2024年もいよいよ年の瀬、そして大晦日といえば「年越しそば」。
日本各地で古くから伝わるこの風習には、長寿や健康、厄除けなどの願いが込められています。
毎年、大晦日に自宅近くのお蕎麦屋さんでこの「年越しそば」なる儀式を行ってはいますが、そもそも「年越しそば」ってなに?コレもまた平賀源内が考えたヤツなの?…と気になったので、2024年最後のブログはこの伝統的な行事とそれを支える道具や空間に用いられる木の関係をお話ししたいと思います。
年越しそばとは
そもそも年越しそばとは、日本の伝統的な風習で、大晦日の夜に食べる蕎麦のことです。

この習慣は、年を越す際に家族や仲間とともに蕎麦を食べることで、新年の健康や幸運を願うものだそうで、いくつかの意味や由来があるそうです。
1. 長寿を願う
蕎麦の細く長い形が、長寿を象徴しているとされています。
「細く長く生きられますように」との願いが込められています。
2. 厄落とし
蕎麦は切れやすいという特徴があります。
そのため、「一年の厄災を断ち切る」という意味も込められています。
特に、大晦日は一年の締めくくりの日なので、悪いことをリセットし、新しい年を迎えるという気持ちが反映されています。
3. 蕎麦の歴史と金運
江戸時代、一部の地域では金細工職人が、仕事の後に蕎麦粉を使って金を集めたと言われています。
このことから、「蕎麦はお金を集める」という縁起物と考えられ、金運上昇を願う意味も含まれるようになりました。
年越しそばと木の器
近年、飲食店で「ご注文は備え付けのタブレットか机の上のQRコードを読み取ってスマホからご注文ください」というお店が増えました。
配膳もロボットが行うようになり、これらのイノベーションで人件費がグッと圧縮されたことでしょう。
流石にまだ地元のお蕎麦屋さんにその流れは訪れておりませんが、電子マネーが使えるようになったので時間の問題か…と思うと寂しくなります。
タブレットで注文して、ロボットが配膳して、電子マネーで決済しても味が変わらなければ良い…というひとも多いでしょうが、やっぱり老舗のお蕎麦屋さんにはこれ以上ソリューションとやらが来て欲しくないものです。
そんな蕎麦を楽しむ際に欠かせないのが盛り付ける器やざるです。
特に、蕎麦ざるや木製の器は、日本の伝統的な暮らしと共に育まれたものですが、食器洗い機などのことを考えるとお店にとって木製というだけで手間がかかるものかも知れません。
檜(ヒノキ)
檜は、蕎麦ざるや蕎麦用の箸に使われることが多い木材です。
その特徴は、軽くて丈夫であり、抗菌性が高い点です。檜の持つ爽やかな香りは、蕎麦の風味を一層引き立て、大晦日の特別な食卓にぴったりです。
竹(タケ)
蕎麦ざるといえば竹のイメージが強い方も多いでしょう。
竹は、通気性と水切れの良さが特徴で、茹でた蕎麦を適切に盛り付けるのに最適です。
竹ざるの自然な色合いと質感が、蕎麦の素朴な美しさを際立たせます。
欅(ケヤキ)
年越しそばをいただく際の木製の器には、欅が使われることもあります。
欅は耐久性が高く、独特の木目が美しいため、見た目と実用性を兼ね備えた器として人気です。
また、木の器は温かみがあり、寒い冬の夜にぴったりの趣を与えてくれます。
蕎麦打ちを支える木材
蕎麦を打つ際にも、木材は欠かせません。
特に、こね鉢やそば切り台、めん棒といった道具には、それぞれ適した木材が使われています。
栓(セン)
こね鉢には栓が用いられることがよくあります。
栓は適度な硬さと軽さを持ち、蕎麦打ちの際の作業効率を高めてくれます。
また、木肌が滑らかで手に馴染むため、長時間の作業でも疲れにくい点が魅力です。
桜(サクラ)
そば切り台には桜が選ばれることが多いです。
桜材は適度な硬さと滑りにくさを兼ね備えており、蕎麦を切る作業をスムーズにします。
さらに、桜の淡いピンク色は、使い込むほどに味わいを増し、道具に愛着を感じさせてくれます。
檜(ヒノキ)
めん棒には檜が使用されることが多いです。
檜の軽さと強度が、蕎麦生地を均一に伸ばす作業を助け、蕎麦打ち初心者から熟練者まで幅広く愛されています。
蕎麦屋の空間を彩る木材
年越しそばを味わう老舗の蕎麦屋の空間にも、木材が多く用いられています。
その中でも、カウンターやテーブル、梁(はり)などに使われる木材が空間全体に与える影響は大きいです。
杉(スギ)
杉材はその柔らかな色合いと香りが特徴で、蕎麦屋のカウンターやテーブルによく用いられます。
杉の温もりある雰囲気は、蕎麦の素朴な味わいと調和し、訪れる人々に癒しを与えます。
栃(トチ)
高級感のある栃は、特別な蕎麦屋のカウンター材として使われることがあります。
杢目が美しく、触れるだけで自然素材の豊かさを感じられるのが特徴です。
桧(ヒノキ)
蕎麦屋の柱や梁に檜が使われることも多いです。
檜は耐久性が高く、日本建築において長年愛されてきた素材です。檜が作り出す空間は、清らかで洗練された印象を与えます。
「木」じゃなくても…やっぱり「木」じゃなくちゃね
これらの木の器や調理器具、そして蕎麦屋を構成する空間もプラスチックやその他の素材で代用できるものも多々あります。
天然木のカトラリーで提供しているからといってお蕎麦の値段が上げられるわけでもないでしょうが、やはり天然木を使っていることの安心感があり、年越しそばという伝統的な行事を盛り上げてくれるひとつではないかと思います。

やっぱりお蕎麦屋さんだけではなくお店の雰囲気や情緒、風情を演出するために天然木は欠かせません。
感謝を込めて
さて2024年も残りわずか。
この一年を振り返ると、多くの方々に支えられてここまで来られたことを実感します。
木材の魅力を広める私たちの取り組みは、お客様やお取引先様、そしてスタッフの皆さんのご協力なくして成り立ちませんでした。
私たちの商品を手に取ってくださったお客様、日々ご提案をいただいたお取引先様、そして現場で支えてくれたスタッフの皆さんに心から感謝申し上げます。
また、日頃から親身になって応援してくださる友人たちの存在も、私たちの大きな力となりました。
木材と蕎麦という自然素材が織りなす調和のように、人と人とのつながりもまた、温もりと強さを持っています。
このつながりを大切に、2025年もさらなる成長と発展を目指してまいります。
大晦日の夜、年越しそばを楽しむひとときが、皆様にとって心穏やかな時間となりますように。
そして、来る新年が幸せと繁栄に満ちたものとなるよう、心よりお祈り申し上げます。
改めまして、2024年のご愛顧に深く感謝申し上げます。
エコロキア株式会社代表として、2025年も邁進していく所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。





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