施工地:兵庫県芦屋市/オーク無垢フローリングの部分研磨と再塗装
先日、兵庫県芦屋市のお客様より「フローリングに原因不明の黒ずみ・シミが発生しているので見てほしい」とのご相談をいただきました。実際に現地へ伺って確認したところ、確かに広範囲にわたって濃い色のシミが点在しており、ところどころカビのような斑点も確認されました。

フローリング材はオーク(ナラ/楢)の無垢材。もともと赤みがかった茶色のウレタン塗装仕上げが施されており、見た目にも落ち着きのある雰囲気を醸していました。しかし、何らかの原因で広範囲にわたり塗膜に黒ずみが浮き出ており、部分的に塗装も剥離している状況でした。
原因不明のシミとカビが混在。部分的な研磨でどこまで対応できるのか?
一見汚れに見えて、実は深部に浸透した変色
フローリング表面に現れていたシミは、まるで液体をこぼしたような跡が点々と広がっている状態でした。一部は黒く変色し、表面がザラついている箇所もありました。このような場合、単なる汚れではなく、カビや細菌の繁殖による化学変色が起こっている可能性があります。

特に窓際やベッドの下など、風通しが悪く湿気がこもりやすい場所では、こうした現象が起こりやすく、塗膜がある場合でも下から変色が浮いてくることがあります。
今回の対応内容:部分研磨+再塗装で仕上がりを近似
約1/4の範囲を機械研磨で塗膜ごと剥離
お客様のご希望は「できる限り目立たないようにしてほしい」とのことでしたが、今回は部分補修となるため、部屋全体ではなく問題のある1/4程度のエリアを集中的に研磨しました。

サンダーで既存塗膜を完全に剥離し、シミや黒ずみが木の表面から消えるまで繰り返し研磨。その後、なるべく既存の塗装色に近づけるため、現場で色味とツヤを調整しながら再塗装を行いました。

同じ塗料を使っても、経年変化で色味は変わる
再塗装の難しさ。完璧な「色合わせ」はできないと伝える重要性
今回使用した塗料は、もともとの塗膜に近い茶系のウレタン塗料。色味としては赤みと黄味のバランスがよく、オーク材の杢目をしっかりと引き立ててくれるものでした。
しかし、当然ながら既存のフローリングは年月と共に日焼け・経年変化しており、全く同じ塗料を使っても「新品の色」と「時間が経った色」ではどうしても差が出てしまいます。

特に、ウレタン塗装のように表面に膜を張るタイプの塗料は、ツヤや反射率の違いが仕上がりに大きく影響します。そのため、「全く同じにはなりません」という説明を事前にしっかり行うことが、トラブルを防ぐ最大のポイントです。
仕上がりは満足レベル。しかし、本来は全面再塗装が理想的
局所補修はあくまで“応急処置”。美観を重視するなら全面対応がベスト
結果として、今回の仕上がりは比較的うまく色味が合いました。お施主様にも「ここまで目立たなくなるとは思っていませんでした」と喜んでいただけました。
ただし、フローリング全体を見ると、やはりツヤ感にわずかな差があり、光の角度によって補修箇所がわかってしまいます。“完全に同じに戻す”ということは不可能であるため、見た目や統一感を最重視される場合は、部屋全体の研磨+再塗装をおすすめしています。
また、今回のように謎のシミやカビのようなものが発生していた場合、根本原因を突き止めておかないと、補修後も再発するリスクがあります。湿気・通気・室内環境のチェックも同時に行うことが重要です。
色付きウレタン塗装の部分補修は“限界を理解する”ことが大切
オークのように硬質でしっかりした木材であっても、自然素材ゆえに経年と共に色や質感が変化していきます。また、ウレタン塗装は耐久性に優れる一方で、一度傷んだり変色した場合の部分補修の難易度が高いのも特徴です。
今回のように、「原因不明のシミ」や「カビの疑いがある変色」が起きた場合、部分研磨での補修も可能ではありますが、最初から全体の塗装をやり直す方が確実かつ美しく仕上がることが多いです。
エコロキアでは、施工前にできる限りの説明と選択肢の提示を行い、お客様のご希望に沿った施工方法をご提案しています。無垢フローリングのことでお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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