ウッドデッキは、庭やベランダをおしゃれに演出し、リラックスした空間を作るアイテムとして人気ですが、その環境に合った樹種を選ばないと、長持ちしないどころか、見た目にも劣化が目立つことがあります。

特に、北向きで日当たりが悪く、水はけの悪い場所は、木材にとって非常に過酷な条件です。
今回はそのような環境においても美しさと耐久性を保つためのウッドデッキの樹種選びやポイントについて詳しくご紹介します。
過酷な環境でウッドデッキに求められる条件
まず、北向きや水はけの悪い場所にウッドデッキを設置する場合に重要となる条件を整理します。
1. 耐腐朽性の高さ
湿気が多く日当たりが悪い環境では、木材が腐食しやすくなります。
そのため、自然に耐腐朽性の高い木材や防腐処理が施された木材を選ぶ必要があります。
2. 防虫性
湿った環境はシロアリやカビが発生しやすいため、防虫性能が求められます。
3. メンテナンスの容易さ
過酷な環境では、コケやカビが繁殖したり、ビス穴から腐食が始まったりするため定期的なメンテナンスが必要になりますが、その手間を最小限に抑えたいものです。
4. 耐水性
水はけが悪い場所では、木材が水分を吸収しやすくなります。
水をはじく性質があるか、吸水率が低い木材が理想的です。
適した樹種の選択肢
1. イペ(Ipe)
南米産のハードウッドで、「鉄の木」とも呼ばれるほどの硬さと耐久性を誇ります。
イペの特徴は以下の通りです。
- 非常に高い耐腐朽性と防虫性を持つ。
- 湿気の多い環境でも変形や割れが少ない。
- メンテナンスをほぼ必要としないため、放置しても美しさを保てる。
ただし、非常に硬い木材のため、施工が難しく、費用が高い点がデメリットです。
2. ウリン(Ulin)
東南アジア原産の木材で、耐久性と耐水性に優れています。
ウリンの特徴は以下の通りです。
- 自然な防腐成分を含むため、湿気に強い。
- 雨にさらされても滑りにくい表面を維持できる。
- イペ同様、非常に硬く長寿命。
ウリンも高価ではありますが、長期的なコストパフォーマンスは高いです。
3. セランガン バツ(Selangan Batu)
マレーシアやインドネシア原産の木材で、イペやウリンに比べると少し柔らかいですが、耐久性は十分です。
セランガン バツの特徴は以下の通りです。
- コストパフォーマンスが良い。
- 防虫性と耐水性が高く、北向きの環境にも適する。
- 自然な赤褐色が美しく、エイジングも楽しめる。
ただし、前述したイペやウリンに比べて若干反りやすい点に注意が必要です。
設置時の工夫
北向きで水はけの悪い場所にウッドデッキを施工する際は、樹種選びだけでなく設置方法にも工夫が必要です。
1. 基礎をしっかり整える
地面とウッドデッキの間に適切な隙間を確保することで、湿気がこもるのを防ぎます。束石や金具を使用して、通気性を良くすることがポイントです。
2. 勾配をつける
ウッドデッキの表面にわずかな傾斜をつけて、雨水がたまりにくい設計にすることが効果的です。
3. 防腐処理を追加する
天然木材を使用する場合、防腐剤を塗布することで耐久性をさらに向上させることができます。施工後の定期的な再塗装も忘れないようにしましょう。
メンテナンスのポイント
北向きで日当たりが悪い環境では、メンテナンスの頻度を上げることで木材を長持ちさせることができます。
1. 定期的な清掃
落ち葉や泥が溜まると、湿気を吸収しやすくなるため、こまめに掃除を行いましょう。
2. 防腐剤やオイルの塗布
防腐処理を施した木材でも、年に1~2回のオイル塗布が推奨されます。
これにより、木材の乾燥や割れを防ぐことができます。
3. 劣化部分の早期修理
ひび割れや腐食が見つかった場合は、早めに修理を行うことで、被害の拡大を防ぎます。
まとめ
北向きで日当たりが悪く、水はけの悪い場所にウッドデッキを設置する際には、イペやウリンなどの耐久性の高いハードウッドや、ここではあえて書きませんでしたがルチアウッドなどの人口木がおすすめです。

さらに、設置時の工夫や定期的なメンテナンスを怠らないことで、ウッドデッキを長く美しい状態で保つことができます。過酷な環境だからこそ、適切な材料と工夫を組み合わせて、快適で魅力的な空間を作りましょう。



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