バーチ(カバ / 樺)無垢フローリングの特徴
無垢フローリングには多くの樹種がありますが、その中でも「バーチ(カバ / 樺)」はナチュラルで優しい色合いが人気の材種です。白っぽい基調に、部分的に淡いピンクやクリーム色が混ざり、上品で柔らかな雰囲気を持っています。

またバーチ(カバ / 樺)は比較的硬さもあり、適度な強度を備えているため、住宅の床材としても安定した実績があります。素朴でありながら清潔感を感じさせる見た目は、北欧風インテリアやシンプルモダンな空間に非常にマッチします。
しかし、バーチ(カバ / 樺)無垢フローリングをオイル仕上げで施工すると、多くの方が驚くのが「予想外の色むら」です。写真で見ても分かるように、濃淡がまだら模様になったり、シミのように濃く染まった部分が浮き上がることがあります。

なぜこのような現象が起こるのでしょうか。
色むらが出やすい理由
1. 杢目(もくめ)の個性
バーチ(カバ / 樺)は一見すると均一でプレーンな木目に見えますが、実は縮杢や玉杢と呼ばれる特殊な杢が出ることがあります。これらの杢は木材の繊維方向が複雑に入り組んでいるため、オイルの吸い込みに差が生じやすく、部分的に濃く着色されます。

特に縮杢は光の反射によっても色合いが変わるため、「ムラがある」というより「揺らぎがある」と表現した方が近いかもしれません。
2. 吸湿性の差
木材は無数の細胞でできており、そこにオイルや着色成分が染み込んでいきます。バーチ(カバ / 樺)は導管が肉眼では目立たない「散孔材」ですが、場所によって吸湿性に差があります。そのため、オイル仕上げをすると吸い込みやすい部分は濃く、吸い込みにくい部分は薄く仕上がり、まだら模様のように見えるのです。
3. オイル仕上げ特有の性質
ウレタン塗装は表面に均一な膜をつくるのに対し、オイルは木に浸透して内部で発色します。つまり「下地の個性」がそのまま表面に現れる仕上げ方法です。特に着色オイルは顔料を含むため、導管の深い部分に顔料が溜まり、結果として濃いシミのように見えることがあります。
4. サンディング(下地処理)の影響
柔らかいバーチ(カバ / 樺)は研磨の仕方によっても吸い込み方が変わります。例えば粗いサンドペーパーのまま仕上げると吸い込みが深くなり、細かい番手で磨くと表面が締まって吸い込みが浅くなります。同じフローリングの中でも研磨ムラがあると、仕上げ時に色の差として現れてしまいます。
色むらを抑えるための工夫
プレコンディショナーの使用
塗装前に「プレコンディショナー」や「サンディングシーラー」を塗ると、吸い込みの差を和らげることができます。特に染色系オイルを使う場合には有効な下処理です。
試し塗りの重要性
バーチ(カバ / 樺)は個体差が大きく、板ごとに杢目の表情も異なります。施工前に余り材や端材で必ず試し塗りをして、仕上がりを確認することが大切です。
染料系オイルの選択
顔料が多い着色オイルは導管に溜まりやすくムラを強調します。そのため、透明感のある染料系オイルを選ぶと比較的均一な仕上がりになります。
研磨の統一
全体を同じ番手(例えば180〜240番)で均一に仕上げることで、吸い込みムラを抑えられます。特に部分補修の場合は、研磨の粗さが揃っていないと色がバラつきやすいので注意が必要です。
バーチ(カバ / 樺)の色むらは欠点ではなく個性
バーチ(カバ / 樺)の色むらは施工時には「失敗したのでは?」と不安になるかもしれません。しかし、これはバーチ(カバ / 樺)特有の木目の個性がオイル仕上げで際立った結果です。
むしろ、光の加減や見る角度によって表情を変えるその揺らぎは、工業製品にはない天然木ならではの魅力といえるでしょう。自然素材だからこそ生まれる色合いの変化を「味わい」として楽しむのも一つの考え方です。
バーチ(カバ / 樺)フローリングを選ぶ際のポイント
- 自然な揺らぎを好む方におすすめ
均一で無機質な床よりも、ナチュラルで柔らかな雰囲気を求める方には最適です。 - オイル仕上げの個性を理解して選ぶ
色むらは避けられない部分もあるため、それを味として受け入れられるかどうかがポイントです。 - 施工業者に相談する
経験豊富な業者であれば、シーラーの使い方やオイル選びでムラを抑える工夫をしてくれます。
バーチ(カバ / 樺)フローリングを美しく活かすために
無垢フローリングを選ぶうえで大切なのは、「素材の個性を理解すること」です。バーチ(カバ / 樺)は確かにオイル仕上げで色むらが出やすい木材ですが、それは同時に天然木ならではの唯一無二の表情でもあります。
同じ空間に並んでも、一枚一枚が異なる顔を見せる。そこにこそ、バーチ(カバ / 樺)フローリングの真の魅力があります。

エコロキアでは、バーチ(カバ / 樺)をはじめ様々な無垢フローリングの無料カットサンプルをご用意しています。実際に手に取って、木目や質感を確かめながら「自分の暮らしに合う床材」を見つけていただければ幸いです。

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