本物の床は「削って蘇る」
暮らしの中で毎日踏みしめる床は、住まいにとって最も大切な要素のひとつです。特に無垢フローリングは、天然木ならではの温かみや美しさを持ち、年月を経るごとに深みを増す「育てる床材」として多くの住まいで採用されています。
しかし、どれだけ大切に暮らしていても、小さな傷やシミ、乾燥や紫外線による色あせは避けられません。一般的な合板フローリングやクッションフロアであれば劣化と同時に張り替えが必要になりますが、無垢フローリングは違います。表面を研磨(サンディング)して再塗装することで、美しさを取り戻し、再び長く使い続けることができるのです。
今回ご紹介するのは、大阪市西区にある分譲マンション「ガーデンハイツ江戸堀」で行った無垢フローリングの研磨・再塗装施工事例です。
ガーデンハイツ江戸堀での施工前の状態
施工前のフローリングは、全体的に白っぽく乾いて見え、艶が失われていました。部分的には小傷やシミが目立ち、生活の痕跡が刻まれている状態です。住まいとしての温かみはあるものの、床全体が疲れて見えてしまい、空間全体の印象を暗くしていました。

無垢フローリングはそのままでも使い続けることができますが、「美しさを取り戻したい」「もっと心地よい空間にしたい」と思われる方にとって、研磨と再塗装は最適な選択肢です。
施工工程:研磨と補修の流れ
表面研磨で木肌をリフレッシュ
まず行ったのは、表面の古い塗膜や汚れを取り除く研磨作業です。専用の機械を使い、床全体を均一に削り出すことで新しい木肌が現れます。研磨によって傷やシミは削り取られ、木材が本来持つ杢目や色合いが浮かび上がってきました。

凹み補修には「アイロンと蒸気」を活用
無垢材ならではの補修方法として、凹み部分には水分を含ませ、アイロンの蒸気を加えることで木の繊維を膨らませて復元させました。合板では実現できない「木の再生力」を活かした補修です。


これにより、目立っていた凹みは自然な状態へと戻り、全体の仕上がりが均一になりました。

自然塗料による再仕上げ
研磨後の床はそのままでは無防備な状態です。そこで仕上げには、植物油とワックスを主成分とした自然塗料「リボス アルドボス」を使用しました。アルドボスは木の内部に浸透して保護膜を形成するため、木が呼吸を続けながらも強度と耐久性を高めることができます。

塗装後は、しっとりとした艶が生まれ、木肌の美しさが際立ちました。

施工後の仕上がりと空間の変化
施工後のフローリングは、まるで新築時のような輝きを取り戻しました。研磨によって浮かび上がった杢目は自然光を柔らかく反射し、空間全体に温かみと明るさを与えています。

白っぽく乾いていた施工前と比べると、その違いは一目瞭然です。部屋に入った瞬間の印象が大きく変わり、暮らしの質が向上することをお施主様も実感されていました。
無垢フローリング研磨のメリットを改めて整理
- 美観の回復
傷や汚れを削り取り、天然木本来の美しい表情を取り戻せる。 - 耐久性の向上
研磨と再塗装によって保護力が高まり、さらに長期間使える。 - 衛生的な環境
汚れやカビの原因を取り除くことで、清潔で健康的な住まいに。 - コストパフォーマンスの高さ
張り替えに比べて費用を抑えながらも、新品同様の美しさを得られる。 - サステナブルな選択
既存の床材を活かすことで廃棄物を減らし、環境に配慮できる。
無垢フローリングは「張り替えなくても再生できる」
今回の大阪市西区「ガーデンハイツ江戸堀」での施工を通して、無垢フローリングの持つ再生力を改めて実感しました。日常生活の中でついた小さな傷や経年による色あせも、適切な研磨と再塗装を行うことで蘇り、再び暮らしを彩る存在になります。

「そろそろ張り替え時かもしれない」と思われている方も、まずは研磨という選択肢を検討してみてください。資産価値を保ちながら、環境にも優しい住まいづくりが実現できます。
床を育てるという選択肢
無垢フローリングの魅力は、長い時間を共に過ごしながら「育てられる」ことにあります。今回の大阪市西区での研磨・再塗装施工は、その魅力を最大限に引き出すものでした。暮らしの記憶が刻まれた床を大切に育て直し、これからも快適な住まいを楽しんでいただければ幸いです。
コメント