年末の大掃除の時期、無垢フローリングの清掃方法のご質問を多く頂きます。
特に「無垢フローリングは水拭き禁止」と云われているため、どのようにすれば良いのか悩まれるでしょう。
正直、無垢フローリングは絶対に水を使ってはいけない…と云うワケではなく、「水拭きOK」と書いてしまうと拡大解釈してモップでバシャバシャやってしまう方がいるため、「水拭き禁止」と書いているといったところが本音です。
硬く絞った雑巾で拭く分には全く問題ありません。
では、最近流行りのスチームクリーナーは使って良いのか?…となると答えに窮して無難に「ダメでしょう」と云ってしまうのは流儀に反するので購入してみました、ケルヒャーのスチームクリーナー。
スチームクリーナーとは?
因みにスチームクリーナーとは、高温の蒸気で汚れを落とす掃除機器です。
化学薬品を使わずに除菌や清掃ができる便利な道具ですが、高温の蒸気や水分が木材に与える影響が心配なので実験してみたいと思います。
無垢フローリングとスチームクリーナーの相性
無垢フローリングは、改めて解説するまでもありませんが天然木を使用した素材であり下記のような特性があります。
- 湿気に弱い
無垢材は水分を吸収しやすく、湿気が多いと膨張したり、乾燥すると収縮したりします。スチームクリーナーの蒸気は高温かつ湿度が高いため、木材にダメージを与える可能性が…。 - 仕上げ加工の耐性次第
無垢フローリングには、表面にオイル仕上げやウレタン塗装などの加工が施されている場合があります。スチームクリーナーの熱や水分は、これらの仕上げ層を劣化させる恐れが…。 - 接着部への影響
フローリングの継ぎ目に蒸気が入り込むと、接着剤が劣化したり、木材同士の密着が緩むことがあり…。

…と不安ばかり書いていてもしかたがないので実験開始。
スチームクリーナーでお掃除開始
エコロキアのショールームは「ショールーム」と云っても中でフローリングやウッドデッキを切ったり、塗装をしたり…と作業場も兼ねているため塗料がこぼれていたり、木の粉が落ちていたり…と普段の掃除機だけで清掃をしているので果たしてどのぐらい汚れているのか。

実際に無垢フローリングにスチームをあててみて、こぼれた塗料汚れが落ちなかったので、塗装の方はあまり心配はなさそうです。

そして凹み傷などもアイロンでの補修のように膨らんで治るのでは…と少し期待していましたがこちらも思っていた程治らないので、裏を返せば膨張収縮にもあまり影響はなさそうです。

表面に付着した塗料は紙やすりで落とすとして、流石ケルヒャー、1/4畳ほどの場所をやっただけでこんなに汚れが取れました。
数分すると温度が高いおかげかすぐに乾燥するので、あまり重点的にさえしなければ問題はなさそうです。
実際スチームクリーナーを使ってみて
綺麗になった気はしますがスチームクリーナーでなければ掃除できないというワケでもないのでどうしてもスチームクリーナーを使用したい場合は、
- 短時間で軽く使用
スチームを当てる時間を短くし、木材が過剰に湿らないよう注意します。 - 適切な温度設定
スチームクリーナーの温度設定が調節可能であれば、低温モードを使用します。 - 使用可能か確認する
フローリングメーカーや施工業者に、スチームクリーナーを使用しても良いか確認してください。 - テスト使用
目立たない場所で試してみて、木材や仕上げに影響がないか確認します。
まぁメーカーや施工業者に確認したら大体はNGですというでしょうね。
一応無垢フローリングのプロとしていえば、オーク(ナラ / 楢)のように膨張・収縮の大きい材はやめておいた方が無難かもしれませんのでやはり自己責任で。
最後に仕上げ
このままだとやはり多少なりとも塗装が弱っているので、仕上げはリボス グラノス。

こんな感じのスプレーが付いたモップがホームセンターで市販されておりますので、グラノスを水で希釈してスプレーをしながらモップ掛けをすれば完成です。
2021年の営業も本日が最終日。
このブログの方は連続投稿記録を更新中のため、年末年始も巨樹巨木などをご紹介してお茶を濁していきたいと思います。
2022年もエコロキア株式会社を宜しくお願い致します。

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