無垢フローリングを選ぶとき、見た目や質感だけでなく、「温かさ」や「冷たさ」といった使用感にもこだわって頂きたい。
寒い冬の日、冷たい床に素足で歩くのは、ちょっと気が引けるものです。
『無垢フローリングは温かい!』…といわれますがすべての樹種がそうとは限らず、それは樹種ごとの「重さ」が実は密接に関係しているんです。
今日はその関係性を少し掘り下げて、フローリング選びの参考にしてみて下さい。
フローリングの「重さ」と「熱伝導率」
まず、木材の重さ(比重)は、その熱の伝わりやすさにも影響します。
木材は基本的に熱を「伝えにくい」特性を持っているため、温かさが長く持続しますが、その伝導率は木材の密度や成分に大きく影響されます。
熱伝導率とは、物質が熱をどれだけ速く伝えるかを示す値です。
値が低いほど、熱を伝えにくく、逆に値が高いほど熱が速く伝わります。
木材の熱伝導率は、一般的に低い部類に入ります。これが、フローリングが足元を温かく保ってくれる理由です。ところが、木材の重さ(比重)が重くなると、木材内部の密度が高くなるため、熱伝導率がわずかに高くなる傾向があります。つまり、比重が高い木材は、温度を「伝えやすく」、比重が低い木材は「温かさが長持ちしやすい」と言えるわけです。
主な樹種の比重
産地などによって多少の差はありますが無垢フローリングに用いられている主な樹種の比重は下記の通りです。
| 樹種 | 比重 |
|---|---|
| オーク(ナラ / 楢) | 0.75 |
| ブラックウォルナット | 0.70 |
| ブラックチェリー | 0.60 |
| メープル(カエデ / 楓) | 0.63 |
| バーチ(カバ / 樺) | 0.63 |
| ノルディックパイン | 0.45 |
| ヒノキ | 0.50 |
| シルバーウォルナット | 0.65 |
| ビーチ(ブナ / 山毛欅) | 0.70 |
| アッシュ(タモ) | 0.72 |
| アカシア | 0.65 |
| チーク | 0.60 |
| スギ | 0.45 |
| チェスナット(クリ / 栗) | 0.75 |
| メルバウ | 0.90 |
| タガヤサン | 0.90 |
| ケンパス | 0.85 |
| イペ | 1.05 |
| セランガンバツ | 0.95 |
| クマル | 1.05 |
| バンブー(竹) | 0.60 |
重い木材 vs 軽い木材の温かさ
- 重い木材(比重が高い): 例: イペ、クマル、メルバウなど
- 比重が高い木材は、密度が高いため熱を伝えやすく、例えば床暖房を使用する場合、その熱が床全体に均等に広がりやすくなります。
- 冬場などの寒い季節でも、暖房を使うと温かさが速やかに伝わり、部屋全体が暖かく感じやすいのです。しかし、温かさが持続するのは少し短くなるかもしれません。
- 軽い木材(比重が低い): 例: パイン、ヒノキ、スギなど
- 比重が低い木材は熱伝導率が低く、そのため温かさが長く保持されます。寒い時期でも床がひんやりしにくく、素足でも心地よい温かさが感じられます。
- ただし、床暖房の効果が少し遅れて感じられることがあるため、急速に温まるわけではありません。
5. 最適な木材選びのポイント
無垢フローリングを選ぶ際、温かさや熱伝導率を考慮すると、以下のようなポイントがあります。

- 冬の寒さ対策を重視する場合は、軽い木材(パインやヒノキなど)を選ぶと、温かさが長持ちします。
- 床暖房や速やかに温かくしたい場合は、重い木材(オークやブラックウォルナットなど)の方が熱を効率よく伝えてくれるので、効果的です。
まとめ
無垢フローリングの重さと温かさには、実は密接な関係があります。
重い木材は熱伝導率が高く、暖房の効率をよくする一方、軽い木材は温かさを長持ちさせる効果があります。これらをうまく組み合わせて、快適な住空間を作り出しましょう!
無垢フローリングを選ぶ際は、ぜひ重さと温かさの関係にも目を向けてみてくださいね。
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