エコロキア家具コラム

雨晴海岸の義経岩に出会って──レジンテーブル制作体験が教えてくれた“富山の魅力”

レジンに反射する光が水面の煌めきのように映り込み、深い海を思わせるネイビーのレジンと夕焼け色の境界が鮮やかなレジンテーブル作品。 エコロキア家具
レジン面に映る照明が、まるで本物の海のような輝きを演出。 夕焼けに染まる雨晴海岸の景色が、テーブルの上にそっと広がっていきます。 制作途中とは思えない完成された世界観です。

レジンテーブル制作体験で出会った“義経岩”という物語

参加者さんとの会話から生まれた新しい風景との出会い

レジンテーブル制作体験では、毎回、参加者さんが持つ思い出や好きな景色、人生の背景を少しずつ聞かせていただくことがあります。そんな何気ない会話の中から、私自身が知らなかった場所や文化に触れ、新しい知識を得られるのもこの仕事の大きな喜びの一つです。

今回もまさにその瞬間が訪れました。福井県の雨晴海岸をテーマにレジンテーブルを制作していた参加者さんがお話ししてくれたのが「義経岩」という名の小さな奇岩。源義経が身を隠したという伝承を持つその岩は、水平線に浮かぶ立山連峰と響き合うような美しい景観をつくりだすことで知られています。
恥ずかしながら私はこの場所を知らず、写真を見せてもらった瞬間、その雄大で清らかな風景に息を飲みました。レジンという透明な世界の中に、この景色を閉じ込める作業を通じて、まるで遠い土地へ旅したような気持ちになったのです。

義経伝説が宿る景色をレジンで再現するという試み

義経岩はただの風景ではなく、歴史を背負った象徴的な存在でもあります。
源義経が追手から逃れ、この岩陰に身を潜めたと伝承されるその物語は、今も地元の人々に語り継がれています。こうした歴史の息づかいをレジンで表現するのは簡単ではありませんが、参加者さんは海の深さ、夕焼けの色、そして小島の佇まいにまで心を配り、丁寧に作品をつくり上げていきました。
その姿に私も刺激を受け、ただ素材を扱うのではなく、背景にある“物語”まで表現することの大切さを改めて感じました。レジンテーブルは単なる家具ではなく、記憶を閉じ込められるアート作品なのだと実感しながら、私自身も義経岩の魅力にどんどん引き込まれていきました。

ネイビーの深海と夕焼けのオレンジ──色が語る富山の情景

レジンでつくる“深い海のブルー”に宿る静けさ

前回の制作では、参加者さんが「雨晴海岸の澄んだ海の深さ」を表現するためにネイビーのレジンを選びました。

夕焼けの淡いピンクからネイビーの深海へと続くレジン層の上に、義経岩をイメージした島と岩が配置された制作途中のテーブル作品。
夕焼けに照らされた静かな海――
その空気感をレジンの中に閉じ込めたような美しいグラデーション。
義経岩の佇まいがアクセントとなり、作品全体に奥行きが生まれています。

深く落ち着いた青は、富山湾が持つ静寂と美しさを象徴する色です。レジンの層を重ねていくことで、海が持つ奥行きや透明度が見事に現れ、まるで本物の海中を覗き込んでいるような錯覚に陥るほどでした。
レジンという素材は、色の濃淡や透明度の変化を通して、光が差し込む水中の表情を豊かに表現できるため、富山の海の特性を描くのに非常に相性が良いと感じています。制作中、私は富山の海を見たことがないのに、なぜか懐かしいような静けさを覚え、参加者さんの記憶が作品を通してこちらに伝わってくるような、不思議な体験でした。

夕焼けのオレンジが加わり、一気に“雨晴の空”が立ち上がる

そして今回の工程では、前回の深いネイビーに重ねるように夕焼けのオレンジ色を流し、海から空へと溶け込むグラデーションをつくりました。

オレンジとネイビーの二層レジンが広がる中、義経岩をイメージした小島が浮かぶレジンテーブル制作のディテール写真。
参加者さんがこだわり抜いた“深い海の青”と“夕焼けのオレンジ”。
二つの色が出会う境界が、まるで雨晴海岸の空と海が溶け合う瞬間のよう。
レジンならではの透明感が魅せる景色です。

この色の選択が素晴らしく、作品全体が一気に“雨晴海岸の夕景”としての雰囲気を帯びたのです。富山の夕焼けは、立山連峰を照らしながら空と海を同時に染め上げる壮大な美しさがあり、そのニュアンスをレジンの透明層を通して見事に表現していました。色が変わる境界線には偶然生まれる模様もあり、それらがまるで雲や霞のように見えて、自然の美しさを再現するための最良の演出となりました。
参加者さんの“その土地を愛する気持ち”が作品に宿った瞬間のようでした。

参加者さんから教わった富山の文化と魅力

おわら風の盆──心を揺さぶる哀愁の踊り

義経岩について聞くうちに、参加者さんからさらに「おわら風の盆」という富山の伝統行事の話を伺いました。
静かで哀愁に満ちた三味線と胡弓の音色、そして夜の町並みを流れるように進む踊り。その様子を動画で見せてもらい、私は思わず鳥肌が立つほど心を動かされました。おわら風の盆は“哀しみの中にある美しさ”を表現したような独特の世界観があり、見ているだけで胸が締めつけられるような感情が湧き上がります。
この行事が富山の人々にとって特別な存在であることがよくわかり、私もいつか実際にその空気を感じてみたいと思うようになりました。

立山連峰と雨晴海岸──日本でも屈指の絶景が広がる場所

参加者さんは、富山の魅力を丁寧に教えてくださいました。
特に印象的だったのが、海の向こうに立山連峰が広がる雨晴海岸の景色。山と海が同じフレームに収まる場所は全国でも珍しく、その壮大な景観は“奇跡の一枚”と呼ばれても不思議ではありません。
義経岩がその画の中心にあり、まるで日本画のような構図で立ち現れるその景色は、レジン作品としても非常に映えるモチーフです。参加者さんの説明を聞きながら、私はまだ見ぬ富山の景色を想像し、その魅力にどんどん惹かれていきました。

レジンテーブルが旅のきっかけになるという喜び

作品づくりが“行ってみたい場所”を増やしてくれる

今回の制作を通じて強く感じたのが、「レジンテーブルが旅のきっかけになり得る」ということです。義経岩も雨晴海岸も、私はこれまで訪れたことがありませんでしたが、参加者さんとの会話や作品の進行を通じて、実際に見てみたいという気持ちがどんどん膨らんでいきました。

夕焼け色のオレンジから深いブルーへと滑らかに変化するレジンの海に、義経岩を模した小島と小石が並ぶ制作途中のレジンテーブル作品。
雨晴海岸の夕陽が海へ溶けていく瞬間をレジンで再現した一枚。
オレンジからブルーへの自然なグラデーションが美しく、義経岩の小島がその中で物語を語りはじめます。

風景をモチーフにしたレジン作品には、その土地の空気や季節、文化まで閉じ込める力があり、制作する側も一緒になってその世界に触れていくことができます。私は仕事を通じて多くの知らない美しい景色に出会ってきましたが、今回ほど「行ってみたい」と強く思ったことは珍しく、それほどに雨晴海岸の魅力が作品を通じて伝わってきたのです。

参加者さんの思い出が、作品に息を吹き込む瞬間

レジンテーブル制作体験において、最も感動するのは“参加者さんが作品に込めた思いが形になる瞬間”です。
義経岩にまつわる思い出や、富山の魅力を語る姿から、その土地を深く愛していることが伝わり、それがレジンの色や島の造形に反映されていきます。私はその過程を間近で見守りながら、誰かの人生の一部を作品として共有させてもらっているのだと感じています。


こうした経験があるからこそ、レジンテーブル制作体験は単なるワークショップにとどまらず、思い出や文化が交差する“学びと交流の場”になっているのだと思います。

レジンテーブル制作体験を通じて広がる世界

作品が新たなつながりを生み、人生を豊かにしていく

今回のように、参加者さんから教えていただいた景色や文化によって私の知識や興味が広がっていくことは、この仕事ならではの特別な喜びです。
作品づくりをきっかけに、まったく知らなかった土地が身近に感じられ、いつか実際に訪れてみたいという旅のきっかけにもなります。また、参加者さんの思いを共有することで自然と会話が深まり、作品づくり以上の“つながり”が生まれていくのもこの体験の魅力です。レジンテーブルは完成すると一つのアートとして美しく存在しますが、その背後には作り手の人生や物語があり、それが私たちの人生にも小さな彩りを与えてくれます。

これからも“誰かの大切な景色”を形にするお手伝いを続けたい

今回の雨晴海岸・義経岩の作品を通じて、私はまたひとつ新しい景色と文化を知ることができました。そして、作品づくりを通して誰かの思い出や大切な場所を形にするお手伝いができることの尊さを改めて実感しました。
今後もこのワークショップを通じて、多くの方が持つ“心に残る風景”をレジンという素材で形にし、その魅力を一緒に共有していきたいと思います。そしていつの日か、本当に雨晴海岸を訪れ、立山連峰の向こうに夕焼けが落ちる瞬間を自分の目で見たい──そんな新しい夢まで生まれた制作体験でした。

あなたの心に残る“あの景色”を、レジンの世界に閉じ込めてみませんか?

エコロキアのレジンテーブル制作体験では、今回の雨晴海岸・義経岩のように、思い出の場所や好きな風景をモチーフにした作品づくりが可能です。
色の選び方ひとつで空気感が変わり、レジンを流し込むたびに新しい表情が生まれる、
唯一無二の体験です。初めての方でも丁寧にサポートいたしますのでご安心ください。
あなたの“記憶の景色”を一緒に形にしましょう。

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