年末の大掃除で、キッチンや水まわりは念入りに掃除する一方、無垢フローリングの掃除は「いつもと同じ」で済ませていませんか?実は無垢フローリングは塗装の種類によって掃除方法がまったく違う床材です。
間違った掃除をすると…
- 黒ずみ
- シミ
- ツヤムラ
- ベタつき
といったトラブルの原因になります。
年末ですので今回は「ウレタン塗装」「自然塗料(オイル仕上げ)」「無塗装」それぞれに分けて、年末の大掃除でやってよいこと・やってはいけないことを無垢フローリングのプロ目線で解説します。
無垢フローリング掃除の基本|年末に知っておきたい前提知識
無垢フローリングは「木そのもの」でできている
無垢フローリングは、表面がシートや樹脂ではなく、本物の木です。そのため、掃除の仕方ひとつで状態が大きく変わります。
特に注意したいのが、
- 水分
- 洗剤の種類
- 拭き方
です。
木は水を吸い、洗剤と反応し、強く擦ると表情が変わります。この性質を理解せずに掃除をすると、「きれいにしたつもり」が逆効果になることも少なくありません。
「汚れを落とす」と「床を守る」は別の話
年末の大掃除では、どうしても「とにかく汚れを落としたい」という気持ちが先行しがちです。しかし無垢フローリングの場合、落としすぎる=表面を傷めるというケースもあります。大切なのは「汚れを落とす」、そして「床の状態を整える」この2つを分けて考えることです。
ウレタン塗装の無垢フローリングの掃除方法
ウレタン塗装は「比較的強い」が万能ではない
ウレタン塗装の無垢フローリングは、表面に樹脂の塗膜があり水や汚れに比較的強い仕上げです。そのため日常掃除が楽でシミになりにくいというメリットがあります。

ただし、強い洗剤やアルカリ性の掃除用品には注意が必要です。ウレタン塗装は一見丈夫ですが長年の使用で細かな傷が入り、その隙間に汚れが溜まっていきます。
年末の大掃除でおすすめの方法
ウレタン塗装の場合、年末掃除では以下が基本です。
- 掃除機または柔らかい箒で砂やホコリを除去
- 固く絞った雑巾で水拭き
- 汚れが強い部分のみ中性洗剤を薄めて使用
ポイントは水分を床に残さないことです。
また、「アルコール」「セスキ炭酸ソーダ」「重曹」といったアルカリ性洗剤は塗膜を白っぽくしたり、ツヤムラを起こす原因になるため避けましょう。
自然塗料(オイル)仕上げの無垢フローリングの掃除方法
オイル仕上げは「呼吸する床」
自然塗料(オイル)仕上げの無垢フローリングは木の内部に油分を浸透させて保護する仕上げです。

表面に膜がないため木の質感が楽しめて、経年変化が美しいという特徴があります。一方で水や洗剤の影響を受けやすい
という性質もあります。
年末掃除でやるべきこと・避けるべきこと
オイル仕上げの場合、年末掃除の基本は「落とす」より「整える」です。
おすすめの手順は
- 掃除機で砂やホコリを除去
- 固く絞った雑巾で軽く水拭き
- 専用のメンテナンスソープやケア剤を使用
強い洗剤やアルカリ性クリーナーはオイル分を奪い、黒ずみやカサつきの原因になります。年末は軽い掃除+必要であれば保湿(オイル補給)を行うと、床の状態が一段良くなります。
無塗装の無垢フローリングの掃除方法
無塗装は「一番デリケート」
無塗装の無垢フローリングは仕上げが施されていない分、木の表情をダイレクトに感じられます。

しかしその反面水に弱く汚れが染み込みやすいという、非常にデリケートな状態です。
年末掃除で気をつけるポイント
無塗装の場合、年末掃除は基本的に乾拭き中心になります。
- 掃除機
- 乾いたモップ
- 固く絞った雑巾で最小限の水拭き
が基本です。
洗剤の使用は基本的に避けどうしても汚れが気になる場合は、部分的に対処します。無塗装の床は「掃除で完璧にきれいにする」より「汚れを増やさない」意識が重要です。
年末の大掃除でやってはいけないNG掃除
共通して避けたい掃除方法
塗装の種類に関わらず、無垢フローリングで避けたいのが
- 水を撒くような掃除
- スチームモップ
- アルカリ性洗剤の多用
です。
特にスチームモップは木材内部に急激に水分と熱を与え反りや割れの原因になります。
市販掃除用品にも要注意
便利な市販掃除用品の中には、
- 流動パラフィン
- 強い界面活性剤
を含むものもあります。
これらは一時的にツヤが出ても長期的には変色やベタつきの原因になることがあります。
年末掃除は「来年の床を決める」タイミング
掃除はリセットではなくメンテナンス
無垢フローリングの年末掃除は単なる汚れ落としではありません。

「来年も気持ちよく使うための準備」
という位置づけです。
正しい掃除をすることで床の寿命が延び、表情が整い、そしてトラブルを防げるというメリットがあります。
不安な場合はプロに相談する選択肢も
黒ずみや劣化が気になる場合掃除だけで解決しないケースもあります。その場合は研磨、再塗装、部分補修といった方法で、床をリセットすることも可能です。
無垢フローリングは「塗装別」に掃除するのが正解
同じ無垢でも、掃除方法は違う
無垢フローリングはウレタン塗装・自然塗料・無塗装で掃除方法がまったく異なります。年末の大掃除こそ床の状態を見直す良いタイミングです。
正しい方法で掃除をして無垢フローリングと気持ちよく新年を迎えましょう。
よくある質問
- Q年末のワックスがけは必要ですか?
- A
無垢フローリングの場合市販の樹脂ワックスは基本的に不要、むしろ避けた方が良いケースが多いです。
ウレタン塗装の場合は塗膜があるためワックス不要、自然塗料の場合は専用のメンテナンスオイルが適しています。「とりあえずワックス」はトラブルの元になりがちです。
- Q黒ずみやシミは大掃除で落とせますか?
- A
軽い汚れであれば乾拭きや中性洗剤で改善することもありますが、木の内部まで染み込んだ黒ずみは掃除では落ちません。その場合は研磨や再塗装といったメンテナンスの領域になります。
年末掃除は「汚れを落とす」か「状態を確認する」かを分けて考えるのがコツです。
- Qペットの毛や汚れはどう掃除すればいい?
- A
まずは掃除機やドライモップで乾いた状態で除去するのが基本です。皮脂汚れが気になる場合でも水分は最小限にし、固く絞った布で部分的に対応します。
ペット用の強力洗剤は、無垢フローリングには刺激が強いことがあります。
- Q無垢フローリングの「きしみ」も掃除で直りますか?
- A
掃除だけで改善することはほとんどありません。
きしみは- 湿度変化
- 床下構造
- 経年による動き
が原因で起こります。年末掃除のタイミングは「音が気になり始めた」ことに気づく良い機会と捉えるのがおすすめです。
- Q大掃除で「やらない方がいいこと」は何ですか?
- A
一番多い失敗は、
- 強くこする
- 水を使いすぎる
- 洗剤を多用する
ことです。無垢フローリングの掃除は「落とす」より「傷めない」ことを優先するのが正解です。
年末だからといって、無理な掃除をしないことが一番のメンテナンスになります。




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