あなたの街の大きな木クスノキ

薫蓋樟(くんがいしょう):大阪府門真市

あなたの街の大きな木

薫蓋樟(くんがいしょう)は、大阪府門真市の三島神社境内に立つ、樹齢1000年以上とされるクスノキの巨木です。その圧倒的な存在感と歴史的価値から、1938年(昭和13年)5月10日に国の天然記念物に指定されました。 

薫蓋樟の特徴

薫蓋樟は、その巨木としての規模が特筆されます。幹周りは13.1m、高さは約25.0mに達し、枝張りは東西34メートル、南北33.0mと広がっています。根元には不規則な凹凸があり、黒ずんだ幹には大きなこぶが点在し、5本の大枝がうねるように伸びています。 

名称の由来

「薫蓋樟」という名称は、木の根元にある石製の歌碑に由来します。この歌碑には、江戸時代末期の公卿で和歌に優れた千種有文(1815年-1869年)が詠んだ和歌が刻まれています。歌の内容は、「薫蓋樟 村雨の雨やどりせし唐土の 松におとらぬ樟ぞこの樟」となっており、この和歌から「薫蓋樟」という名称が生まれました。 

歴史と保存活動

地元の人々はこの木を「クスノキさん」と呼び、毎年10月には秋祭りが開催されています。
大正時代には、近隣に電灯を引く際、枝先を一部伐採したところ、伐った当人が腹痛を起こしたという逸話もあります。また、1934年(昭和9年)の室戸台風で被害を受け、昭和後半には周囲の宅地化や道路舗装の影響で地下水が枯れ、大枝の勢いが衰えるなどの問題が生じました。しかし、1974年(昭和49年)に保存会が結成され、境内に掘割を作るなどの対策が講じられた結果、樹勢を取り戻しました。 

評価と選定

薫蓋樟は、その規模と歴史的価値から、1990年(平成2年)の「新日本名木100選」に選定され、1989年(平成元年)の「大阪府みどりの百選」では人気ナンバーワンとなりました。また、2012年(平成24年)には、巨樹研究専門家による「神秘的な巨樹ベスト10」で第9位に選ばれています。 

所在地とアクセス

薫蓋樟は、大阪府門真市三ツ島1丁目15の三島神社境内に位置しています。アクセスは、京阪電気鉄道京阪本線門真市駅からタクシーで約10分、またはOsaka Metro長堀鶴見緑地線門真南駅から徒歩約15分となっています。 

薫蓋樟の写真

薫蓋樟は、その圧倒的な存在感と長い歴史から、地域のシンボルとして親しまれています。地元の人々の保存活動や、多くの人々の訪問により、その価値は今もなお受け継がれています。訪れる際には、その雄大な姿と歴史に思いを馳せながら、自然の偉大さを感じることができるでしょう。

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