マンション選びやリフォームで床材を検討する際、「L45」や「ΔLL-3」という表記を見かけることがあります。しかし実際には、従来使われていた「L等級(エルとうきゅう)」の表記は現在ほとんど使われなくなっており、現在では「Δ(デルタ)等級」での表記に移行しています。
この記事では、L45とは何か、そしてなぜΔLL-3などの新しい表記へと移行したのかを、建材の専門家の視点から分かりやすく解説します。
L45とは?かつて主流だった遮音性能の基準

L等級とは何か
L等級とは、かつて日本建築学会の基準に基づき定められていた、床材の遮音性能を示す数値です。「L」は「Level(レベル)」の略で、数字が小さいほど遮音性能が高いことを示していました。
例えば、
- L-65:遮音性能がやや低い(軽量床衝撃音が比較的大きい)
- L-55:一般的な遮音性能
- L-45:遮音性能が高い(生活音がほとんど気にならないレベル)
特にL-45は、高級分譲マンションや上階の生活音に配慮した仕様でよく使われていた数値です。「L-45対応フローリング」などと商品にも表記されていました。
なぜL等級は使われなくなったのか?
L等級は、実際の測定環境や建物構造に依存する点が大きく、材料単体の性能を評価するのに適していないという課題がありました。つまり、同じ床材を使っても建物によって遮音性能が異なるため、製品そのものの性能を正確に伝えるのが難しかったのです。
そのため、JIS(日本産業規格)では2008年に製品単体での遮音性能を評価できる新たな基準としてΔ(デルタ)等級を導入しました。
ΔLL-3とは?現在の遮音性能の新基準
Δ等級とは
Δ等級は、建材製品の遮音性能を製品単体で測定し、その効果を数値化したものです。Δは「差分(Difference)」の意味で、床材を設置することでどれだけ遮音性能が改善されたかを示します。
Δ等級には以下の2種類があります:
- ΔLL(軽量床衝撃音):スプーンの落下やスリッパ音など軽い音への効果
- ΔLH(重量床衝撃音):子供の飛び跳ねや椅子の脚音など重い音への効果
特にΔLL(軽量衝撃音)の評価がL等級の「L-45」などと近い基準として用いられます。
ΔLL-3の性能イメージ
ΔLLの等級は以下のように段階分けされており、数字が大きいほど遮音性能が高いことを意味します:
- ΔLL-1:遮音効果が小さい
- ΔLL-2:中程度の遮音効果
- ΔLL-3:高い遮音効果(L-45相当)
つまり、「L-45と同等の性能を持つ床材」は、ΔLL-3に相当する遮音性能を持つと判断できます。
L等級とΔ等級の違いを比較
| 基準 | L等級(旧基準) | Δ等級(現行基準) |
|---|---|---|
| 評価の対象 | 建物全体の構造による | 製品単体での性能 |
| 測定方法 | 建物での実測 | 試験室での比較測定 |
| 表記例 | L-45、L-55など | ΔLL-3、ΔLH-2など |
| 使われ方 | マンションの仕様 | 床材や下地材のカタログ等 |
| 現在の主流表記 | 廃止方向 | 主流になっている |
Δ等級の注意点:ΔLL-3=L-45ではない?
よくある誤解に「ΔLL-3=L-45」という一対一対応がありますが、これは厳密には正しくありません。
L等級は「その建物の特定の部屋での実測結果」であり、Δ等級は「試験室での製品性能」です。そのため、ΔLL-3の床材を使ったとしても、マンションの構造や下地の仕様によって実際の遮音性能は異なるのです。
したがって、ΔLL-3の床材を使えば必ずL-45の遮音性能が出るとは限らないという点には注意が必要です。
マンションの床材選びは表記の意味を正しく理解して
分譲マンションなどで床材の遮音性能を選ぶ際、以前は「L-45対応」がひとつの目安でしたが、今では「ΔLL-3」など製品単体での性能を示す表記に移行しています。
この移行により、製品選びの際にメーカーが示す数値の意味を正しく理解することが、より快適な住環境づくりにつながります。
ポイントまとめ
エコロキアでは「ΔLL-3対応」の無垢フローリングもご用意しています
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