アベマキ

アベマキの巨樹・巨木|特徴と歴史・暮らしに根付く日本の里山の木 アベマキ

日本の里山を歩いていると、圧倒的な存在感を放つ巨樹・巨木に出会うことがあります。
その中でも、関西や中国地方を中心に自生している広葉樹 「アベマキ」 は、地域の暮らしや文化と深く結びついてきた木のひとつです。

アベマキはブナ科の落葉広葉樹で、クリやコナラと同じ仲間に属します。
樹皮が厚くて灰白色をしており、コルク質が発達してゴツゴツとした独特の姿を見せるのが特徴です。
このコルク質は耐火性を持ち、山火事の多い地域でも生き残る力を与えています。
そのため里山の雑木林の中でもひときわ長寿を保ち、巨木となる個体が数多く存在します。

巨樹となったアベマキは、高さ20mを超え、幹回りが5m以上に達することもあります。
枝張りも大きく、夏には豊かな木陰をつくり、人々の憩いの場として親しまれてきました。
また、かつては樹皮をはがして「しが」と呼ばれる屋根材や壁材に利用したり、薪炭材として生活に欠かせない役割を担ってきた歴史もあります。

アベマキの巨樹は、各地で「保存樹」や「天然記念物」として指定されていることも多く、地域のシンボルとして大切に守られています。
特に関西圏では、「あの大きなアベマキの木の下で集まろう」といった言葉が伝承や地名に残っていることもあり、里山文化と切っても切れない存在です。

また、アベマキは野生生物にとっても重要な資源です。
秋にはドングリを実らせ、シカやイノシシなどの野生動物の餌となります。
そのためアベマキの巨樹が育つ森は、生態系のバランスを支える重要な役割も果たしているのです。

エコロキアでは、無垢フローリングやウッドデッキ、レジンテーブルといった「木のある暮らし」を提案していますが、こうした巨樹・巨木の存在もまた、木材の背景にある「物語」として大切にしたいと考えています。
アベマキの巨木に触れることで、木が持つ生命力や、長い年月をかけて育まれる自然の偉大さを改めて感じていただけるでしょう。

アベマキ

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