【プロが解説】柳杉(リュウスギ)無垢フローリングの魅力と注意点|国産杉との違いとは?
杉材の選択肢として、知っておきたい「柳杉(リュウスギ)」という存在
杉といえば、日本の森林面積の大半を占める代表的な針葉樹であり、無垢フローリングや羽目板として非常に人気の高い木材です。
エコロキアでも、奈良県産の吉野杉や高知県の土佐杉、さらには天竜杉・飫肥杉・秋田杉・屋久杉など、日本各地の銘木を取り扱っています。
今回ご紹介するのは、そうした「国産杉」ではなく、中国産の柳杉(リュウスギ/ヤナギスギ)という少し珍しい存在。
実はこれ、日本の杉(Cryptomeria japonica)の種を中国南部の四川省や浙江省などで植林し、中国の気候と環境の中で育ったスギなのです。

柳杉は“日本の杉”とどう違う?樹種としては同じでも性質が異なる
まず前提として、柳杉も日本の杉も、学術的には同じヒノキ科スギ属の常緑針葉樹(Cryptomeria japonica)です。
しかし、育つ場所が違えば性質も変わるのが自然素材。特に木材として流通する段階では、以下のような明確な違いが見られます。
柳杉の特徴①:とにかく軽い
中国の温暖で成長スピードの早い地域で育つ柳杉は、非常に軽く、柔らかいという特性を持っています。これはデッキ材などには不向きでも、内装材・壁面材・DIY用の床材としては非常に扱いやすいという利点になります。
加えて、木の内部に空気を多く含んでいるため、冬でも冷たくなりにくく、足触りが柔らかくあたたかいというメリットもあります。

ただし、柔らかいということはキズがつきやすいという短所にもつながるため、使用する空間やユーザー層に応じた選定が必要です。
柳杉の特徴②:埋木(うめき)がない
「埋木(うめき)」とは、木材の節や欠けた部分、穴の開いた部分に木片や樹脂を詰めて補修する処理のことです。

国産杉や桧の無垢フローリングでは、節の多いグレードになるとこの上記写真のような埋木処理が多用され、「見た目が気になる」「埋木が目のように見えて不気味」といった声をお客様からいただくこともあります。
まぁこれは生産している工場にもよりますが、エコロキアが取り扱っている柳杉にはこの埋木処理が施されていません。
そのため、木本来の自然な節・木目のまま仕上げられており、デザイン性やナチュラル志向の方には好評です。
もちろん、死節や割れ節が皆無というわけではなく、ノルディックパイン程度の素朴さはありますが、そこに魅力を感じる方も多いはずです。
柳杉の特徴③:価格が安い
「無垢材=高価」というイメージを覆すのがこの柳杉。
国産杉にもリーズナブルな商品はありますが、加工精度・梱包状態・仕上がりの見た目まで含めて総合的に見たとき、柳杉は非常にコストパフォーマンスが高い木材です。

しかも、塗装のノリも良好で着色することで様々なインテリアに合わせることが出来ます。「安い無垢フローリング」を探している方には、まさにピッタリの素材です。
柳杉はどんな人・どんな場所に向いている?
こんな方におすすめ!
- 賃貸リノベやDIYでコストを抑えつつ無垢材を使いたい方
- 柔らかい木材で足に優しいフローリングを探している方
- 埋木が少なくナチュラルな木目を活かしたデザインが好きな方
- 国産材と価格を比較検討中の方
- 木目を活かした壁面や天井材を考えている方
柳杉フローリングの施工上の注意点
柳杉は非常に軽く柔らかい素材なので、下地の安定性と施工精度が重要です。
- 床下地は12mm以上の合板でしっかりと確保
- 捨て貼り工法または二重貼り推奨
- 自然オイル塗装で表面保護するのがおすすめ
- キャスター付き家具は床を傷つけやすいため注意が必要
国産杉 vs 柳杉 vs ノルディックパインの比較
| 項目 | 国産杉 | 柳杉 | ノルディックパイン |
|---|---|---|---|
| 原産地 | 日本 | 中国(日本の種) | 北欧・中欧 |
| 埋木処理 | 多い | 少ない | 多い |
| 硬さ | やや柔らかい | 非常に柔らかい | 中程度 |
| 加工精度 | 工場により差 | 安定して高い | 商品によりばらつきあり |
| 価格帯 | 中〜高 | 安価 | 安価だが品質差が大 |
※柳杉は、価格・加工精度・デザイン性のバランスに優れた選択肢です。
柳杉は“知る人ぞ知る”無垢材の有力候補
杉=国産というイメージは根強いものですが、中国南部で丁寧に育てられた柳杉も、確かな魅力を持つ無垢材のひとつです。
- 軽くて暖かい
- 埋木がなくデザイン性が高い
- 価格が抑えられる
- 加工精度が安定している
国産杉と比較しながら、価格や用途、デザインの好みによって使い分けることで、理想の空間づくりに柳杉を活かすことができるはずです。
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無垢材の魅力を最大限に引き出す選択肢のひとつとして、ぜひ「柳杉」もご検討ください。

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