世界の巨樹・巨木といえばセコイアやバオバブを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、オーストラリアを中心に自生する ユーカリ(Eucalyptus) も、世界有数の高さを誇る樹種として知られています。
生命力旺盛で成長が早く、巨木へと育つ姿はまさに自然の驚異といえるでしょう。
ユーカリとは?
ユーカリはフトモモ科ユーカリ属に分類される常緑高木で、その種類は600種以上。
オーストラリアを中心に、ニュージーランドや東南アジアなど広範囲に分布し、日本でも温暖な地域で植栽が見られます。
独特の芳香成分「ユーカリオイル」を含む葉は、防虫や消臭、薬用としても利用されてきました。
巨樹・巨木としてのユーカリ
ユーカリは非常に成長が早く、数十年で30〜50mに達することも珍しくありません。
さらに代表種である ユーカリ・レガナンス(Eucalyptus regnans) は、世界で最も高い被子植物とされ、90mを超える個体も確認されています。
幹はまっすぐに伸び、直径数メートルに達する巨木は、森の中で圧倒的な存在感を放ちます。
代表的なユーカリの巨木
・オーストラリア・タスマニア島のユーカリ・レガナンス
高さ99.6mに達した記録があり、セコイアに次ぐ世界有数の高さを誇る巨木。
・ビクトリア州のマウンテンアッシュ林
樹齢数百年のユーカリが林立し、世界的にも貴重な自然景観を形成しています。
・日本国内の植栽例
温暖な四国や九州の一部に大木となったユーカリが残り、観賞用や防風林として利用されています。
文化的背景と利用
ユーカリは材としても優秀で、硬く耐久性があり、建材や家具材、パルプ材として幅広く利用されています。
また、精油はアロマや薬用として世界的に親しまれ、生活と深く結びついた樹種といえます。
巨樹は自然の象徴であると同時に、人間社会の中で多用途に活かされてきた歴史を持ちます。
エコロキアの視点から
ユーカリの巨樹巨木は、ただ大きいだけではなく「成長力」「実用性」「文化的価値」を兼ね備えた稀有な存在です。
世界中で愛されるユーカリの巨木を通じて、木が持つ多面的な価値を発信し、自然と人との共生を考えるきっかけにしていきたいと考えています。