
ウッドデッキを自分で作ろうと思っていて、
ホームセンターで木材を見ているんですが、正直どれを選べばいいのか分からなくて…。

エコロキア代表
いいですね、ウッドデッキづくり。
ただ最初にお伝えしたいのは、木材選びを間違えると、数年で後悔するケースが本当に多いということです。
失敗しないウッドデッキ作りとは?
なぜウッドデッキは「失敗した」と感じる人が多いのか

正直、ウッドデッキって完成した直後はだいたい良く見えますよね。
でも“失敗した”って話もよく聞きます。あれは何が原因なんですか?

エコロキア代表
一番多いのは、“完成時の見た目”だけで判断してしまうことですね。
ウッドデッキは屋外で、雨・紫外線・湿気・温度変化を直接受け続けます。
数年経ったときに、反り・割れ・腐り・グラつきが出るかどうかで、本当の良し悪しが分かれます。

なるほど…最初がゴールじゃないということですね。

エコロキア代表
はい。むしろ“スタート地点”です。
だからこそ、最初の材料選びと構造がとても重要なんです。
「安く作れた=成功」ではない理由

ホームセンターで材料を揃えたら、かなり安くできそうなんですが…それも失敗の原因ですか?

エコロキア代表
安く作ること自体が悪いわけではありません。
ただ、SPF材のように屋外耐久性が低い材料を使うと、2〜3年で腐食が始まるケースが非常に多く結果的に作り直しになり、“高くついた”と感じる方が多いんです。
失敗しないための第一歩は「樹種選び」
SPF材がウッドデッキに向かない理由

SPF材って、そんなにダメなんですか?

エコロキア代表
屋内や仮設用途なら問題ありません。ただ、ウッドデッキは別です。SPF材は水分を含みやすく、乾きにくい。防腐処理されていないものは特に腐朽菌に弱く、日本の気候では不利です。

見た目は木だし、同じように見えるんですが…。

エコロキア代表
“同じ木”でも性質はまったく違います。
そこが一番誤解されやすいポイントですね。
おすすめの樹種とその考え方

じゃあ、どんな木を選べばいいんでしょう?

エコロキア代表
大きく分けて三つの考え方があります。
- 防腐・防蟻処理された針葉樹。
- オーストラリアサイプレスやレッドシダーのように、もともと耐候性の高い針葉樹。
- ウリンやセランガンバツなどのハードウッドです。

ハードウッドは長持ちするイメージがあります。

エコロキア代表
その通りです。
ただし、重さ・硬さ・施工性も含めて理解した上で選ぶことが大切です。
構造を甘く見ると、必ず後悔する
大引き・根太ピッチは板厚で決める

正直、下地構造ってあまり意識していませんでした…。

エコロキア代表
実は、見えない部分ほど重要です。
例えば根太ピッチ。板厚20mmならピッチを狭く、30mm以上なら少し広く取れる。
これを間違えると、歩いたときの“フワフワ感”やたわみにつながります。

見た目は同じでも、踏み心地が全然違うんですね。

エコロキア代表
はい。ここが“プロの仕事かどうか”が一番出る部分です。
水勾配を取らないデッキは必ず傷む

水平に作った方がきれいじゃないですか?

エコロキア代表
見た目はそう感じますよね。
でも水が溜まると、木は一気に傷みます。特に日当たりの悪い場所では、水勾配がないと苔や腐朽の原因になります。
一般住宅のウッドデッキなら1/100(1mあたり1cmの勾配)、日当たりが悪い・湿気が多い場所なら1/50(1mあたり2cmの勾配)で設計する必要があります。
因みに人が傾きを体感し始めるのはおおよそ 1/30(1mあたり3.3cmの勾配)以上なので違和感はほぼありません。

なるほど…排水まで含めて設計なんですね。
金物とビスで寿命は大きく変わる
なぜステンレスビスが必須なのか

ビスって、そんなに重要ですか?

エコロキア代表
非常に重要です。鉄ビスは錆びますし、木材に黒いシミを出します。
屋外では基本的にステンレス、もしくは防腐処理済みのビスです。

見えないところでも影響が出るんですね。
ビス穴が引き起こす劣化と、ノンビス工法という選択

エコロキア代表
ええ。ビス一本で寿命が縮むこともあります。
またビス穴に水が溜まって腐食が始まったり、
ビス穴付近から割れやささくれが出やすいので、
ビス穴を表面に見せないノンビス工法もおすすめです。

えっ、ビス穴からですか?

エコロキア代表
そうなんです。
屋外では、雨水は必ずビス頭の周囲に集まります。
そして、ビス穴の中は構造上どうしても乾きにくい。
- ビス頭の周囲に水が溜まる
- 毛細管現象で水が穴の中に引き込まれる
- 木の内部に水分が滞留する
この流れが起きると、
👉 腐食は“板の中央”ではなく、ビス穴周辺から始まる
というケースが非常に多いです。

確かに、古いデッキを見るとビスの周りがボロボロですね……

エコロキア代表
まさにそこです。
木は乾湿を繰り返すと必ず動きます。
その動きをビスが一点で強く拘束することで、
- ビス穴から放射状に割れが出る
- 繊維がめくれ、ささくれが発生する
- 裸足で歩くと危険な状態になる
特にハードウッドのような硬くて密度の高い樹種ほど
逃げ場がなく割れやすい傾向があります。
ステンレスビスでも「木は守れない」


でも、ステンレスビスなら錆びないですよね?

エコロキア代表
はい、ビス自体は錆びにくいです。
ただし、木が腐らないわけではありません。
ビスは無事でも周囲の気が先に腐り、
結果としてビスが“効いていない”状態になる…
これは本当によくある劣化パターンです。
だから選択肢に入れたい「ノンビス工法」

じゃあ、どうすればいいんですか?

エコロキア代表
そこで有効なのが、表面にビス穴を出さないノンビス工法です。
ノンビス工法の考え方はとてもシンプルです。
- 表面に穴を開けない
- 水の侵入口を作らない
- 木の伸び縮みを妨げない
その結果、腐食の起点を減らし、割れやささくれが起こりにくく、
見た目もすっきりと美しいというメリットがあります。

すごくいいですね!でもデメリットはありますか?

エコロキア代表
裏や横にあらかじめ溝を彫ったノンビス工法は
材料が加工されている分、割高になります。
ただ最初は少し費用がかかっても、
10年後・15年後の状態はまったく違います。
補修が少なく、張替え周期が延び、長期的なコストは下がるので
“贅沢”ではなく“理にかなった方法”なんです。
塗装は「しなくていい」ではなく「どうするか」
ハードウッドでも塗装をすすめる理由


ハードウッドは塗装しなくても大丈夫と聞きましたが?

エコロキア代表
耐久性だけ見ればその通りです。
紫外線などの影響で“シルバーグレー”に変化していくことを魅力だという方もいます。
ただ、無塗装だと表面が荒れ、ササクレが起きやすくなります。
長期的に使うなら、屋外木部用塗料での保護をおすすめします。

色が変わるのは嫌な人もいますよね。

エコロキア代表
そうですね。シルバーグレーの経年変化を楽しむのか、
定期的に塗装して色味を保つのか。
これは“正解”ではなく“選択”です。

塗料はどんなものがおすすめですか?

エコロキア代表
屋外木部用塗料は浸透性(ステイン系)と造膜(ニス・ペンキ系)があり、油性(溶剤系)と水性で特徴が異なります。
ホームセンターなどではキシラデコール、ガードラック、アサヒペンの製品が有名で、耐久性・防腐・防カビ・防虫効果を重視するなら浸透性の油性や高耐久水性、手軽さなら水性、塗りつぶしならウレタンニスなどが選ばれ、ウッドデッキや外壁の用途に合わせて選ぶのがポイントです。
またオスモやリボス、U-OILなど自然塗料も人気があり、様々なカラーがラインナップされているのでお勧めです。
失敗しないウッドデッキとは「相談から始まる」
「木か人工木か」ではなく「どう使いたいか」

結局、木と人工木、どっちが正解なんでしょう?

エコロキア代表
どちらにもメリット・デメリットがあります。
人工木はメンテナンスが楽ですが、熱で伸びやすく、真夏は非常に熱くなります。
重要なのは、暮らし方・立地・日当たりを踏まえて選ぶことです。
現場を聞いて初めて見える答えがある

話を聞いていると、簡単に決めちゃダメですね。

エコロキア代表
そうなんです。
失敗しないウッドデッキ作りは、“材料選び”ではなく“相談すること”から始まります。
エコロキアでは、条件を一つずつ整理しながら一緒に考えます。

コメント