長野から通っていただいた熱意ある参加者様との出会い
今回ご紹介するのは、長野県からはるばる奈良のアトリエまで足を運んでくださった参加者様の制作体験。
毎回遠方からでも通っていただけることに心から感謝しています。そして本日、6回にわたるレジンテーブル制作体験ワークショップが最終日を迎えました。完成の喜びと同時に、終わってしまう寂しさもひとしおです。
この方が挑戦されたのはなんと3種類のレジンテーブル。トチノキにブルーレジンを組み合わせた爽やかな作品、同じくトチノキにグリーングラデーションを流し込んだ深みのある作品、そしてヒノキとワインレッドのレジンが織りなす重厚感ある作品。それぞれに異なる表情があり、完成度の高さには目を見張るものがありました。

制作過程の学びと手応え
1. トチノキ×ブルーレジン
トチノキとブルーレジンを組み合わせた作品は、研磨を重ねるごとに透明感が増していく過程に大きな手応えを感じられたようです。さらに、トチノキ特有の柔らかい杢目とブルーの対比が海辺の景色を思わせる仕上がりとなり、色の濃淡が深い海のような立体感を生み出しました。

完成したテーブルは、少し不透明なブルーの奥に木目が浮かび上がり、まるで自然が作り出したアートのような存在感を放っています。
2. トチノキ×グリーングラデーションレジン
次に取り組まれたのは、トチノキとグリーングラデーションレジンを融合させた作品です。ブルーレジンとは違い、グラデーションを作るためにはレジンを段階的に流し込み、色の濃淡を丁寧にコントロールする必要がありました。この工程では、参加者様ご自身が「どの部分を濃く、どの部分を淡くするか」を自らデザインする力を養うきっかけになりました。

トチノキの明るい木肌はグリーンの濃淡と非常に相性が良く、光の加減によって森の中に差し込む木漏れ日のような雰囲気を生み出しています。また、こちらはルーターを使ってエッジ部分を整えました。
3. ヒノキ×ワインレッドレジン
最後に挑戦されたのが、ヒノキとワインレッドレジンを組み合わせたテーブルです。この作品は他の2点に比べて特に「色の深み」と「素材感の調和」を意識する必要がありました。ヒノキは淡い色合いと心地よい香りが特徴で、優しい印象を与えますが、そこにワインレッドの濃厚な色を合わせることで全体が一気に引き締まり、気品ある仕上がりになります。

制作過程では、濃色のレジンが木肌を覆い隠してしまわないよう、下部にワインレッド、そして上部にクリアのレジンを入れて透明度を保ちながら注入することが重要なポイントとなりました。モダンな空間から和のインテリアまで幅広く馴染む存在感を持ち、参加者様自身が「あまり期待していなかったけどこれが一番魅力的かも…」と語られるほどの出来栄えになりました。
学んでいただいたこと
今回のワークショップでは単なる「作品づくり」に留まらず、木材の仕入れ方やレジンの扱い方、さらに作品を商品として展開するための考え方まで学んでいただきました。
- 木材選び:原木の特徴を理解し、どの部分を活かすかを判断する目を養う。
- レジンの調色と注入:単色ではなく、グラデーションや透明度を意識して仕上げる技術。
- 研磨工程:粗削りから最終研磨まで段階的に透明感を高める作業。
- ビジネス視点:作品を商品として販売する際の価格設定や仕入れルートの考え方。
長野県でレジンテーブルを広めていこうという参加者様の強い思いに、僕たちも心を動かされました。
今後の展望と再会への期待
最終日を終えた今、完成した3作品はまさに参加者様の努力と情熱の結晶。これから長野で新しいレジンテーブルの文化を育てていかれることを楽しみにしています。近々、僕自身も長野を訪れ、新しい作品を拝見できる日を心待ちにしています。
奈良から長野へ広がる可能性
今回のワークショップを通じて、遠方からの参加であっても本気で学びたいという気持ちがあれば確実に成果を残せることを再確認しました。奈良から始まった学びが、長野という新しい地域でどのように花開くのか、私たちも非常に楽しみです。

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