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神戸市東灘区DIYショップ施工事例|アカシア ヘリンボーン無垢フローリングを直貼りで実現

神戸市東灘区DIYショップのアカシアヘリンボーン無垢フローリング施工後の完成全景 アカシア施工事例
コンクリート直貼り工法で施工したアカシアヘリンボーン無垢フローリング。木の温もりと美しい模様が店舗空間を引き立てています。

アカシア ヘリンボーン無垢フローリング施工事例(神戸市)

無垢フローリングは、天然木が持つ質感や経年変化の美しさが魅力で、住宅だけでなく店舗や商業施設でも人気が高まっています。特に「アカシア」は、濃淡のコントラストが際立ち、個性的で温かみのある空間を演出できる樹種として注目されています。
今回ご紹介するのは、兵庫県神戸市東灘区にあるDIYショップの施工事例です。元々は業務用洗濯機などを置く倉庫兼駐車場だった空間をリノベーションし、無垢フローリングの中でも人気の「アカシア ヘリンボーン」を採用いただきました。

改装前のコンクリート床のDIYショップ店舗内装
倉庫兼駐車場だったスペースをDIYショップへ改装。無垢フローリング施工前の下地状態です。

施工にあたっては、コンクリートスラブに直接貼る特殊な工法が必要となり、一般的なウレタンボンドでは対応できないため、ヨーロッパでも高い評価を得ているBona R848Tを使用。巾木を使わない納まりや、床レベルの調整など、難易度の高い施工をエコロキアが担当しました。

コンクリート床とブルーの壁面が印象的なDIYショップ内装
コンクリート下地に直接施工する特殊工法で、アカシア ヘリンボーン無垢フローリングを採用しました。

コンクリート直貼りの難しさと施工の工夫

通常、無垢フローリングの施工は下地合板を組み、その上にフローリングを張ることで床鳴りや伸縮の吸収を確保します。しかし、今回の現場はコンクリートスラブの上に直接施工する必要があり、いわゆる「直貼り工法」が求められました。この工法は省スペース化やコスト削減に有効ですが、その一方で以下のような難しさがあります。

下地精度の問題

今回の施工現場は、一見すると平滑に見えるコンクリートスラブでしたが、実際には最大で20mm近い凹凸がありました。さらに、壁の位置も手前と奥で30mmほどずれているため、正確な墨出しと割付が求められる状況でした。

無垢フローリング直貼り前のコンクリートスラブ
平坦に見えるスラブでも最大20mmの凹凸があり、直貼り施工には高い精度が求められます。

このような環境では、一般的な「直貼り用ウレタンボンド」だけでは無垢材の動きに追従できず、剥離や床鳴りの原因になりかねません。そのため、高い弾性と耐久性を持つBona R848Tを採用しました。

湿気対策

コンクリートは常に水分を含んでいるため、適切な接着剤を使用しないとフローリングが浮いたり、膨張して目隙きや突き上げの原因になります。

倉庫スペース横の無垢フローリング施工予定部分
無垢材を扱う専門店として、倉庫と店舗をつなぐ空間にも調和するヘリンボーン貼りを計画しました。

割付とデザイン性

ヘリンボーン貼りはデザイン性に優れる一方で、施工難易度が高い張り方です。

特に端部に小さなピースを入れないよう調整するには、三角関数を駆使した計算と大工の経験が必要不可欠です。今回の工事でも、最初の基準線(墨出し)をどれだけ正確に設定するかが仕上がりの美しさを左右しました。

巾木を使わない納まり

今回の現場では巾木を使わず、ボーダー材とコーキングで仕上げる仕様でした。このため、精密な割付けと高い施工精度が求められました。

Bona R848Tを使用した直貼り工法の工夫

直貼り工法では「どの接着剤を選ぶか」が施工品質を大きく左右します。一般的なウレタンボンドは施工性は高いものの、木質フローリングの伸縮に追従できず、長期的には剥離や床鳴りのリスクがあります。

Bona R848T [1kg×20本]
接着剤
商品詳細
商品名Bona R848T
品番R848T
容量1kg/1本
セット容量20kg
入数20本
メーカーBona
用途屋内用接着剤
梱包寸法W355×D255×H220(20kg)
備考

用途
Bona R848Tは初期接着強度が強いため施工がスムーズで、そして塗布時のクシ引き山が崩れないため、確実に接着します。
三層フローリングや複合フローリングなど、動きの少ないフローリングの施工に適しています。
下地の張力を軽減し、水分と反応して硬化します。
プライマーなどの下処理剤は不要です。

そこで今回採用したのが、スウェーデンのBona社が開発した Bona R848T です。

Bona R848T 接着剤の製品ラベル詳細
木質系フローリング専用の接着剤。エコロキア施工では確実な固定のために使用しています。
  • 高い弾性:弾力性があるため、木材の膨張・収縮を吸収し、長期的な安定性を確保できます。
  • シックハウス対策:溶剤を含まない1成分型の弾性接着剤で、揮発性有機化合物(VOC)が極めて少なく、店舗など不特定多数の人が出入りする空間でも安心です。
  • 施工性:カートリッジタイプやソーセージパックで供給されるため、均一に塗布しやすく、無駄が出にくい点もメリットです。
ヘリンボーン施工に使用したBona R848T接着剤のカートリッジ
無垢フローリング裏面にカルプがない場合でも安心して使用できるBonaの接着剤です。

今回の施工では、事前にスラブの凹凸を測定し、20mm近い誤差がある部分を重点的に調整。Bona R848Tをコテで均一に塗布し、フローリングを圧着する際はゴムハンマーで微調整しながら施工しました。その結果、見た目の美しさはもちろん、将来的な浮きや鳴きのリスクを大幅に減らすことができました。

ヘリンボーン貼り×直貼りの難易度と職人技

デザイン性と難易度の高さ

無垢フローリングの中でも「ヘリンボーン貼り」は、クラシカルかつ高級感のある仕上がりが特徴で、住宅や店舗で人気の高い貼り方です。しかしその美しさの裏には、通常のフローリング張り以上の難易度があります。特に今回の現場のように コンクリート直貼り工法と組み合わせる場合、職人の技術力と計算力が求められる施工でした。

コンクリート床にアカシア無垢フローリングをヘリンボーン貼りで施工開始
割付計算を行い、端に小さなパーツが入らないように施工を開始しました。

ヘリンボーン貼りは、板を交互に直角に組み合わせることで独特のV字パターンを生み出しますが、わずかなズレでも模様が崩れ、全体のバランスを大きく損ないます。そのため、最初の基準線(墨出し)をどれだけ正確に引けるかが、完成度を決定づける最重要ポイントとなります。

割付け計算と三角関数

ヘリンボーン貼りの難しさは「割付け計算」にあります。特に直貼り工法では、板を調整できる余地が少なく、端部に小さなピースが入ると美観を大きく損ねます。これを避けるために、職人は施工前に床の寸法を測り、三角関数を用いた割付け計算を行います。

アカシア無垢フローリングを直貼りでヘリンボーン施工する様子
巾木を使用しない現場のため、精密な割付と施工技術が問われる特殊工事でした。

たとえば、板の寸法が15×60×420mmであれば、対角線の長さや端部の入り方を計算して配置を決める必要があります。わずか数ミリの誤差が、10メートル先では数センチのズレとなって現れるため、施工前の数学的なシミュレーションが不可欠です。職人は寸法だけでなく、壁のゆがみやスラブの凹凸までも考慮し、最適なスタート位置を導き出します。

直貼り工法との組み合わせによる難しさ

直貼り工法は、フローリング材を下地合板を介さず、直接コンクリートスラブに接着する方法です。下地の吸収力やクッション性がないため、施工精度がそのまま仕上がりに反映されます。加えて、無垢材は湿度や温度によって膨張・収縮するため、接着剤の選択も重要です。

店舗入り口付近に広がるアカシア無垢フローリング
光を受けて浮かび上がるアカシアの杢目が、店舗全体に高級感を与えています。

今回採用したBona R848TやSikaBond®-58 Wood Floorは、粘性と弾力性を兼ね備えた直貼り用接着剤で、無垢フローリングの動きに追従します。しかし、接着剤を均一に塗布すること自体も高度な作業で、厚みが不均一だと床が浮いたり、施工後に段差が生じるリスクがあります。職人はコテを使って細部までムラなく塗り広げ、板を圧着する際にはゴムハンマーで微調整を行います。

アカシアヘリンボーン無垢フローリングを施工中の店舗全景
ヘリンボーン貼りで進む無垢フローリング施工。特殊なスラブ直貼りにエコロキアの技術が生かされています。

直貼りでは、一度接着すると修正が効きにくいため、「一発勝負」の緊張感が常に伴います。これこそが直貼り工法とヘリンボーン貼りを組み合わせたときの大きな難易度の一因です。

壁際と端部の美しい納まり

今回の施工では巾木を使わず、同じアカシアのユニ材をボーダーとして回し、壁際は同色のコーキングで仕上げました。巾木があれば多少の隙間や寸法調整を隠せますが、それが使えない場合は「1ミリの誤差も許されない」精度が求められます。

扉付近のアカシア無垢フローリングの端部納まり
小口をきれいに収めることで、美しい仕上がりと耐久性を両立しています。
  • 壁の直線性を読む力:現場の壁は必ずしも直線ではなく、数ミリ単位で膨らみや歪みがあります。これを読み取り、床材を微調整しながら収める技術が必要です。
  • ボーダー材との調和:ボーダーに用いたアカシアユニ材の木目や色味を揃えることで、自然な一体感を持たせる工夫を行いました。
  • コーキングの仕上げ:最後に同色コーキングを丁寧に打つことで、壁際まで違和感のない美しい納まりが完成します。
壁と床の間に施工されたアカシアフローリングとコーキング
特殊な現場条件に合わせ、巾木を使用せず自然な仕上がりを実現しました。

職人技の本質

ヘリンボーン貼りと直貼りの組み合わせは、施工者の「数学的な知識」と「現場での感覚」、そして「美意識」が同時に試される仕事です。図面上での計算と実際の施工は必ずしも一致せず、現場ではその場の判断力が問われます。板を一枚一枚確認し、色味や木目のバランスを考えながら配置していく作業は、単なる工事ではなく「職人の作品づくり」に近いものがあります。

アカシア無垢フローリングをヘリンボーン貼りで施工中
無垢材特有の濃淡がヘリンボーン模様を際立たせ、店舗の個性を引き立てます。

今回の神戸市東灘区DIYショップの施工も、そうした職人の知恵と技術が随所に発揮され、結果として空間全体が引き締まった印象となりました。

直貼り工法を成功させるために

無垢フローリングの直貼り施工は、下地調整・接着剤選定・施工精度のすべてが揃わないと成功しません。今回の神戸市東灘区の現場では、アカシア ヘリンボーン無垢フローリングの美しさを最大限に引き出しながら、Bona R848Tを活用することで長期的な耐久性を確保しました。

無垢フローリングの魅力は「本物の木」だからこそ得られる質感と経年変化ですが、その施工には確かな知識と経験が必要です。DIYや一般的な施工店では難しいケースでも、専門店だからこそ提供できる最適解があります。

アカシア無垢フローリングを施工した店舗の内装、OSB壁とブルーの壁が特徴的な空間
OSB合板とブルーのアクセントウォールに合わせ、ラスティックグレードのアカシアフローリングを採用。
店舗デザインに温もりを加えています。
難易度の高い無垢フローリング施工も、エコロキアにお任せください

無垢フローリングは、ただ張るだけでは本来の魅力を引き出せません。
特に今回ご紹介したような「コンクリート直貼り」や「ヘリンボーン貼り」「巾木を使わないデザイン納まり」といった特殊な施工は、経験豊富な専門店でなければ対応が難しいのが実情です。
エコロキアでは、販売から施工、さらにメンテナンスまで一貫して対応し、住まいや店舗の個性を最大限に引き出すご提案をしています。
難しい工事だからこそ、ぜひ専門の私たちにご相談ください。