大阪府大阪市北区にあるMBSラジオのブースに、メープル(カエデ / 楓)ユニ無垢フローリングが施工されました。このプロジェクトでは、元々施工されていた合板フローリングの上に、メープル無垢フローリングを増し貼りという方法で施工。音響機器が設置される環境での特殊な内装工事の詳細を、施工の背景も交えてご紹介いたします。

メープル無垢フローリングの選定理由
今回選ばれたメープル(カエデ / 楓)は、その明るい色調と硬質でありながらしなやかな特性が特徴です。音響スタジオなどの施設で非常に人気のある素材で、音の響きや反響を適切にコントロールできるため、音質にこだわるラジオスタジオには最適な選択肢でした。

メープル(カエデ / 楓)の特長
- 硬質でしなやかな木材のため、耐久性が高く、日常的に使われる場所にも適しています。
- 明るい色調と優れた木目の美しさが、室内の雰囲気を明るく清潔感を持たせます。
- 音響に優れた特性があり、音の反響を抑えたり、音質を調整したりするため、音響機器が多い施設での使用に向いています。
増し貼り施工の特徴と音響機器設置の工夫
もともとオーク調の合板フローリングが施工されていたMBSラジオのブースですが、床にズレや表面の剥がれが目立ち、フローリングの全面的なリニューアルが必要でした。しかし、今回は少しイレギュラーな方法で施工が行われました。それが、既存のフローリングの上に増し貼りでメープル無垢フローリングを施工する方法です。

この施工方法にはいくつかの利点があります。
- メンテナンスの手間を省く:既存のフローリングを取り除かずに上に新しいフローリングを貼ることで、解体や廃棄の手間を省くことができます。
- 施工スピードの向上:既存の床材に新しいフローリングを貼るため、施工にかかる時間が短縮されます。
- 床の高さ調整:鉄扉などとの段差をオーダーメイドで調整し、框(かまち)や見切り材も同じメープル材で製作され、フローリングとの一体感を持たせました。
また、音響機器の配線を床下に収納しているため、ピット用の開口部には、杢目が揃った蓋が作成され、見た目にも機能的にも完璧に仕上げられました。
特殊な内装工事と音響への配慮
MBSラジオのブースは、音響機器や音声を録音・放送するための特別な空間であり、音質や音響に配慮した設計が求められます。今回は、音響的に優れた空間を作り出すため、壁面の角度調整が施され、さらにメープルフローリングがその一部となり、音の反響や音質の調整に貢献しました。

特に、床面がスノコ状になっていることで、空気の循環が良く、湿気がこもりにくいため、年中快適な環境が保たれます。これにより、音響機器の運用に支障をきたすことなく、快適な作業環境が提供されることとなります。
施工後の満足感と個人的な感動
私たちがこのプロジェクトに携わらせていただいたことに、大きな感動を覚えました。特に、普段移動中に拝聴している1179毎日放送のラジオ番組が、このフローリングを施工させていただいたブースから発信されていると思うと、非常に嬉しくなります。
メープル無垢フローリングを施工した空間から流れるラジオ番組の音声は、木の持つ温かみとともに、聴く人々に心地よい影響を与えていることでしょう。これまでのフローリングとは一味違った、自然な美しさと音響特性が融合した空間は、ラジオのスタッフにも好評だったことでしょう。
施工詳細
- 所在地:大阪府大阪市北区
- 物件名:MBSラジオ ブース
- 樹種:メープル(カエデ / 楓)
- 形状:ユニ無垢フローリング
- グレード:プレミアム
- サイズ:15×90×1820(mm)
- 塗装:ウレタン仕上げ(透明つやあり)
- 梱包入数:1.64㎡(10枚)/箱
- 備考:音響機器の配線収納用の開口部を作成
今回のMBSラジオブースのフローリング施工事例では、メープル無垢フローリングが持つ美しさと機能性が、音響空間に完璧にマッチしました。特に、音響機器が多く使われる空間においては、音質や反響に配慮した素材選びが重要ですが、メープル材の硬さと温かみのある色調が、リスナーにもスタッフにも心地よい空間を提供していることでしょう。

また、増し貼り施工という少し特殊な方法で、既存のフローリングを活かしながら、機能的で美しい仕上がりを実現しました。これからも、オフィスやスタジオにふさわしいフローリング選びが求められる中で、無垢フローリングの魅力が一層広がっていくことでしょう。
