職人の手作業による特別なビンテージ加工とは
グラインダーを用いたハンドスクレイプとダメージ加工
無垢フローリングの最大の魅力は、木そのものが持つ温かみと表情です。しかし、その風合いをさらに引き立て、経年変化したような味わいを最初から表現する方法として「ビンテージ加工」があります。
今回ご紹介するのは、アカシア無垢フローリングに対してグラインダーを用いたハンドスクレイプとダメージ加工を施した特別仕様です。ハンドスクレイプとは、木の表面を削り出し、手作業ならではの不規則な凹凸を生み出す技法であり、足触りや見た目に独特の表情を与えます。さらにダメージ加工を加えることで、長年使い込んだようなアンティーク感を再現できます。
手作業だからこそ実現する「パターン化されない自然さ」
大量生産の工程では、NCルーター(数値制御ルーター)による均一なパターンが主流です。しかし、均一であるがゆえに「作られた風合い」が強く出てしまうこともあります。
その点、今回のアカシアフローリングはすべて職人による手作業。一本一本異なる杢目や削り跡が刻まれ、二つと同じ表情が存在しないのが最大の魅力です。自然な揺らぎを残すことで、まるで本物のアンティークフロアのようなリアリティを演出します。
加工後の仕上げ工程
プラネットカラー「ブラウン」で着色
ビンテージ加工を施した後は、自然塗料であるプラネットカラーの「ブラウン」を用いて着色を行いました。プラネットカラーは木材に深く浸透し、木目の美しさを引き立てながらも耐久性を高めてくれる塗料です。人工的な膜を張るのではなく、木そのものの呼吸を妨げない点も特徴で、無垢材の調湿性能を損なうことなく美しい仕上がりを実現します。

「ブラウン」で仕上げることで、アカシア特有の濃淡ある杢目に奥行きが生まれ、重厚感と高級感を兼ね備えた床材となりました。
乾燥後の研磨でより滑らかに
塗装後は十分な乾燥時間を設け、その後仕上げの研磨を行いました。表面を軽く整えることで、木目の凹凸は残しながらも足触りは滑らかになり、快適な歩行感を確保。手仕事による加工と自然塗料の深みが融合し、唯一無二のビンテージフローリングが完成しました。
ビンテージ加工アカシアフローリングのメリットとデメリット
メリット
- 唯一無二の仕上がり
一本一本が手作業による加工のため、同じ模様や質感が存在せず、空間全体に特別感をもたらします。 - リアルなアンティーク感
均一な機械加工にはない自然な凹凸とダメージが、まるで何十年も使い込んだ床のような雰囲気を再現します。 - 木の温かみを最大限に活かせる
プラネットカラーを使用することで、木本来の質感を残しつつ美しい色調を実現。経年変化も楽しめます。
デメリット
- 大量生産ができない
職人が一本一本手作業で仕上げるため、生産量に限りがあります。納期や数量に余裕をもった計画が必要です。 - 価格が高くなりやすい
機械加工に比べて時間と労力がかかるため、どうしてもコストは上がります。しかし、その価値は唯一性と仕上がりに現れます。
アカシア無垢フローリングの魅力をさらに引き出す
豊かな杢目と耐久性
アカシアはその美しい杢目と強度の高さで人気の樹種です。硬さと耐久性があり、住宅や店舗など幅広いシーンで使用されています。ビンテージ加工を施すことで、ただ美しいだけでなく「歴史を刻んだような表情」をもたせることができるのです。

インテリアスタイルとの相性
- ブルックリンスタイルやインダストリアルスタイルでは、無骨な雰囲気とよく馴染みます。
- ナチュラルモダンの空間でも、温かみと落ち着きを演出。
- 古民家やヴィンテージマンションのリノベーションにも最適です。
ビンテージ加工フローリングの導入事例
住宅リノベーション
築年数の経った住宅をリノベーションする際、ビンテージ加工フローリングを導入することで、既存の建物と調和しながらも新しさを取り入れることが可能です。
店舗デザイン
カフェやセレクトショップなど、内装にこだわる店舗でも人気です。お客様が「居心地が良い」と感じる空間づくりに役立ちます。
本物の贅沢は「手間を楽しむこと」から生まれる
ビンテージ加工を施したアカシア無垢フローリングは、大量生産では決して再現できない本物の質感を持ちます。グラインダーを用いた手作業のハンドスクレイプやダメージ加工、そして自然塗料による着色と研磨。その全ての工程が「不便を楽しむ」という価値観につながっています。
無垢材にこだわり、手間を惜しまないからこそ得られる特別な仕上がり。それは単なる床材ではなく、人生を楽しむための空間作りに寄与する本物の贅沢です。



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