無垢フローリングにアルコール除菌スプレーは使っていい?
アルコール除菌への率直な不安

正木さん、無垢フローリングってアルコール除菌スプレー使えますか?
子どもがまだ小さくて、どうしても除菌したくて…

結論から言うと、“基本的にはおすすめしません”が正直なところです

えっ、やっぱりダメなんですか?
市販の除菌スプレーってどこにでも使えるって書いてあって…

そこが一番の落とし穴ですね。
“フローリング”と書いてあっても、ほとんどは合板やシート用なんです。

無垢と合板って、そんなに違うんですね…

はい。無垢は“木そのもの”なので、アルコールの影響を直接受けます
なぜアルコールが無垢フローリングに向かないのか

でもアルコールってすぐ揮発しますよね?
それでもダメなんですか?

揮発は早いんですが、その前に“油分を溶かす”作用が強いんです

油分…というと?

無垢フローリングの表面には、
オイル塗装や木が本来持つ油分があります

あ、それが取れちゃうんですか?

そうです。
結果として、白っぽくなったり、カサカサしたりします

見た目も触り心地も変わるんですね…
嘔吐してしまった時、まず何を優先すべき?
除菌より先にやるべきこと

実は、子どもが床で吐いてしまうことがあって…
その時はすぐ除菌したくなるんです

お気持ち、すごく分かります。
でも最優先は“除菌”ではなく“拭き取り”です

拭き取り、ですか?

はい。
まずは水分と汚れを、しっかり物理的に取り除くこと」

それだけで大丈夫なんでしょうか…?

実はそれだけで、かなりリスクは下がります
嘔吐物が無垢フローリングに与える影響

嘔吐物って、木に染み込みませんか?

放置すると染み込みます。
だから“時間との勝負”なんです

すぐ拭けば、シミになりにくい?

その通りです。
強い薬剤より、早い対応の方が圧倒的に大事です

焦ってアルコールをかける方が、逆効果なんですね…

そうなってしまうケース、実はとても多いです
セスキ炭酸ソーダ水は無垢フローリングに使える?
セスキは「優しそう」で実は要注意

じゃあ、アルコールがダメなら
セスキ炭酸ソーダ水はどうですか?

これも“慎重に”が正解です

セスキって、自然派で安全なイメージがあります

人には比較的優しいですが、
無垢フローリングには“アルカリ性”が強いんです

アルカリ性だと、何が起きますか?

樹種にもよりますが、
木材に含まれるタンニンと反応して黒ずみます…
またオイル塗装を分解してしまいます
セスキを使うなら守ってほしい条件

じゃあ、完全にNGですか?

使うなら、かなり条件付きですね

条件、というと?

薄める・短時間・必ず水拭きで中和、です

中和って大事なんですね

はい。
そのまま放置が一番危険です

正直、そこまで気を遣うなら使わない方が良さそうですね…
重曹は安全?無垢フローリングとの相性
重曹の“研磨作用”に注意

重曹ならどうでしょう?
昔から使われてますよね

重曹は“粉”の時点でアウトだと思ってください

え、そんなに?

実は重曹って、軽い研磨剤なんです

ということは…

木目の中に入ってしまい、
さらに無垢フローリングの表面を、
少しずつ削ってしまいます

それは怖いですね…
重曹水でも安心できない理由

水に溶かしてもダメですか?

溶かしてもアルカリ性は残ります

セスキと同じ問題ですね

そうです。
“安全そう”と“無垢に安全”は別なんです

イメージだけで選んじゃいけないんですね…
小さなお子様がいる家庭での現実的な対処法
正木が勧める「現実解」

じゃあ、結局どうすればいいんでしょうか?

一番おすすめなのは、
- すぐ拭く
- 固く絞った水拭き
- 必要なら中性洗剤を薄く
です

中性洗剤なら大丈夫なんですか?

量と拭き方を守れば、
アルコールやセスキより安全です

意外でした…
無垢フローリングは「完璧な除菌」を目指さない

でも、除菌はちゃんとできてますか?

正直に言うと、
無垢フローリングで“完璧な除菌”は目指さない方がいいです

それって、大丈夫なんでしょうか?

はい。
無垢材はもともと調湿性があり、
菌が繁殖しにくい環境なんです

なるほど…

“清潔”と“無菌”は違います。
無垢フローリングは、清潔を保つ床なんです
安心と素材、どちらも守るために
小さなお子様がいると、
「とにかく除菌しなきゃ」という気持ちになるのは当然です。
でも無垢フローリングの場合、
強い除菌=安心
ではありません。
- アルコール:基本NG
- セスキ・重曹:条件付き、できれば避ける
- 最優先は「早い拭き取り」と「水拭き」
無垢フローリングは正しく付き合えば、子育て世代にこそ向いている床です。
もし
「もう白くなってしまった」
「触るとカサカサする」
そんな症状が出ていたら、それはお手入れでリカバリーできる可能性もあります。
無理に自己判断せず、一度、木を知っている人に相談してください。
床は、毎日触れる場所だからこそ、“安心”と“素材”の両方を大切にしてほしいと思っています。

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