木目が生き返る。無垢フローリング再生の魅力とは
無垢フローリングは、年を経るごとに味わいが増す一方で、日々の生活でキズや汚れ、乾燥による退色なども起こりがちです。しかし、無垢材の最大の魅力は「研磨して再生できる」という点。表面を数ミリ削り、再塗装するだけで新品同様の美しさを取り戻せるのです。
今回は、先月ご依頼いただいたオーク(ナラ / 楢)の無垢フローリング現場で、全面研磨と再塗装による再生工事を行いました。
そして最終仕上げには、リボス社の自然塗料「アルドボス」を使用しています。
施工前の状態と課題
施工前の無垢フローリングは、掃き出し窓付近は残念なことにカビによる腐敗が進み、乾燥による艶の低下、細かな擦りキズ、色ムラが顕著でした。
特に日当たりの良い窓際では、紫外線の影響で色が抜け、白っぽく乾いた印象に。
施主様は「せっかくの無垢材なのに、年数が経ってから色がバラバラになってしまって…」とお困りの様子。
無垢材本来の魅力を引き出しつつ、しっかりと保護できる塗料を使って自然な仕上がりにしたいとのご要望を受け、今回は「アルドボス」での仕上げを提案させていただきました。
リボス社「アルドボス」とは?
「アルドボス」は、ドイツの自然健康塗料メーカー、リボス社が製造する植物油ベースの木部用オイルです。

この「アルドボス」には以下のような特徴があります。
- 亜麻仁油を主成分とした完全自然由来
- 木の呼吸を妨げず、調湿性能を維持
- 食品安全基準をクリアした成分構成(子どもやペットにも安心)
- オークの木目をしっとりと際立たせる深みのある仕上がり
- 塗り重ねるごとに艶と耐久性が増す
仕上がりはマット寄りの半艶で、オークの素地感を活かした自然な美しさが際立ちます。
研磨作業の工程と下地処理
まずは、全面をサンディングして旧塗膜や汚れを完全に取り除きました。この工程で、フローリング本来の木地が現れ、真っさらな状態にリセットされます。
この時点で、オーク特有の虎斑(とらふ)や杢目がはっきりと浮かび上がり、お客様からも「このままでもきれいですね」と驚きの声。
さらに今回は、下地処理としてオスモ社の「ウッドプロテクター」も併用。これにより防カビ性・撥水性をプラスし、アルドボスの浸透性も安定させる土台を整えました。

いざ塗装。オイルが木に染み込む瞬間の美しさ
オイル塗装は、コテ刷毛で丁寧に塗布し、ウエスで拭き取りながら木に馴染ませるという手仕事です。
アルドボスを塗った瞬間に、木の表情がパッと変わるのがわかります。乾いた表面がしっとりと深みを増し、まるで息を吹き返したかのよう。

一度目の塗装後、12時間以上しっかりと乾燥させてから、二度目の塗装でさらに深みのある色へと仕上げていきました。
無垢の価値を活かすには、定期的なメンテナンスが重要
今回の現場でも改めて実感しましたが、無垢フローリングは手をかけるほど美しく育っていく素材です。
- 削って再生できる
- 塗り直して保護できる
- 経年によって風合いが深まる
この3つが、合板フローリングにはない無垢材の魅力です。
特にアルドボスのようなオイル塗料は、表面に膜を作らず木が「呼吸」できるため、調湿性を保ちつつ自然な手触りをキープしてくれます。
オークの魅力を最大限に引き出す、アルドボスという選択
オーク無垢フローリングは、重厚で高級感がありながら、親しみやすい表情も持つ樹種です。その個性を最大限に引き出し、さらに長く美しく使うためには、今回のような適切な研磨と自然塗料による仕上げが非常に有効です。


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