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【西宮市・補修事例】乱尺オーク無垢フローリングに勝手にワックス!?プロ業者の“施工ミス”を救え!

オーク(ナラ / 楢)施工事例

無垢フローリング補修の現場から──西宮市の一戸建てにて

今回ご紹介するのは、兵庫県西宮市にある一戸建て住宅でのオーク(ナラ / 楢)乱尺無垢フローリングの補修事例です。
お施主様から「無垢フローリングの研磨をお願いしたい」とのご相談をいただき、現地を訪問したところ、とある“問題”が発覚しました。

オーク無垢フローリングの表面に残るカラーワックスのムラ
一見きれいに見えますが、カラーワックスが厚く塗られ、木本来の表情が失われています。

プロのはずが…勝手な施工と意思疎通不足で大混乱

表面にはカラーワックス。割れや凹みは放置されたまま…

フローリングの状態を確認すると、表面にはカラーワックスが塗られており、割れや凹みなどの補修はされていない状態。
つまり、傷や汚れの上から、色付きワックスでごまかすように塗られていたのです。

無垢フローリング表面に発生した細かな剥がれや浮き
細かい傷の上から雑に塗られたカラーワックス。

さらに調査を進めると、別室では希少な花梨(カリン)の無垢フローリングの上に長尺シートが直貼りされており、お施主様も驚きと落胆の表情を浮かべていらっしゃいました。

「プロ紹介サイト」経由のリフォーム業者の恐ろしさ

この工事を請け負ったのは、インターネット上で“プロ”として紹介されているリフォーム業者。近年急増している「一括見積もり」「プロ紹介サイト」などに登録されていた業者で、費用を払い掲載さえすれば“プロ”を名乗れてしまう危うさが今回の一因でもあります。

名ばかりの「プロ」に任せた結果、無垢フローリングに不適切なワックスが勝手に塗布され、取り返しのつかない施工ミスが起こってしまったのです。

無垢フローリング研磨前に立ちはだかった「ワックス問題」

ワックス除去は“慎重”が鉄則。しかし…

無垢フローリングを研磨再生するには、まず表面のワックスや塗膜を完全に除去する必要があります。

スクレイパーで無垢フローリングのワックスを丁寧に除去する作業
剥離剤を少量ずつ塗布し、スクレイパーで丁寧にカラーワックスをこそぎ取っていきます。

費用負担の軽減のためワックス除去は弊社ではなくそのリフォーム業者の職人さんがワックス除去をすることになり、午前中にワックス除去の方法を彼らに説明しました。

青いバケツとスポンジを使って無垢フローリングを洗浄する準備
ワックス除去後、表面を水拭きして薬剤をしっかり拭き取り、乾燥を待ちます。
  1. ワックス剥離剤を少量ずつ手塗り
  2. スクレイパーで丁寧にこそぎ取る
  3. 拭き取り・乾燥を繰り返しながら作業を進行

ポイントは剥離剤が木の中に染み込んでシミになったり、乾燥してムラになったりするため、手の届く範囲に剥離剤を塗って、スクレイパーでこそぎ取り、少しずつ丁寧に作業しなければなりません。

無垢フローリング上に残る剥離剤の泡と汚れの様子
剥離剤を広げすぎると泡立ちとムラが発生。施工精度が求められる工程です。

ところが現場を離れると、リフォーム業者の専務を名乗る人が“非効率”を理由に一気に剥離剤を撒いて、長靴で踏んで広げるという乱暴な指示を職人さんたちに出したため、床全体にムラ・足跡・バケツ跡が残り、含水率は20%超に上昇。

そして最悪なことに一部のフローリングには反りまで発生している状態でした。

無垢フローリングは“呼吸する素材”。水分過多は厳禁!

無垢フローリングは湿気に非常に敏感な素材です。過剰な水分や薬品による施工は、以下のような重大なリスクを引き起こします。

含水率22.5%を示す木材水分計と無垢フローリング
剥離剤を広範囲に撒いた結果、含水率が20%を超えて木材が膨張し始めた危険な状態。
  • 含水率の上昇 → 反り・膨張の原因に
  • 剥離剤の染み込み → 木目奥に色素が残る
  • 表面ムラ → 研磨しても残る跡

これらは取り返しのつかないダメージになりかねず、知識のない業者による施工は極めて危険です。無垢フローリングは特殊とは云え、あまりにも雑な作業で、結局そのリフォーム業者は職人さんとお施主様に責任を押し付けて平行線。

エコロキアによる“再施工”で復旧をスタート

空間の通気・含水率の安定からスタート

まずは、部屋の通風を良くして含水率を下げる対処から開始。室内の湿気を可能な限り抜いた上で、誤った剥離作業でムラになったカラーワックスを一から除去し直すという地道な工程を踏みました。

床研磨機で再施工中のオーク無垢フローリング
ムラや染みを研磨で丁寧に削り、均一な表面を取り戻していく工程。

杢目の奥に染み込んだワックス色素は研磨だけでは除去不可

サンダー研磨中のオーク無垢フローリング全体
ムクリペによる再生作業。均一に研磨し、ワックスの染み込みを最小限に抑える。

剥離剤によって部分的に溶けたカラーワックスが木目の奥に染み込んでいる箇所については、100%の除去は不可能。しかし、表面を均一に整え、割れや欠けを丁寧に補修し、自然塗料で再塗装することで目立たなく仕上げることが可能です。

最終仕上げはリボス「カルデット」#270-062 ウォルナット

仕上げには、リボス社のカルデット(No.270-062 ウォルナット色)を使用。オークの杢目を活かした、落ち着きと高級感を兼ね備えた上品な色合いに整いました。自然塗料ならではの呼吸性と手触りの良さが、無垢材の魅力を再び引き出してくれます。

左側が塗装済み、右側が未塗装のオーク無垢フローリング
リボス社カルデット#270-062(ウォルナット色)を塗布。木目の奥行きが際立ち、艶やかな仕上がりに。

無垢フローリングを変な業者に任せてはいけない!

日差しを受けて輝くオーク無垢フローリングの表面
光の角度によって木の表情が変化し、時間帯ごとに異なる雰囲気を楽しめます。

「プロ」=安心ではない時代。見極めが大切です

再生後のオーク無垢フローリングが敷かれた室内の様子
研磨と塗装によって、20年以上経過したフローリングが新品同様に蘇りました。

今回のケースのように、ポータルサイトや紹介サイトで簡単に見つかる“プロ業者”が、無垢フローリングの特性を知らずに誤った施工を行う例は後を絶ちません。

  • 無垢材に勝手にカラーワックス
  • 花梨の無垢床に長尺シート直貼り
  • 含水率を無視した乱暴な作業
壁際まで美しく仕上げられたオーク無垢フローリングの再塗装後写真
隅々まで均一に塗装され、木の温もりと清潔感が調和した美しい空間へ。

こうした事例からわかるように、「業者任せ」ではなく、正しい知識と実績を持つ専門家に相談することが重要です。

エコロキアでは無垢フローリングの再生・補修・施工を一貫して対応

エコロキアでは、無垢フローリングに関する以下の業務を自社にて責任を持って対応しています:

乾燥中のオーク無垢フローリングのオイル塗装仕上げ
塗装直後はツヤが強く見えますが、乾燥が進むと自然なマット感に落ち着きます。塗りたてならではの美しい光沢。
  • 研磨再生・再塗装
  • 自然塗料による塗装仕上げ
  • 部分補修や反りへの対応
  • 原因調査とアフターフォロー
窓際で光を反射するオーク無垢フローリングの表面
光を浴びた木肌がほんのりと輝き、リビングに温もりと上質感を与えます。
無垢ならではの立体的な表情が際立ちます。

施工前のご相談からアフターケアまで、すべて自社対応だから安心です。

木の床は“育てていくもの”。その価値を知る人に託してください

無垢フローリングは、見た目の美しさだけでなく、使い込むほどに味わいが深まる素材です。だからこそ、安易な施工ミスは避けるべきであり、信頼できる専門家による丁寧な施工が必要不可欠です。

今回の事例は、残念ながら業者選びを誤ったことで、手間も費用も余計にかかってしまいました。
これから無垢フローリングを検討されている方、すでにご自宅に無垢材をお使いの方は、ぜひ「安さ」や「手軽さ」よりも「信頼性」と「経験」を重視して業者を選んでください。