素材名だけで判断しないことが、正しい選択につながります。
実際の施工内容と仕上がり
施工はまず表面洗浄と既存塗膜の状態調整から行いました。
その後、自然塗料で再塗装を行いました。仕上がりは、白化が解消し、色味が落ち着き、木目の立体感が戻りました。新品のように作り替えるのではなく、“整った状態”に戻す。

白化が落ち着き、木目の深みが戻っています。右側の未施工部分と比較すると質感の違いが明確です。
これがムクリペケアの考え方です。空間全体が明るくなり、入居前リフォームとして十分な成果となりました。
張り替えとムクリペケアの違い
コストと工期の違い
張り替えは解体・廃棄・新規施工が伴います。材料費と施工費が大きくなり、工期も長くなります。
一方ムクリペケアは既存床を活かすため、工期も短く、コストも抑えられます。もちろん状態によっては張り替えやムクリペ(研磨)が必要な場合もありますが、今回のような表層劣化中心のケースでは、ムクリペケアが合理的です。
引越し前という限られたスケジュールの中でも対応しやすい点もメリットです。
「削らない勇気」という考え方
挽き板フローリングで最も重要なのは、削りすぎないことです。
無垢のように厚みがあるわけではないため、全面研磨前提の施工は適していません。今回も必要以上に削ることは避け、塗装ケア中心で整えました。床は使いながら育てるものです。全てを新品に戻すのではなく、今ある状態を最大限活かす。この姿勢が、長く使うための基本になります。
よくある質問
- Qピノアースのメンテナンスはメーカー保証に影響しますか?
- A
メーカー保証の可否は施工内容によって異なります。一般的に、正規の自然塗料による再塗装や保護目的のケアであれば問題にならないケースが多いですが、過度な研磨や構造変更を伴う施工は保証対象外となる可能性があります。施工前に床材の仕様書と保証条件を確認することが重要です。エコロキアでは必要に応じて仕様を確認した上で施工方法を判断します。
- Q挽き板フローリングは何年ごとにメンテナンスすべきですか?
- A
使用環境によりますが、自然塗料仕上げの場合は2〜4年ごとの点検が推奨されます。白化や色抜け、撥水性の低下が見られた時点が一つの目安です。完全に傷んでからではなく、表層劣化の段階でケアを行うことで、挽き板の厚みを消耗せず長く使うことができます。早めの判断が寿命を左右します。
- Q大阪府外でもムクリペケアは対応可能ですか?
- A
対応エリアは状況によって異なります。大阪府を中心に関西圏での施工実績がありますが、距離や面積によっては別途ご相談となります。写真での事前判断は全国対応可能です。まずは現状を共有いただくことが最短ルートです。
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